2023/12/07

煙突の天辺でいちゃつくハシブトガラス♀♂(野鳥)煙浴行動?

 



2023年4月下旬・午後13:40頃・晴れ 

ゴミ焼却場から上に伸びる角柱状の煙突の天辺(開口部)を鉄板で覆い、雨が入らないようにしています。(煙を拡散させるため?) 
鉄板を斜めに設置してあるのは、水平だと冬に雪下ろしをする必要があるからです。
その角に1羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が止まっていました。 
バサバサと翼を広げて身震いしたということは、煙浴しているのでしょうか? 

カーカー♪澄んだ声で鳴くと、手前に飛び降りました。 
私の方へ向かって滑空してきます。 
交通標識板の天辺に止まり直してカーカー♪澄んだ声で鳴きました。 
口内が黒いのは成鳥の印です。 
嘴を標識に擦り付けたのは、パパラッチ(私)に対する苛立ちの表明と思われます。 
近くの電線へ飛んで移動すると、煙突の天辺に飛来したパートナーと鳴き交わしました。 
しばらくすると、私が人畜無害と分かってくれたようで、パートナーが待つ煙突の天辺に戻りました。 

営巣地周辺の縄張りをよく見渡せるので、この煙突はハシブトガラス♀♂にとってお気に入りの止まり場(見張り場)となっています。 
鉄板には白い糞が多数付着しています。 

パートナーの横に並ぶと、1羽が前傾姿勢で鳴きました。 
カーカー♪鳴く度に、尾羽が上下にピコピコ動きます。 
喉袋が膨らんでいたのでパートナーに求愛給餌するかと期待したのですけど、鳴き止むと喉袋は萎んでいました。 

やがて♀♂つがいは嘴を軽く触れ合わせてキスしたり、互いにやさしく対他羽繕いしたりと、いちゃつき始めました。 
相手をヒョイと飛び越えてからも、横歩きで相手ににじり寄りました。 
しばらく観察していても交尾には至らず、1羽がどこかへ飛び去りました。 

さて、カラスは煙浴することが知られています。 
羽根を煙でいぶして寄生虫を駆除するのです。 梅雨時によく見られ、羽を乾かす効果もあるそうです。 
・カラスは煙が出ている煙突を発見すると猛スピードでそこに飛んで行く。そして煙突の吹き出し口に止まると、気持ちよさそうに煙を浴びる 
・煙の中でもボイラーに火を入れた直後の不完全燃焼時に出る真っ黒い煙をカラスが好むことや、冬にはまず行われないことなど…
今回のハシブトガラス♀♂も縄張りを見張りながら煙突の天辺で煙浴しているのでしょうか? 
撮影中にゴミ収集車が1台戻ってきましたが、焼却炉が稼働しているかどうか不明です。 
煙突から黒煙も陽炎(熱気)も立ち昇っていないので、素人目には煙は出てないような気がします。 
煤煙を浄化して排熱も充分に回収してから排気すれば、陽炎すら立ち昇らないのかもしれません。 
もし煙が出ていれば、鉄板が熱くなってカラスも止まれないのではないでしょうか? 
ここで煙浴行動を観察するなら、焼却炉の稼働スケジュール(時間帯)をゴミ焼却場に問い合わせてみる必要がありそうです。 

本で読んだカラスの煙浴行動を観察したくても、街なかの銭湯が次々と廃業したので、大きな煙突を見る機会がなかなかありません。 
それに代わって薪ストーブを設置した家が増えてきたので、その煙突に期待しています。 
しかし薪を燃やす冬にカラスが煙浴してくれるかでしょうか?
火葬場の煙突でカラスが煙浴してくれたら、物語性があって絵になりそうです。 
しかし、火葬場ではカラスを不吉だと嫌って追い払っていそうだなぁ…。

2023/12/06

トンネルの天井からぶら下がって震えるユビナガコウモリ?【暗視映像】

 

2017年9月中旬・午後17:39 (日の入り時刻は午後17:43)

