2024/10/09

アナグマが越冬する営巣地に1〜4頭で通う晩秋のホンドタヌキ:11月下旬〜12月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月下旬〜12月上旬 

シーン0:11/23・午前11:48・気温25℃(@0:00〜) 
シーン0:11/23・午後12:14・気温26℃(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が掘った越冬用巣穴(セット)をトレイルカメラ2台で監視しています。 
しかし、この時期は1台の調子が悪くて(バッテリー切れ?)ほとんど撮れていませんでした。 
近所に住むホンドタヌキNyctereutes viverrinus)家族が縄張りを日夜巡回するついでにアナグマのセットをうろつく様子をまとめました。 
特筆すべき事件や行動や個別の記事にしたので、その残り物です。 


シーン1:11/24(@0:08〜) 
タヌキが単独で登場。 


シーン2:11/25(@1:00〜) 
タヌキが1〜2頭で登場。 


シーン3:11/26・午後16:29・気温5℃(@2:00〜) 
計4頭のタヌキが登場。 


シーン4:11/27・午後16:48・気温9℃(@3:27〜) 
真っ暗な日没後に単独で登場。 
日の入り時刻は午後16:25。 


シーン5:11/28・午前7:28・気温3℃(@3:34〜) 
薄く霧がかかる朝にペアで来たタヌキのうちの1頭がいつの間にかアナグマの巣穴Rに潜り込んでいたようです。(入巣Rシーンは撮り損ね) 
アナグマの留守中に巣内を内見して帰りました。 


シーン6:12/2(@4:07〜) 
夜明け前にペアで来たタヌキの片方が身震いしてからアナグマの巣穴Rへこっそり侵入しました。 
内見を済ませてすぐに外へ出てきました。(出巣Rシーンは撮り損ね) 
しばらくすると、もう1頭のタヌキが合流して、計3頭になりました。 


シーン7:12/4(@6:54〜) 
うっすらと朝霧が立ち込める早朝に計4頭のタヌキが一緒に現れました。 
アナグマが越冬する巣口Rの匂いを長々と嗅ぎ回るものの、今回は侵入しませんでした。 

寒い初冬になると、群れで行動するタヌキも全体的にぼんやりしていて活動性が低い印象です。 
相変わらずタヌキを個体識別できていませんが、毛並みが明るい茶色の個体は若く、白髪混じりの焦げ茶色をした2頭が親ダヌキだろうと考えています。
排尿行動を見ない限り、私にはタヌキの性別を見分けられません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


アナグマの溜め糞場に来ていたハサミムシ

2023年10月中旬・午後14:30頃・くもり 

平地のスギ防風林にあるニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを定点観察しています。 
捨てられたまま長年放置された手押し車の錆びたフレームの中に、黒い泥状の新鮮な糞が残されていました。 
溜め糞をほじくって中に潜んでいる糞虫などを調べるべきだったのですが、この日は写真を撮っただけで済ませました。 

アナグマの溜め糞stmpに群がっていた常連客のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)は、私が近づくとほとんどの個体が飛んで逃げました。
撮れた写真を見直すと、珍客のハサミムシも糞塊の上に来ていることに初めて気づきました。 ※
ハサミムシの食性は糞食性ではなく肉食性(捕食者)だと思われますが、いつか実際に食事中の口元を動画で接写してみないことには気が済みません。 
約3m離れた地点にあるタヌキ専用の溜め糞場でも夏にハサミムシが来ていたのを観察しています。 



腹端にある鋏の形状から、今回の個体もおそらくヒゲジロハサミムシAnisolabella marginalis)ではないかと思うものの、触角の先端近くが白いかどうか、写真でははっきり見えません。
(もっと拡大して撮りたいところですが、そもそも私はハサミムシの存在に気づいていないのです。)


※ 鬱蒼と育ったスギ林の林床は昼間でもかなり暗いので、肉眼ではどうしても小さな虫を見落としがちです。 
強力なライト(照明)を持参するのが良いのかもしれませんが、明るい光で照らしたら虫が逃げてしまいそうな気もします。 


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休眠越冬する場所を間違えたウラギンシジミ

 

2023年11月下旬・午前11:25頃・くもり 

遅い初雪が数日前に降ったばかりの里山で山道を登っていたら、落ち葉の上に真っ白な蝶が止まっていました。 
よく見るとウラギンシジミCuretis acuta paracuta)でした。 
閉じた翅を横に寝かせて翅裏を見せています。 
翅裏が白く(銀色に)目立つので、天敵の捕食者に対して保護色の効果は全くありません。 
曇天ですから、日光浴ではありません。 
本種は成虫で越冬することが知られているのですが、実際に冬に見たのは初めてで感激しました。 

動画を撮りながら落ち葉ごとそっと拾い上げると、ウラギンシジミは葉裏にぶら下がる姿勢になりました。 
落ち葉を裏返しても、ウラギンシジミは飛んで逃げるどころ全く動きません。 
私の体感では別に寒くなかったので、変温動物のウラギンシジミが低温で動けなくなっていただけ、という可能性はないと考えてしまいました。 
今思うと、登山中で私の体温が上がっていただけかもしれません。 
横着しないで現場の気温を測るべきでしたね。 

落ち葉の表側はまだ緑色で、葉の形状から樹種はおそらくマンサクだと思います。 
マンサクの中でも東北地方の日本海側に分布する変種マルバマンサクかもしれませんが、葉に虫食い穴が多くて私には自信をもって見分けられませんでした。 
ウラギンシジミ幼虫の食草はマメ科の植物らしく、マンサクとは関係ありません。

周囲は雑木とスギの混交林です。
マンサクの葉がまだ枝についていたときにウラギンシジミが越冬のために葉裏の葉脈(中肋)に止まり、そのまま一緒に落葉したのだろうと推測しました。
この個体は、落葉樹の葉裏という不適切な越冬場所を選んでしまったようです。 
ウラギンシジミの性別を判定するには翅表の斑紋を見る必要があるのですが、無理に触れてみて越冬前に体力を無駄に消耗させるのも気の毒だと思って自重しました。 
撮影後は落ち葉ごとその場に放置しましたが、根雪が積もる前に一度休眠から目覚めて安全な越冬場所に移動しないと、深い雪に埋もれて凍死・圧死してしまうでしょう。
山道を更に少し登ると、遅い初雪が日陰にちらほらと残っていました。 

昔に読んだ本『葉の裏で冬を生きぬくチョウ: ウラギンシジミ10年の観察 (わたしの研究 6)』がとても面白かったのを覚えています。 
私も実際に冬越しの様子を定点観察してみたいのですが、当地(北国、雪国)では滅多に見られない種類のチョウです。
・典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布。 
・成虫で越冬し、春先にも見られることがある[5]。 (wikipedia:ウラギンシジミより引用)
これから地球温暖化が進行すると、ウラギンシジミの生息域が北進して当地でも数多く見られるようになると予想されます。
私が子供の頃は、ウラギンシジミは憧れの蝶で一度も見た記憶がありません。


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