2021/12/18

イエネコ夜の排泄シーンまとめ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年9月中旬〜下旬

トレイルカメラ(無人センサーカメラ)の使い方に慣れるための練習で、飼い猫(キジトラ去勢♂)の行動を記録してみました。 
室内のケージに向けてトレイルカメラを設置し、夜な夜な監視してみましょう。 
本来イエネコFelis silvestris catus)は夜行性だけあって、夜の方が生き生きと活動していました。 
 撮れた映像の中で排泄シーンをまとめてみました。 
ケージの右奥に砂を入れたトイレが用意されています。 
ネコは赤外線の暗視カメラの存在を気にしている素振りはありません。 
昼間に脱糞シーンをヒトに見られると、猫は気まずそうな照れ臭そうな顔をするのですが、無人カメラで自然な行動を記録できます。

トイレの砂を少し掘ると、その穴の上に跨がり、神妙な顔つきで排泄しています。
夜の排泄時間に決まった規則性は無さそうです。 
排尿か排便か、映像からは分かりません。 
排泄直後に、毎回ではありませんが、餌のキャットフードをカリカリと食べて行くことがありました。 

排便後に砂を掛けて糞を隠す行動をするかどうかという点に興味を持って撮影したところ、全くしていませんでした。 
より説得力のある映像を撮るには、監視カメラのアングルを工夫する必要がありそうです。(ケージが邪魔…) 


今泉忠明『動物たちの可愛いウンチ』(講談社文庫) によると、
最近の説によると、ネコが糞を埋めるのは、自分がそこにいることに遠慮しているからだという。(中略)彼らはにおいを隠すことによって、付近にいるネコたちに自分が劣位であることを表示しており、自分の社会的地位を気にしている下位のネコの行動であるというのだ。  この説は野生化したネコの生活を詳細に調べてわかってきたことである。そのあたりで勢力をふるっている優位にある♂たちは、糞に土をかけることはしない。むしろにおいがもっと漂うように、ちょっとした高まりの上や岩の上などに糞をする。糞を隠すのは劣位のネコだけであったという。  家で大切に飼われているネコも糞を隠す。それはネコが飼い主よりも劣位にあると認識しているからで、人間は体が大きくて恐ろしいし、飼い主は食べ物を押さえている。(p135より引用)
田中豊美『みぢかなともだちネコ』でも「フンをうめる習性」と題した章で、野良猫および飼い猫の排泄行動を一連の見事な細密画で解説していました。
フンは、ネコが自分のことを、ほかのネコにしらせる信号(サイン)の役割がある。下位(弱い)のネコは、自分のフンに土をかけて、においをかくす。上位(強い)のネコは、なわばりのしるしとして、土をかけないでのこし、ほかのネコに見せつける。(p34〜35より引用)


ちなみに、この個体は1頭で飼われています。

トイレで糞を隠さなかったということは、家族内で上位だと自認しているようです。  

タヌキの溜め糞で獲物を待ち伏せホバリングするキイロスズメバチ♀

 

2021年9月下旬・午後15:15頃・くもり 

低山の林道上で見つけたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞aキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が1匹来ていました。 
低空で飛び回り、溜め糞に集まるハエ類などを狩ろうとしているようです。 
しかしハエの方が敏捷で、追い回しても逃げられてしまいます。 
キイロスズメバチ♀がエネルギー消費の激しいホバリングを続けているということは、狩りの成功体験があるからこそ溜め糞に周囲で獲物を待ち伏せしているはずです。 
しかし、私は狩りの成功シーンを一度も見たことがありません。
関連記事(8、9年前の撮影)▶  
タヌキの溜め糞で停空飛翔するキイロスズメバチ♀ 
タヌキの溜め糞に集まるキイロスズメバチ♀
地面すれすれの低空でホバリングすると、激しい羽ばたきの風に煽られて地面から落ち葉の欠片が舞い上がります。 
停飛状態からときどきダッシュ(急発進)するのは、ハエを追いかけているのでしょう。 
ヒトが最新技術を結集して作ったドローンに比べて、静音性が抜群です。 

やがてキイロスズメバチ♀は獣糞のひとつに着陸して翅を休めました。 
スズメバチは清潔好きと思っていたので、不潔な糞の上に平気で着地したのは驚きました。 
溜め糞の匂いに惹かれて飛来する微小なハエ?を油断なく待ち構えています。 
少し身繕い(化粧)してからすぐに飛び立ち、探餌飛翔を再開しました。 

タヌキの大便の表面に多数まぶされている白くて細長い粒々は、おそらくベッコウバエDryomyza formosa)の卵と思われます。

2021/12/17

灌木上で羽繕いするヤマガラ(野鳥)

 

2021年9月下旬・午後14:30頃・くもり 

山麓の林縁でヤマガラSittiparus varius)が灌木に止まっていました。 
(奥にはホツツジの白い花が見えます。) 
私を警戒しているのか、鳴かずに辺りをキョロキョロ見回しています。 
上の横枝に飛び上がり、羽繕いを始めました。 
実は数羽の群れで行動していたのですが、撮れたのはこの1羽だけです。 

ヤマガラが飛び去ってから、近くでヤマウルシと思しき白い実が大量になっていることに気づきました。 
枝が不自然に揺れているので、野鳥がこっそり採食に来ていそうです。 
映像をスロー再生で見直すと、メジロZosterops japonicus)と思しき黄緑色の小鳥が飛来しました。 (撮影時には気づいていません。) 
また、途中で聞こえる甲高いピーェ♪という鳴き声は、おそらくノスリButeo japonicus)が近くの止まり木で鳴いたのでしょう。

【追記】
約6分後に少し離れた地点でノスリと思われる2羽の猛禽が山麓の林縁の上空を飛び回る姿を目撃しました。

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