2024/05/11

ニホンアナグマの諸活動:8月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月中旬〜下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)に何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですけど、とりとめもない残り物のシーンをまとめました。 
観察歴の浅い私が見落としている行動がありそうですし、動画ファイルを削除する前に、念のため全て公開しておきます。 (ただの貧乏性ですね…) 


シーン0:8/14・午後13:51(@0:00〜) 
シーン1:8/14・午後14:13(@0:03〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の状況です。 
新旧2台のトレイルカメラで見張っています。 


シーン2:8/15・午前4:50(@0:07〜)日の出時刻は午前4:51。 
ちょうど日の出時刻にトレイルカメラが起動しました。 
手前のオニグルミ灌木の陰になってよく見えないのですが、奥の二次林でアナグマが穴掘り採餌しているのかな? 


シーン3:8/17・午後20:24・気温26℃(@0:20〜) 
カメラの起動がやや遅れたようです。 
晩に1頭のアナグマaが左に素通りした後、別個体b(幼獣)が巣口Lを点検してから、仲間の後を追いかけて左へ向かいました。 


シーン4:8/22・午後22:06・気温27℃(@0:32〜) 
晩遅くに左へ向かうアナグマ♀成獣が巣口LRの中間地点の地面にちょっとだけ座りました。(スクワットマーキング?) 
後に来たタヌキはこの匂いに対抗して匂い付けしたのかもしれません。 


シーン5:8/22・午後23:48(@0:50〜) 
約1時間40分後、アナグマが広場を左へトコトコ歩いて行くと、対面に設置したトレイルカメラのセンサーが反応し、赤外線LEDが点灯しました。 


シーン6:8/22・午後23:48(@0:59〜) 
新機種のトレイルカメラで続きが撮れていました。 
いつもの場所(巣口Lの手前)で軽くスクワットマーキングしてから巣口Lを通り過ぎ、奥の獣道へ向かいました。 


シーン7:8/23・午前3:55・気温24℃(@1:17〜) 
日付が変わった未明に、右から来たアナグマ幼獣がいつものマーキング地点(巣口LRの中間地点)で立ち止まりました。 
腰を少し落として四足を踏ん張ったので、なんとなく排尿マーキングしたような気がします。 
地面に尻を擦り付けていませんから、スクワットマーキングではありません。 


シーン8:8/23・午前3:55(@1:35〜) 
別アングルに設置した広角の監視映像で続きが撮れていました。 
アナグマ幼獣は、巣口Rの匂いを嗅ぎ回ってから、ノソノソと右へ向かいました。 


シーン9:8/23・午前4:19・気温24℃(@1:35〜) 
左から来たアナグマが、巣口Lの縁の匂いを軽く嗅いでから、獣道を通って右上奥へ。 
レンズの至近距離をザトウムシの歩脚が動き回り、カメラの視界を遮って目障りですね。 


シーン10:8/23・午前4:52(@2:43〜) 
地面にマーキングしたように見えましたが、どうでしょうか? 
そのまま広場に座って毛繕いを始めました。 
体を曲げて背中を甘噛みしているようにも見えます(体の痒い部位を掻いている?) 
左に立ち去りました。 


シーン11:8/23・午前4:57(@3:15〜)日の出時刻は午前4:58。 
ちょうど日の出時刻にミズキの根元に座っていたアナグマが立ち上がって林縁を右へ向かいました。 
画面の右端で探餌穴掘りをしているようですが、画角の外でした。 
やがて右からセットに戻って来ると、入巣Rしかけたところで録画終了。 


シーン12:8/23・午前4:59(@3:41〜) 
巣口Rの横を素通りして、広場を右から左へ横切りました。 


シーン13:8/23・午前5:01(@3:54〜) 
右端からのっそり登場したアナグマが、林床の匂いを嗅ぎながらゆっくり右へ歩いて行きます。 

ラストシーンは編集のミス(カットし忘れ)で、それまでのシーンが重複しています(@4:17〜4:49) 



