2018年6月下旬
郊外の交差点近くにある竹藪にハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)がバサバサと飛び込んで何か大型の獲物を捕らえ、すかさず歩道の手摺に止まり直しました。
狩りの決定的瞬間を撮り損ねたのが悔やまれます。
(映像はここから)
獲物の正体は不明ですが昆虫のようで、ハシブトガラスはまず翅を毟って捨てています。
緑色の細長い獲物はキリギリス類のように見えたのですが、定かではありません。
旨そうに平らげたハシブトガラスは、足元の手摺の鉄パイプに太い嘴を擦り付け、後ろ向きになり休息。
背後の竹藪にもう2羽のカラスが止まっています。
電柱(信号機のボックス)の陰に隠れてしまったので、私が横に少し動いてから撮影再開。
食休み中のハシブトガラスの半開きにした口の中が黒いので、成鳥と判明しました。
瞬きする度に目を白黒させているのは、瞬膜が白いからです。
最後は近くの河原の方へ飛び去りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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ハシブトガラス(野鳥)@竹藪→歩道手摺+昆虫捕食 |
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嘴の中が黒いのは成鳥の特徴 |
ナミテントウの飼育記録#10
▼前回の記事
ナミテントウの蛹化【60倍速映像】
2018年5月下旬
蛹化したばかりで未だ黄色のナミテントウ(Harmonia axyridis)蛹aが自発的に背筋運動を繰り返す様子を動画で記録してみました。
ヨモギの葉表に固定した腹端を支点にして、ときどき上半身をぐいっと持ち上げています。
しばらくすると脱力してゆっくりと体を伏せます。
この個体は斜めに伸びたヨモギの葉に対して頭を下向きに蛹化したので、わざわざ重力に逆らって体を背筋で持ち上げていることになります。
背筋運動で起立する際に、腹部の下半身がプクッと膨らむことがありました。(@2:20)
この自発的な背筋運動にどういう意味があるのか、私には分かりません。(※追記参照)
こんな鮮やかな黄色で動いていたら天敵(捕食者)に対して目立って仕方が無いと思うのですけど、体内に毒を持っていることを示す警告色なのでしょうか?
ヨモギの葉を徘徊中のアブラムシが近寄って来たり這い登りそうになると、ナミテントウ蛹はパタパタと激しく背筋運動して追い払いました。(威嚇、撃退)
「変態中の蛹は死んだように動かないもの」という先入観を昆虫に対して抱いている人がいるかもしれませんが、テントウムシを飼育するとこれが覆されます。
蛹は移動性を失っているので天敵(捕食者、寄生者)に対して無防備ですが(逃げられない)、これだけ元気ならアリぐらいなら背筋運動で追い払えそうです。
つづく→#11:羽化前の眠でも微動だにするナミテントウの蛹RL【50倍速映像】
※【追記】
鈴木知之『さなぎ(見ながら学習・調べてなっとく)』でテントウムシの蛹について調べてみると、面白い解釈が書いてありました。
第4〜7腹節背面の前縁が大きく抉れ、ジン・トラップとなっている。蛹は赤と黒の警戒色で、成虫のように毒液は出しませんが、秘密兵器を備えています。(中略)蛹が通常の状態では腹脚の溝は開いていて、その溝に何者かが触れると腹部を伸ばすことで溝が閉じ、侵入者を挟みます。撃退対象はおそらく、寄生バチやアリでしょう。 (p50より引用)
2018年6月中旬
住宅地から飛んできたスズメ(Passer montanus)が池を飛び越えて対岸に渡りました。
岸に育った木の太い枝が折れて池に突き刺さった落枝に止まると、スズメは水面まで下りて池の水を繰り返し飲みました。
頬の黒班が薄いので幼鳥ですね。
水を飲み終えると落枝をピョンピョンと登り、濡れた嘴を足元の枝で拭いました。
最後は枝葉の茂みの陰から飛び去ったようです。
手前に見えていた木の葉は、岸から伸びていた別の木(桜?)の枝です。
水を飲むスズメは珍しく、撮れて嬉しかったのですがやや遠く、望遠レンズを装着していなかったことを後悔しました。
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スズメ幼鳥(野鳥)@池:落枝+飲水 |