2020/07/18

ボケ(木瓜)に訪花するクマバチ♀



2020年4月下旬・午後17:00頃

民家の庭に咲いたボケ(木瓜)キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
薄いピンクの花に一瞬だけ止まっただけで、残念ながらすぐに飛び去ってしまいました。
ホバリングする蜂の顔色が黒かったので♀と分かり、後脚の花粉籠は空荷でした。
束の間の訪花シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

早春に咲くボケの花は虫媒花ではなく鳥媒花です。
無臭の花にハナバチが誘引されたこと自体がちょっとした驚きでした。

蜂には人気がない赤い花弁の品種のボケも隣に咲いていたのですが、クマバチ♀が来たのは白っぽい(ピンクの)花の品種の方でした。
もう少し粘れば、花粉を採餌しにクマバチ♀が戻ってきたかな?


▼関連記事(1年前の撮影)
鳥媒花:ボケの花蜜を舐めるコムクドリ♀♂(野鳥)


この日はボケを訪花する鳥の姿を見かけませんでした。
おそらく時間帯が遅過ぎたのでしょう。
ちなみに、ボケの木の隣にはレンギョウの黄色い花も満開に咲いていたのですが、レンギョウを訪花する虫を見かけませんでした。


ヤエヤマブキ蕾の開花運動【9000倍速映像】八重咲き



2020年4月下旬

庭に植栽されたヤマブキの花が咲きそうです。
開花運動を微速度撮影するために蕾の付いた小枝を採取してきて、水切りしました。
今回から試す工夫として、銅イオンで水中の雑菌繁殖を防ぐために花瓶に10円玉硬貨を入れてみました。
カッターナイフでペットボトルに短い直線の切れ目を入れ、貯金箱のように10円を投入してから、切り口にビニールテープを貼って塞ぎました。
30秒間隔のインターバル撮影を4日間続けました。
計10,008枚の連続写真を元に、9000倍速に加工した早回し映像をご覧ください。

画角内で7つの蕾が咲きました。
ヤエヤマブキという八重咲きの品種でした。
「八重咲き」は、花の雄しべが花弁にホメオチック突然変異した個体を選抜、育種した園芸品種です。
実はつかないはずですが、秋になったら確認してみます。
八重咲きのせいか、花に芳香が全くありませんでした。
野外の株では枝先の蕾から順に咲く傾向があり、花はほぼ無臭でした。

照明のリングライトが被写体に近過ぎて、やや白飛びしていました。
ビニール袋などのディフューザーを照明に被せるべきでしたが、長時間の連続使用だと熱がこもり火災になりそうで怖いです。

…と思っていたのですが、よく考えればリングライトの光量を落とせば済む話でしたね。
動画編集時にホワイトバランスを少し修正しました。




2020/07/17

冬の室内を徘徊・跳躍するイワテハエトリ♂亜成体?(蜘蛛)



2020年1月上旬・午後22:00頃

室内のコタツの卓上を小さなハエトリグモが徘徊していました。
一時捕獲してから1mm方眼紙上に置いて採寸すると、体長は約3mm。
徘徊および跳躍シーンをマクロレンズで接写してみました。
補助照明としてカメラの外付けストロボの白色LEDを点灯しました。
ハエトリグモはこの照明が眩しいのか、すぐに物陰に隠れようとしてしまいます。
寒さをしのげる室内で越冬しているのでしょう。

毎年この時期に室内でよく見かけるヤガタハエトリ♂(Pseudeuophrys erratica)またはイワテハエトリ♂(Pseudeuophrys iwatensis)と思われます。
この2種は素人には外見で見分けられない難物らしいのですが、須黒達巳『ハエトリグモ ハンドブック』によると、イワテハエトリは東日本に多く、ヤガタハエトリは西日本に多いとのこと。
したがって、ここ山形県で見かけるのはイワテハエトリの可能性が高いだろう、と乱暴に決めつけてしまいます。
亜成体♂でしょう。

室温を測り忘れました。

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