2011/01/03
ベッコウバエの交尾・求愛行動
2010年10月下旬
とある杉林でいつもチェックしているタヌキの溜糞ポイントがあります。
この日は珍しく新鮮な糞が残されていました。
ベッコウバエ(Neuroctena formosa)が御馳走の山に何匹も集まっています。
獣糞上で交尾中のペアがいます。
雌雄の体格はさほど違わないようです。
♂に乗られた♀の口吻を見ると糞を舐めておらず、珍しく情事に集中しているようです。
交尾器の結合状態は残念ながら薄暗くてよく見えませんでした。
♂はマウンティングしているだけの交尾後ガード行動かもしれません。
翅は閉じていても平均棍がぴくぴく動いています。
カップルのすぐ横で独り者のハエが糞上をあちこち徘徊しています。
一匹の♀に二匹の♂がしがみ付き、必死に♀の争奪戦をしています。
♂が小刻みに翅を震わせているのは求愛行動なのだろうか。
更にもう一匹の♂が飛びつくも、すぐに諦めて去りました。
撮影中に私が少し動くとハエは殆ど逃げてしまいました。
戻ってきた一匹のハエを遠くから望遠で撮り始めたら、急に別の♂が飛びついて来ました。
私は外見でベッコウバエの性別を見分けられないのですが、このペアは直ちに別れたので♂同士だったのかもしれません(うっかり誤認求愛?)。
あるいは♀が交尾拒否したのだろうか。
気温12℃。
≪追記≫
いわゆる並ベッコウバエにしては黄色っぽい気がするのですが、近縁の別種なのだろうか?
(キイロベッコウバエという蝿がいるらしいので気になりますが情報不足。)
同定してもらうため採集すればよかったかも。
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配偶行動
トゲアシオオクモバチ♀によるクモ運搬
(つづき)
蜂は獲物のヤマヤチグモ?♀(Tegecoelotes corasides)を後ろ向きに引きずって道端の落ち葉の上を構わず運んで行きます。
運搬時にはクモの歩脚の根元を咥えています。
落ち葉の下にクモを置くと休憩しました。
獲物を残して辺りを偵察して回ります。
そのうちどこかに巣穴を掘って貯食し産卵するのかなと期待して見守りました。
しかし、いくら待っても進展がありません。
それともいつの間にか落ち葉の下で適当な既存坑を探してクモを隠し、素早く産卵を済ませたのだろうか。
さすがに穴掘り行動を見落としたはずはありません。
夕方で薄暗くなってきたので痺れを切らして観察を打ち切り、同定のため蜂を採集して帰りました。
放置されたクモは目を離した隙に落ち葉に紛れてしまい、残念ながらどうしても見つけられませんでした。
今回もクモバチの営巣行動を最後まで追跡できませんでしたが、昨年より少し前進しました♪
蜂類情報交換BBSで写真鑑定してもらうとトゲアシオオクモバチ♀(Priocnemis irritabilis)と教えて頂きました。
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貯食
落とし物を探すトゲアシオオクモバチ♀
2010年5月中旬
山道を下っていたら目の前を黒い蜂が歩いて横切りました。
何か獲物を運んでいます。
近付いた私に驚いた蜂は獲物を地面に残したまま飛び去ってしまいました。
(映像はここから。)
蜂が戻って来るまでの間に獲物(体長10㎜)をじっくり検分。
腹面に外雌器が認められるので♀成体です。
闇クモ画像掲示板で写真鑑定してもらうと、ヤマヤチグモ(Tegecoelotes corasides)の可能性が高いだろうと教えて頂きました。
蜂に狩られた際に刺された毒針によって完全に麻痺しています。
歩脚は切り落とされていません。
歩脚で隠れてよく見えない頭胸部や眼列の様子をしっかり記録する前に蜂が戻ってきてしまいました。
一方、蜂の方は蜂類情報交換BBSにてトゲアシオオクモバチ♀(Priocnemis irritabilis)と教えてもらいました。
蜂は歩いたり低空飛行したり辺りを必死に探し回りますが、なかなか落し物を見つけられません。
クモのすぐ近くまで来ては何度も素通りしてしまったりと見ていてもどかしいほどでした。
クモのことなどすっかり忘れてしまったのかと心配でした。
動きの無い物を視覚で認識するのは苦手なのだろうか。
クモの傍らに立つ私を警戒していたのかもしれません。
それともクモがあるのは分かっていながら、巣へ運ぶ行き先を偵察していたのかな?
ようやく獲物を再発見(3:45)。
その場でしばらく休息すると、運搬開始(5:05)。
クモの糸疣ではなく歩脚を大顎で咥え、後ろ向きに引きずりながら歩いて運びます。
林道横の落ち葉が積もった場所まで来ました。
(つづく)
≪追記≫
クモ狩りの行動を再現させる方法の一つとして運搬中の蜂を驚かせて獲物を離させ、戻ってきた蜂の目の前で麻痺した獲物をピンセットなどで動かしてやると蜂は再び毒針で刺すらしいです。
しかし下手に動くと蜂はすぐ逃げてしまうので、今回は我慢して手出しせずに見守りました。
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