2021/09/18

弱ったアメリカザリガニ♂を一時捕獲

 

2021年7月上旬・午後14:40頃・くもり 

大雨の後で増水した氾濫原でもう1匹のアメリカザリガニProcambarus clarkii)を見つけました。 
浅い水に浸かってじっとしています。 
この個体はなぜか動きが鈍く、私が動画を撮りながらそっと近づいても、ほとんど反応がありません。 
長靴の先で軽く蹴ってもアメリカザリガニは全く逃げず、力なく横倒しになってからなんとか自力で起き上がりました。 
ハサミをゆっくり動かすだけです。 

手掴みで難なく一時捕獲することができました。 
ようやくハサミを振り立てたものの、私の手指を挟んできたりしませんでした。 
腹面を調べると、どうやら♂のようです。 
尾肢を伸ばさないと生殖器が見えません。 
それでも第3、4胸脚の坐節に突起があるので♂と判明しました。 

手を離してポチャン♪と水に落としても、逃げずにじっとしています。 
これほど動きが鈍いのは、どうも瀕死状態(死にかけ)のような気がしてなりません。 
私はこの辺りの水質汚染を心配しています。 
撮影時は増水したせいで水の匂いは大分ましになりましたが、普段はヘドロのようにドブ臭くて水面に油が浮いているような状態です。 
それとも脱皮前後のみんなのかな?
関連記事(1月前の撮影)▶ 湿地で見つけた瀕死のアメリカザリガニ
この後、長靴を履いて氾濫原を歩き回ると、アメリカザリガニの死骸を大量に発見しました。 
水質汚染による大量死を疑っているのですけど、野鳥や野生動物に捕食された食痕かもしれず、素人の私には判断できません。 
増水で上流から長距離を流されてくる間にもみくちゃにされて衰弱死した可能性はどうでしょう?
ザリガニは死後も外骨格(いわゆるザリガニの殻)が長期間残り、古い死骸は白化していました。 

ところで、撮影中に私の背後でずっとキチキチキチ…♪と鳴いている鳥の正体は…? 

 

雛が巣立った空巣の横で休むツバメ親鳥(野鳥)

 

2021年7月上旬・午後15:25頃・くもり 

大通りに面した某店舗の店先の軒下に毎年ツバメHirundo rustica)が巣を作っています。 
長い蛍光灯カバーの上の隅という全く同じ場所に今季も泥巣が作られていました。
関連記事(4年前の撮影)▶ 早朝の巣で親鳥の帰りを待つツバメの雛鳥(野鳥)
定点観察できませんでしたが、既に全ての雛が巣立った後らしく、巣は空っぽでした。 
その空巣の横の蛍光灯カバーの上に1羽のツバメが止まっていました。 

現場ではてっきり巣立ち雛(幼鳥)なのかと思い込み、親鳥が給餌しに来るかと期待して動画を撮り始めました。 
しかし後で調べてみると、この個体は赤色が濃いので成鳥でした。 
ネット検索で調べてみると、はれときどきカメラ:第355話 ツバメの幼鳥というサイトに幼鳥の見分け方が書いてありました。
ツバメは額(ひたい)や喉に『赤茶色』の部分があります。 幼鳥は『赤茶色』の部分が淡いのが特長です。 成鳥になると、はっきりとした赤茶色になります。 また、成鳥に比べると、全体に丸みと幼さが感じられる姿をしており、とてもかわいらしくみえます。
ということは、育雛が一段落した後の親鳥が休息しているのでしょう。 
目を瞬きしているので、昼寝している訳ではななさそうです。 
左の翼に白い羽毛が混じって見えるのは、換羽中なのですかね? 

客が出入りする店の入り口に向かってカメラを長時間向けるのはプライバシーの問題があって気が引けます。(顔が写って無くても客は心理的にカメラを嫌がるでしょう) 
仕方がないので、通りすがりに短時間撮っただけです。 
落ち着いてじっくり撮影(定点観察)できるツバメの営巣地を長年探しているのですけど、なかなか見つかりません。 
そもそもツバメは天敵のカラスやネコを避けるために人通りの多い賑やかな所に営巣するので、私の要求とは相反します。 
許可を得てツバメの巣の横に無人のセンサーカメラを設置させてもらうのが、ひとつの手かもしれません。 
最近はツバメにとって住宅難(営巣地不足)が深刻に進行しているらしく、個体数も巣も年々減少している印象です。 
ここも古い蛍光灯がLEDの照明に切り替わると、貴重な営巣地が撤去されてしまうでしょう。

この動画は動きに乏しくてあまり面白くありませんが、次に紹介するネタの前フリとなります。

2021/09/17

肉団子を巣に運ぶ途中のセグロアシナガバチ♀

 

2021年7月上旬・午後16:00頃・くもり 

街なかの駐輪場の小屋の軒下にセグロアシナガバチPolistes jokahamae)のワーカー♀が止まっていました。 
前伸腹節に黄色紋が無いので、キアシナガバチではなくてセグロアシナガバチです。 
てっきり野ざらしの材木の表面をかじって巣材集めに来たのかと思ったのですが、ただ身繕いしたりウロウロと歩き回ったりするばかりです。

セグロアシナガバチ♀が庇の角を曲がった際に横向きになり、緑色の肉団子を咥えていたことに気付きました。 
つまり、蜂は獲物のイモムシを狩った直後で、肉団子を巣に運ぶ途中だと分かりました。 
蜂はそのまま軒を伝い歩いて死角に消えました。 
駐輪小屋の天井隅辺りに巣があるのかもしれません。 

ところが同一個体のセグロアシナガバチ♀がすぐにまた軒先を飛び回り、クモの円網に危うく引っかかりそうになりました。 
蜂はクモの網をなんとか振り切って軒先に再び着陸すると、身繕いして体に付着したクモの糸を取り除いています。 
駐輪所の軒下に網を張った主(例えばオニグモ?)は見当たりませんでした。 

撮影後に駐輪小屋を現場検証してアシナガバチの巣の有無を調べたかったのですが、部外者が勝手に敷地内に入って駐輪所を物色したりすると、不審者や自転車泥棒かと怪しまれてしまいます。 
横の公道から通りすがりに望遠で撮影するだけに留めました。

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