夜行性コウモリの群れが昼間に寝ているねぐらとなったトンネルを日没直前に探索しています。 
動画音冒頭から飛び回っている個体が1頭がいます。 

天井に単独でぶら下がっていた個体に近づくと、覚醒していて明らかに私を警戒しています。 
ブルブルと震えているのは、飛び立つ前の準備運動なのでしょうか? 
私が横から回り込んでも、なぜか逃げようとしません。 
翼の肘?の辺りから長い指が伸びています。 
これが第1指なのだそうです。 
下腹部が素人目にはくちゃくちゃっとしていて、何がなんだかよく分かりません。 
幼獣が母親にしがみついているのか、それとも左足や翼の飛膜を畳んでいるだけなのかな? 

ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)ですかね? 
自信がないので、間違っていたらご指摘ください。 
他のコウモリと比べ翼手の第3指(中指)の第2指骨が著しく長いことからユビナガコウモリと名付けられています。 

 『コウモリ識別ハンドブック』でユビナガコウモリについて調べると、
・休息時には翼の第3指と第2指の第2指骨を前方に折り曲げている。 
・丸い顔が目立つ特徴的な顔つき。耳介の先端部は頭頂部よりも低い。 
・ねぐらは洞穴性で、おもに自然洞窟や人工洞(廃坑、横坑、防空壕)、隧道の天井を利用する。 (p54-55より抜き書き)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


同定のために野生のコウモリを1頭だけでも一時捕獲して体の作りを納得がいくまで調べてみたいのですが、一時捕獲ですら知事?から正式な許可を得ないといけないらしく、その後の進展がありません。 
絶滅危惧種でない普通種なら、一時捕獲ぐらい自由にさせてよ…と勝手ながら恨めしく思ってしまいます。 
結果的に、コウモリの研究を専門家が独占する参入障壁となっています。 
アマチュアに参入させたくない理由があるのか?と勘ぐりたくなります。 
私の場合は駆除目的ではないので、申請すれば意外とあっさり採集許可が得られるものなのでしょうか? 

ハナズオウの花蜜を吸うナミアゲハ春型

 

2023年4月下旬・午後15:00頃・晴れ 

郊外の畑の片隅に植栽されたハナズオウが花を満開に咲かせています。 
そこに春型のナミアゲハPapilio xuthus)が訪花していました。 
ナミアゲハは今季初見です。 

翅を全開にしたまま、がっつくようにマメ科の蝶形花から吸蜜していました。 
花から花へ伝い歩きをするときだけ、少し羽ばたいてバランスを取ります。 
最後は自発的に飛び去りました。
今回私が撮った個体の雌雄を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。 
『フィールドガイド日本のチョウ』によると、ナミアゲハの腹端を側面から見れば性別判定が可能らしいです。
いつもお世話になっている図鑑なのですが、どうしても苦言したい点があります。
せっかく掲載された腹端の写真があまりにも小さ過ぎて、図鑑と見比べて性別判定を実践することができません。 
これは致命的な問題ではないでしょうか。 
もっと拡大した写真を載せてください。
図鑑を買っても種類や性別を見分けられないというのは、図鑑としての使命を果たしていません。
(増補改訂版では改善されているのでしょうか?)
紙の図鑑でフルカラーの写真を大きくふんだんに載せようとすると印刷コストが跳ね上がるという出版社側の事情は理解できます。
なるべく多くの情報を限られた紙面に詰め込みたいというレイアウトの苦心が伺えます。
それなら、もう全て電子書籍で販売して欲しいというのが私の個人的な願いです。 
電子書籍化すれば、必要に応じて写真を拡大できますし、重くてかさばる図鑑を何冊でも野外に持ち歩くことが可能になります。
写真ファイルだけでなく鳴き声の音声ファイルや行動の動画ファイルを一体化したマルチメディア図鑑に進化すべきなのに、ここ何十年も紙のまま中途半端に停滞している(進歩を拒んでいる?)出版社の怠慢が解せません。
検索性も含めると使い勝手では紙の図鑑よりもインターネット上のWEB図鑑が圧勝しているので、そのオフライン版を電子書籍で販売して欲しいのです。
 

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