2015/02/26
枝垂桜の樹冠で鳴いて♪採食するハシボソガラス(野鳥)
2014年11月上旬
朝から一羽のハシボソガラス(Corvus corone)がシダレザクラの樹上で頻りに鳴き騒いでいました。
その鳴き声も少し掠れたような嗄れたような妙な声でした。※
ピョンピョン跳んで枝から枝へ移動するのは、隠し撮りする私に気づいて落ち着かないのでしょうか?
奥の枝にスズメの群れも止まってチュンチュン♪鳴いています。
やがてハシボソガラスが枝先で何かを啄んで採食しました。
落葉してもシダレザクラ特有の密生した枝が邪魔で、採食メニューがよく見えませんでした。
細長い物なので芋虫を捕食したのかもしれません。
最後はどこかに飛び去りました。
※ このシダレザクラが止り木として気に入ったのか、同一個体?のハシボソガラスがここで鳴いているのをよく見かけます。
いずれ声紋解析するつもりですが、今回は録音の条件が悪くて見送りました。
トノサマガエルの喧嘩【HD動画&ハイスピード動画】
2014年8月中旬・気温26℃
▼前回の記事
跳べ!トノサマガエル【HD動画&ハイスピード動画】
雨の日にミズナラの樹液に群がる昆虫を目当てに近くの池から大小様々のトノサマガエル(Pelophylax nigromaculatus)が集まり、幹に跳びついていました。
ミズナラのすぐ横にある切り株が絶好の捕食ポイント(餌場、狩場)らしく、2匹以上のトノサマガエルが登ってくると喧嘩になります。
闘争シーンを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
互いにぶつかるように跳びついたり、相手の上からのしかかったり(マウント)と、ライバルを切株から追い出そうという縄張り意識や攻撃の意図を感じさせます。
武器となる角や牙などが発達している訳ではないので、争い事も平和に見えます。
まるで「お山の大将」を決める遊びのようです。
ときどきクックッ♪と静かに鳴いています。
土俵際の相手の顔を噛み付きながら押し出すこともありました。(@3:09)
3匹(体格はa≒b>c)が連続で背後からマウントした結果、「親亀の上に子亀、子亀の上に孫亀」の状態になることもありました。
『山渓ハンディ図鑑9:日本のカエル』p90によると、トノサマガエルの性別判定は
♂は、山吹色から緑色の背中に1本の黄色や緑色の縦筋模様が入る。平凡社『日本動物大百科5:両生類・爬虫類・軟骨魚類』p36によると、
(トノサマガエルの)♂は背面が黄金色あるいは緑色で、背中の中央に緑色もしくは黄色のラインがある。♀は背中の中央に太くて白っぽいラインが目立ち、その両側に不規則に融合しあった黒い斑紋が散らばっている。このように、♂と♀とで色彩や模様がまったく異なっている。
あまり自信がないのですけど、3匹とも♂のようです。
一般にトノサマガエルの体長は♀>♂らしいので、単純な誤認抱接ではなさそうです。
ヒキガエルのカエル合戦を彷彿とさせますが、トノサマガエルの繁殖期はとっくに過ぎているはずです。
背後からマウントされた小型の個体がグルルル、グルルル♪と鳴いたのはヒキガエルの誤認抱接で見られるように「離せ!俺は♂だぞ!」というリリースコールなのでしょうか。
▼関連記事きちんと個体識別してから勝敗を長時間記録してみれば何か面白いことが分かったかもしれません。
アズマヒキガエルの抱接と蛙合戦@沼
【追記】
平凡社『日本動物大百科5:両生類・爬虫類・軟骨魚類』p36に、トノサマガエル♂の集団ディスプレイについて解説してありました。
それぞれの♂が直径1.5~2mほどの範囲をなわばりとしてかまえ、鳴き声によって自分のなわばりの存在を宣言している。(中略)
攻撃のパターンは(1)激しく鳴きながら、ゆっくり相手に接近する、(2)ジャンプして相手に跳びかかる、(3)相手と激しい取っ組みあいをする、という3つの段階から成っている。(中略)
コーラスが行われる場所や個々の♂のなわばりの場所は固定しておらず、毎晩変わる。また、なわばりはかならずしも産卵場所として使われるわけではない。したがって、トノサマガエルのなわばりは、♂たちのディスプレイの場であり、コーラスは集団ディスプレイであると見ることができる。下線を引いた攻撃パターンが今回の動画で見られます。
キアシナガバチ♂を手掴みで捕獲しても刺されない
2014年11月中旬
山村の路肩をキアシナガバチ♂(Polistes rothneyi)が徘徊していました。
日光浴しながら歩き回り、前脚で長い触角を拭って化粧しています。
飛び立つ前にネットで捕獲しました。
頭楯が白っぽく触角がカールしていることから雄蜂で間違いありません。
産卵管が変化したものである毒針を雄蜂はもたないので、ヒトを刺すことは決してありません。
指で翅を摘んで実演すると、腹部を曲げて私の指を刺すような素振りを見せます。
これはブラフですから、♀に行動擬態していると表現できるかもしれません。(刺針反射?)
冷静に性別を見分けられれば、無闇に恐れることはありません。
▼関連記事
フタモンアシナガバチ♂を手掴みで捕獲
このとき腹端に伸ばした一対の棘のような突起は交尾に使う器官なのですかね?
この解剖学的な正式名称をご存知の方は教えて下さい。
▼関連記事
オオフタオビドロバチ♂尾端に生えた謎の刺状突起
以下は標本写真。
腹端に2本の伸縮性のトゲが埋もれていました。
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ハチ・アリ(膜翅目),
化粧
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