2024/08/31

晩秋にニホンアナグマ♀が巣穴に戻ると中から虫の大群が慌てて脱出【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬・午後17:00頃・気温14℃(日の入り時刻は午後16:38) 

日没の約20分後、1頭のニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が外から巣穴Lの中に戻ると、入れ替わりで、巣穴Lに潜んでいた大量の虫が湧き出るように外に脱出してきました。 
まずは5倍速の早回し映像でご覧ください。 
次に等倍速によるリプレイをご覧ください(@0:23〜)。 
早回し映像にしないと蟲の動きに気づきにくいことがお分かり頂けるかと思います。 

同様の現象はこれで3回も録画されていました。 
関連記事(8、30日前の撮影)▶  


したがって、謎の虫は巣外に一旦避難してもほとぼりが冷めたら元の巣穴にこっそり戻っていると推察されます。 
変温動物の昆虫がいくら動いてもトレイルカメラの熱源センサーが反応しないので、証拠の映像はありません。 

まるで「蜘蛛の子を散らす」ようですが、穴居性のカマドウマ幼虫ではないか?と今のところ私は予想しています。 
謎の虫は、このままアナグマと一緒に巣穴で越冬するのでしょうか? 
虫の大群が巣穴に居候していることに鈍感なアナグマは気づいていないのか、虫を全て捕食したり巣穴から追い払ったりしないのが不思議でなりません。 
冬ごもりの間の非常食にするつもりなのでしょうか?

この秋は様々な鳥や獣が代わる代わるこの巣口にやって来ては、虫を捕食していました。 
それでも食べ尽くせないぐらいの膨大な数の虫が依然としてアナグマの巣穴に潜んでいるのです。 

強風(木枯らし)が吹き荒れる晩で、落ち葉が舞い散り、トレイルカメラを固定したミズキ灌木が左右に大きく揺れています。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


電柱の天辺で鳴き、順に脱糞してから飛び立つノスリの♀♂ペア(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:05頃・くもり 

農村部の田園地帯で2羽のノスリButeo japonicus)が電柱のてっぺんに仲良く並んで止まっていました。 
眼下に広がる田んぼを眼光鋭く見渡して、獲物となる小動物を探しているようです。 
実はこのとき近くの田んぼでは稲刈り作業が進行中で、コンバインで刈った稲穂をまとめて並べていました。 

ノスリは体格に性差があるため、左の小柄な個体が♂で右のやや大型な個体が♀と分かります。 
左の♂はコンクリート製電柱の天辺に止まり、右の♀は碍子を跨ぐように電線に止まっています。 
ノスリのつがいを同時に撮れたのは珍しいです。 


右の♀がおもむろに尾羽を持ち上げ、白い液状便を勢い良く後方に放出しました。(@0:32〜) 
脱糞して体重を軽くすると、直後に右へ飛び去りました。 
このとき左の♂は、隣の♀が脱糞した勢いにびっくりしたようですが、♀につられて飛び立つことはありませんでした。
逃げたノスリ♀は、カメラを向ける怪しい私から距離を取りたかったようで、道端に並ぶ隣の電柱(私から離れた奥の電柱)に止まり直していました。 

電柱の天辺に居残った♂は、ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き始めました。 
ノスリの鳴き方はバリエーションが乏しいのですが、今回は私に対する警戒声なのでしょう。
嘴を開閉する動きと鳴き声が同期しているため(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。 
(鳴く♂に注目し続けたので、遠く離れた♀が鳴き返したかどうか不明です。) 

しばらくすると、♂は身震いしました。 
次に♂は電柱の天辺で細かく足踏みしながら方向転換し、♀が見える方向に向き直りました。 
♀と同様に脱糞してから(@2:33〜)♂も電柱から右に飛び立ちました。 
羽ばたきと滑空を交互に繰り返し、♀からも離れてどこかへ飛び去りました。

パートナーの♂が居なくなっても、♀は遠くの電柱に止まったままでした。 
撮影後に私が道を歩いて近づくと、カメラを起動した途端に♀は逃げてしまいました。(映像なし) 

ノスリ♀♂が1羽ずつ脱糞してから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@3:34〜) 
♀が飛び去る直前に♂と鳴き交わしていました。 
(♂が一瞬先に鳴き、♀が応えてから離陸。) 

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


日の入り時刻は午後17:16。
夕方に塒入りする時刻にはまだ早いのかもしれませんが、ねぐらの位置を突き止められませんでした。 
おそらく近くのスギ防風林ではないかと予想しています。 
それとも山林に帰るのでしょうか? 


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2024/08/30

晩秋にスギ林床の巣穴に夜な夜な出入りする大小の野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月上旬〜中旬 

平地のスギ防風林で林床に営巣した野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な餌を探し回り、巣穴に出入りする様子をまとめました。 

シーン0:11/5・午後14:14(@0:00〜) 
ニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを自動センサーカメラで見張っています。 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 


シーン1:11/5(@0:05〜) 
野ネズミの巣穴入り口の位置を赤丸で示しました。 
広葉樹の落ち葉数枚を巣口の上に被せて隠蔽(カモフラージュ)してあります。 

シーン2:11/7(@1:08〜) 

シーン3:11/8(@1:42〜) 

シーン4:11/9(@3:51〜) 

シーン5:11/11(@4:10〜) 

シーン6:11/12(@4:20〜) 

シーン7:11/13(@4:27〜) 

シーン8:11/14(@4:41〜) 

シーン9:11/15(@4:54〜) 


【考察】
トレイルカメラの原理上、出巣の瞬間を撮るのは難しいのですが、それでも何回か動画で記録できました。 

単独で活動するので分かりにくいのですが、同じ巣穴に出入りする野ネズミを動画で見ていると、明らかに体格の異なる個体(大小)が登場しています。
これは別種の野ネズミなのか(大がアカネズミで小がヒメネズミ)、それとも同種の野ネズミで成獣/幼獣(親子)の違いを見ているのか、私には分かりません。
この点を動画で見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてもらいたいです。
異種の野ネズミが同じ巣穴を共有するとは考えにくいので、後者ではないかと思うのですけど、どうでしょうか?
野ネズミの体格に明らかな性差は無いとされています。

大小の野ネズミが夜の林床でニアミスするシーンは撮れていません。
難しいのは、動画に複数の野ネズミが写っていて、見た目の大きさが違ったとしても、それは遠近法による違いかもしれない、ということです。(近くの物は大きく写る。)
巣口という同一地点に出没する野ネズミで大きさを比べる必要があります。

現場にトラップ(捕獲用の罠)を仕掛けて、実物の標本を元に野ネズミをしっかり同定するのが近道です。
しかし、正式に許可取りをする必要がありますし、そこまで手が回りません。

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