強風下で水田に離着陸する夏羽婚姻色のダイサギ(野鳥)

 

2023年5月下旬・午後12:30頃・くもり 

田植えしたばかりの水田で白鷺が採食していました。
カメラを向けてズームインしたら、途端に私を警戒して飛び去り、少し離れた畦道に着地しました。 
夏羽のダイサギArdea alba)は嘴が黒くなり、目元が青緑色の婚姻色を帯びていました。 
白い羽毛が強い風に煽られて逆立っていて、飾り羽は見えませんでした。
夏羽ではくちばしが黒くなり、足の基部がわずかに黄色がかる。また胸や背中に長い飾り羽が現れる。眼先が緑がかる婚姻色が現れることもある(wikipedia:ダイサギより引用)

関連記事(4年前の撮影)▶ 川の岩場から飛び立つアオサギ若鳥と夏羽のダイサギ(野鳥) 


しつこく撮り続ける私を横目で睨んでいたダイサギはその場で方向転換すると、足を屈めてジャンプしながら再び飛び立ちました。 
強い横風に煽られながらも低空で羽ばたいて飛び去り、水田の遠くの区画に着水しました。 
ダイサギが飛び去る様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

編集でカットした冒頭シーンを見直すと、アオサギも奥に居たのですが、撮影中は気づきませんでした。

2024/05/10

アナグマ専用の溜め糞場でホンドタヌキの幼獣が匂いを嗅ぐだけで通過【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月中旬 

スギ防風林でニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを自動センサーカメラで見張っていると、ときどきホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がやって来ます。 


シーン0:8/14・午後14:48(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面左下隅に朽ち果てた切株があります。 
切株の少し左に古い手押し車(猫車)が捨てられたまま朽ち果て、錆びた金属のフレームだけが残っています。 
そのフレームのすぐ左に黒々としたアナグマの下痢便が写っています。 


シーン1:8/15・午前1:38(@0:02〜) 
深夜に、おそらく幼獣と思われる3頭のタヌキが写りました。 
右奥で先頭個体aが林床をうろついています。 
後続のタヌキbが手前にあるアナグマの溜め糞場stmpで匂いを嗅ぎ回っています。 
先行するaの後を追うようにbも右上へ向かいました。 
しばらくすると、手前から別個体cが登場し、仲間の後を追いかけます。 


シーン2:8/15・午前4:48(@0:37〜)日の出時刻は午前4:51。 
約3時間後の日の出直前に、右から来たタヌキがスギ林を左上奥へ立ち去りました。 
今回はアナグマ専用の溜め糞場stmpには立ち寄りませんでした。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
この溜め糞場stmpは「アナグマ専用」です。 
タヌキが通りかかっても、匂いを嗅いで調べるだけで、そこに対抗して排便することは決してありません。 
実はタヌキ専用の溜め糞場wbcがここから約5m離れた地点にあるのです。 
タヌキとアナグマという「同じ穴のむじな)」は、排便するエリアを大まかに共有しているものの、実際の溜め糞場は種別にきっちり使い分けています。 
ホンドタヌキもニホンアナグマも幼獣がだいぶ大きく育ちましたが、たとえ幼獣であっても溜め糞を使い分けるエチケットは守っています。
親から教えられたのか、それとも生まれつきの本能行動なのでしょうか?



ランダムに記事を読む

  • 授乳中の子連れニホンザル♀の身体能力13/09/2016 - 0 Comments
  • ウジ虫を襲い捕食?するミツバチの謎19/01/2014 - 0 Comments
  • 飛ぶヨツスジハナカミキリ25/03/2011 - 0 Comments
  • 巣の外被で寝るキイロスズメバチ♀【暗視映像】28/01/2016 - 0 Comments
  • エントツドロバチ♀が庭で朝の化粧と日光浴19/01/2021 - 0 Comments