2015/06/07

ノシメマダラメイガ(蛾)の求愛行動【ハイスピード動画】




2015年5月中旬・深夜23:48〜23:55頃(室温25℃、湿度50%)

▼前回の記事
交尾中のノシメマダラメイガ♀♂(蛾:結合部のアップ)

ノシメマダラメイガの飼育記録#5

ノシメマダラメイガPlodia interpunctella)♂による求愛行動を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
容器の蓋として張ったサランラップの裏に静止した♀がコーリングしています。
♀が腹端の誘引腺(側胞)から放出した性フェロモンに反応した♂が下から飛び上がってきたり、激しく羽ばたきながら歩いて背後から♀に接近したりします。
♀が♂を気に入ると方向転換して、顔を♂と向かい合わせました。
♂は激しく羽ばたきながら腹端を持ち上げ、海老反り姿勢で交尾を試みます。
しかし交尾器を上手く連結できませんでした。
残念ながら求愛が成就して交尾に至るシーンは撮れていません。

撮れたのは交尾未遂シーンばかりで、♂は毎回諦めてしまいます。

【参考文献】で学んだことを箇条書きに。
桑原保正. "メイガ科昆虫の性フェロモンに関する研究." (1971).(全文PDF

  • 性フェロモンに曝した場合に♂蛾が示す代表的な3行動は、バタツキ行動(翅を特徴的に振動させる)、定位行動、および誘引行動。
  • callingを行っている♀蛾に♂が誘引され、♀の尾端に接近すると♀蛾が半回転して♂と向い合い、その後交尾が行われる。
  • ♀が積極的に配偶行動に加わり、接近する♂を半回転して待ち受ける種(スジマダラメイガ、ノシメマダラメイガ、チャマダラメイガ)には、その♂にwing glandが存在する。一方、求愛されても♀が全く動かないスジコナマダラメイガでは、その♂はwing glandを欠く。
  • 交尾を試みるノシメマダラメイガ♂のwing glandがドイツ語Borstentrichterの意味(漏斗状の剛毛)通りに、漏斗状に開いていることが観察できる。通常の歩行および飛翔時には、これはたたみこまれており、♂蛾がフェロモンを感知し、性的に興奮し、♀蛾に誘引され、♀蛾に接近した時、はじめて♂蛾はwing glandを開く。
  • ノシメマダラメイガについて、wing glandは、ツヅリガ類の場合ほど、交尾行動に重要性をもっていないかもしれない。

ハイスピード動画(1/8倍速のスローモーション)でも求愛している♂のwing glandがどうなっているのか、その状態がよく分かりませんでした。
静止画の写真を撮る(瞬間を切り取る)しかなさそうです。
背側から撮らないと見えないのかな?


つづく→#6:♀の残り香で性的に興奮するノシメマダラメイガ♂(蛾)


ヒレハリソウの花で盗蜜するセイヨウミツバチ♀



2015年6月上旬

道端に咲いたヒレハリソウ(=コンフリー)の群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
ところが花筒に潜り込んで正当訪花するのではなく、花筒の根本を外から噛んで穴を開けて盗蜜していました。
まさかミツバチが盗蜜するとは予想外で、衝撃映像に興奮しました。
この吸蜜法では雄しべの花粉に全く触れないので、後脚の花粉籠は空荷です。

更によく観察すると、既に穿孔した穴から盗蜜しているので二次盗蜜(一次盗蜜者があけた穴を利用する盗蜜)かもしれません。
実は直後に同じヒレハリソウの群落でクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花しているのを見ています。
舌の短いクロマルハナバチは穿孔盗蜜の常習犯ですので、一次盗蜜者はおそらくクロマルハナバチでしょう。
(クロマルハナバチの盗蜜行動は過去に散々撮ってきたので今回はスルー)

この映像は、同一個体のセイヨウミツバチを追いかけて撮影したものです。
この個体はどの花でも毎回盗蜜していました。
ミツバチがヒレハリソウで正当訪花する例があるのかどうか、つまり正当訪花で舌が蜜腺に届くのか?、これから注意して観察します。
これまで撮っていないのも意外ですけど。


【追記】
意外にもすぐに懸案事項が解決しました。
▼関連記事 
ヒレハリソウで正当訪花および盗蜜するセイヨウミツバチ♀

※ 「養蜂業界ではミツバチが他の個体や巣箱から蜜を奪うことも盗蜜と言い習わす」(wikipediaより)のですが、今回のトピックはそれとはまた違った採餌行動です。



2015/06/06

水浴後に身震いするヒヨドリ(野鳥)



2015年6月上旬

田園地帯を流れる用水路の橋の下でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が水浴びしていました。(撮り損ね)
カメラを向ける間もなく川から飛び立ち、橋の欄干(ガードレール)に止まりました。
(映像はここから。)

ヒヨドリは激しく身震いして羽根の水気を切ってからすぐに林の方へ飛び去りました。
あまりにも一瞬の出来事でしたので、1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
身震いの直後、飛び立つ直前に脱糞したように見えましたが、気のせいかな?

▼関連記事
川で水浴びするヒヨドリの群れ(野鳥)


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