2022/06/25

冬山の落葉樹に登り採食するニホンザルのペア

 

2022年1月上旬・午前11:00頃・晴れ
前回の記事:▶ 若いニホンザルの優劣行動:雪山でマウンティング、木登り、木揺すり誇示

若い2頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)は雪深い山麓の落葉樹(樹種不明)に登り、各々で樹上採食を始めました。 
逆光のために採食メニューをしっかり見極められないのが残念です。 
小枝を折り取って樹皮を齧ったり、冬芽を食べたりしているようです。 
樹皮に着生した地衣類も食べているのかな? 
指で次々に摘み食いしている物は何でしょう? 
食べ残しの小枝は下に落とします。 
フジ(藤)の細長い豆果が蔓から多数ぶら下がっているのに、ニホンザルは食べようとしません。 
硬い莢に種子が包まれているのですが、食べ方を知らない(編み出していない)のでしょう。 

関連記事(9年前の撮影)▶ 藤の種子と蔓の皮を採食するニホンザル♀


採食しながら木から木へ軽快に渡り歩く様も見事です。 
枝の上に立ち上がって懸垂のように上腕で上の枝を引き寄せ、何かをつまみ食いしました。 

食事が一段落すると、枝に腰掛けて休み、体を掻きました。 
ヤマガラ♪が近くで鳴いている声が聞こえます。 

2022/06/24

脱糞後に電柱から飛ぶノスリ(冬の野鳥:HD動画&ハイスピード動画)

 

2021年12月下旬・午後13:10頃・くもり 

広大な刈田の端に立つ電信柱の天辺にノスリButeo japonicus)が止まっていました。 
周囲を見渡して、刈田に潜んでいる野ネズミなどの獲物を眼光鋭く探しています。 
ここはお気に入りの止まり木(止まり場)のひとつで、ノスリが止まっているのをよく見かけます。
初めは完全に後ろ姿で、私に気づいていないようです。
途中から横を向き、振り返って私に気づいたようです。 

しばらくすると電柱の天辺で足踏みしながら向きを少し変え、白っぽい液状便を後方に放出しました。 
脱糞シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
排泄の瞬間、尾羽を上げるのでピンク色の総排出腔がよく見えました。 
脱糞後は下げた尾羽を左右に振ります。 
脱糞で体重を軽くしたので、じきに飛ぶだろうと予想できました。 
電柱から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@1:42〜) 
すると案の定、右に向きを変えてから電柱を蹴って右へ飛び去りました。 
広げた翼の下面が白いことから、この猛禽はノスリと判明しました。 

ノスリは少し飛んだだけで、近くの落葉したメタセコイア(=アケボノスギ)の梢に止まり直しました。 
これほど細い枝先にも止まれるとは驚きです。  
左隣のメタセコイア樹上の中程にカラスの古巣がありました。 
もしもカラスが最近作りかけた巣なら、親鳥が近くに居てノスリをモビング(擬攻撃)で追い払うはずです。
関連記事(5年前の撮影)▶ メタセコイア樹上の巣で抱卵・転卵するハシボソガラス♀(野鳥)

2022/06/23

若いニホンザルの優劣行動:雪山でマウンティング、木登り、木揺すり誇示

 

2022年1月上旬・午前10:55頃・晴れ 

雪山を遊動する2頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が出会うと、1頭が相手の背後から迫り、マウンティングしました。 
マウントした♂が腰をスラストしてないので、交尾行動ではなく群れ内での順位や力関係を確認するためのマウンティングでしょう。
関連記事(2、7年前の撮影)▶  
収穫後のリンゴ園で交尾するニホンザル♀♂ 
野生ニホンザルの交尾
この時期はもうニホンザルは発情しておらず、交尾しないはずです。 
2頭とも股間の外性器や尻が赤く膨らんでいませんから、性的に未熟な若いペアのようです。
短いマウンティングが済むと、優位の♂が左へ、劣位の♀(?)が右へと別れました。 
大雪が積もった林床で各々が落枝を採食したり、のんびり休憩したりしています。 

優位の♂がふと見上げる視線の先を追うと、いつの間にか劣位の♀が落葉樹によじ登っていました。 
下から追いかけるように優位♂も登ってきました。 
逃げるのを止めた劣位♀に追いつくと、軽く噛みついたように見えました。
樹上で伏せて服従の意を示していた劣位♀の背中を優位♂が踏みつけながら追い越したのにはちょっと驚きました。 
樹上での変則的な形のマウンティングなのかな?
よほど優劣関係を力で示したいのでしょう。

落葉樹の梢に登った優位♂は、二股の枝を両手で掴みながら揃えた両足で飛び跳ねて幹を激しく揺らしました。 
これは近くでしつこく撮影している私に対する威嚇の誇示行動(ディスプレイ)と思われます。
関連記事(7、11年前の撮影)▶  
野生ニホンザルの木揺すり行動(威嚇誇示) 
クリ樹上で威嚇誇示する野生ニホンザル
一連の映像をどこからどこまで切り取るべきか、このブログ記事や動画に何とタイトルを付けるべきか、ちょっと悩みました。 
前後の文脈であったり群れ内での2頭の関係性も考慮しないといけませんが、素人には手に余ります。 
短いマウンティングと樹上の踏みつけ行動は2頭間の優劣行動だと解釈しました。 






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