2018年2月上旬・午後19:00頃?
夜に部屋の照明を点灯すると、天井の隅で一匹の黒いオニグモ(Araneus ventricosus)がへばり付くようにぶら下がっていました。
クモの生死を確かめるためにビデオカメラで撮りながら指先でクモの体に触れようとすると、慌てたように擬死落下(死んだふり)しました。
オニグモが生きていることの証拠映像が撮れました。
どこに行ったのか見失ってしまいました。
翌日も夜(19:25頃)に同じ部屋の照明を点灯すると、天井の隅に同一個体と思われるオニグモが居ました。(@0:34〜)
薄暗いので補助照明の白色LEDで照らしながらビデオカメラで撮ると、オニグモは張り渡した糸に沿って移動しました。
徘徊性クモのように天井にぶら下がった状態で走り回るのではなく、天井直下に水平に張り渡された糸を綱渡りしているようです。
背景が白い天井なので、細い糸がよく見えません。
クモに軽く霧吹きすると、慌てて糸を引きながら落下しました。(@1:04)
途中で踏みとどまり、引き糸を伝って天井へスルスルと登り返しました。
このときの室温は18.3℃。
当地は雪国で厳冬期なのに、生きているオニグモと出会えるとは驚きでした。
私は知らなかったのですが、wikipediaで調べるとオニグモの越冬態は
秋に孵化し卵嚢内で幼生越冬、さらに10mm程度の幼体や亜成体、まれに成体でも越冬する[12]。
この部屋は冬でも昼間はときどき窓を少し開けて換気するので、そのときに暖かい室内に迷い込んだのでしょうか。
あるいは、天井の角にあって外界とつながっている換気ダクトの中で冬越し中の個体が、いつの間にか室内に侵入したのかもしれません。
このまま放置して観察してみます。
網も張らないので、生き餌を与える必要はなさそうです。
つづく
オニグモ(蜘蛛)@室内越冬:天井隅 |
オニグモ(蜘蛛)@室内越冬:天井隅 |
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