2023/11/23

夜の小川を遡上して獲物を探す夜行性のゴイサギ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月下旬・午後19:10 

小川に架かる天然の丸木橋を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩ゴイサギNycticorax nycticorax)が登場しました。 
どこから飛来したのか、丸木橋の手前から浅い小川を上流に向かって歩いています。 
アオサギよりもずっと背が低く、長い冠羽が後ろに伸びていました。 



現場でトレイルカメラの小さな液晶モニターを見ながら動画をチェックした際には、ゴイサギがなぜか巨大なトカゲに見えてぎょっとしました。 
鳥が恐竜の子孫であることを再確認しました。 

夜行性のゴイサギが獲物を探し歩く行動を初めて撮れました♪ 
次は漁の瞬間を撮影できたら最高です。 
この小川は街なかを流れてきた単なる用水路なので、魚が居るとしたら川の本流から遡上して潜んでいるのでしょう。 



2023/11/22

営巣地付近の地面を掘って餌を探すニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月下旬

ニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma) 


シーン1:4/22・午前4:23・(@0:00〜) 
未明にセットに来た♂が林縁で立ち止まると、痒い体を掻きました。 
次に前脚で地面を掘り始めました。 
餌となるミミズを探しているのかな? 
穴掘りの合間に身震いしました。 

私はアナグマ♂の個体識別が未だできていません。 
しかもカメラの電池切れで、尻切れトンボの短い映像しか撮れませんでした。 
そのため、この個体がヘルパー♂なのか、他所から求愛に来た♂なのか、不明です。 


シーン2:4/23・午前5:27・(@0:13〜)日の出時刻は午前4:51。 
早朝にセットの林縁に戻ってきていた♂が鼻面で地面を掘っています。 
地中に潜む獲物の匂いを嗅ぎつけて、捕食しているのかな? 


シーン3:4/23・午前5:29・(@0:43〜) 
アナグマ♂が少し左に移動していました。 
その結果、手前に自生するマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の茂みの陰に隠れてしまいました。 
林縁のあちこちで地面を引っ掻いてミミズや虫を採食しているようです。 

♀の巣穴の近くで早朝からリラックスしているので、なんとなくヘルパー♂のような気がしてきました。 
夜這い♂は朝になると自分の巣穴に帰るからです。 


シーン4:4/23・午後17:52・(@3:13〜) 
夕方に巣口Rから出てきたヘルパー♂が立ち止まって辺りの様子を窺っています。 
巣口Rを覗き込んでも中には入らず、自分の体を掻きました。 
寝起きでボンヤリしている様子は5倍速の早回し映像でお届けします。 

ようやく右に向かうと、画面の右端で地面の匂いを嗅ぎながら浅く掘っています。 
採食行動でしょうか。 


シーン5:4/23・午後18:31・(@3:57〜)日の入り時刻は午後18:25。 
日没直後になると、ヘルパー♂はセットの右に佇み、右の方を見ていました。 
身震いしてから右に歩き始めます。 右端の林床で穴掘りを始めました。 
お気に入りの餌場で繰り返し採食するようです。 
最後は二次林を右に立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
今回の映像に関して言えば、夜行性というだけでなく薄明薄暮性でも採食行動していました。


山中の泉に産み付けられたアズマヒキガエルの卵塊

 



2023年4月下旬・午後13:30頃・晴れ 

山中の湧き水が溜まった水場に11日ぶりの定点観察に来ました。 
先に産み付けられていたトウホクサンショウウオ卵塊の変化については、別の記事にします。 

前回は無かったのに、新たにアズマヒキガエルBufo japonicus formosus)の卵塊が浅い池の水中にニョロニョロと大量に産み付けられていました。 
細長い透明なゼラチン質で心太ところてんのようです。 
その中にタピオカのような黒い卵が点々と並んでいます。 

ポプラ社『いろいろたまご図鑑』によると、
ヒキガエルのたまごのかたまりは、まるで寒天のひものようだ。長さは8mにもなることがある。この中に、小さなたまごが数千個もはいっている。 
 たまごは黒く、太陽の光を受けて温まりやすくなっている。早春に産卵するカエルのたまごに黒いものが多いのは、太陽の熱を利用するためかもしれない。(p182より引用)

動画を撮りながら右手を池の水中に差し入れて、ヒキガエルの卵塊を素手ですくい上げて見ました。 
細長い卵塊はヌルヌルで掴みにくく、持ち上げると途中で(切れて?)落ちてしまいます。 
黒い卵は球形で、胚発生は未だ進んでいないようです。 
最近産み付けられたばかりなのでしょう。 
あるいは湧き水の水温が低いので、胚発生が緩慢なのかもしれません。 
水温を測るべきなのに、温度計を持ってくるのを忘れてしまいました…。 

夏になるとこの泉にはアズマヒキガエルの黒い幼生(オタマジャクシ)が大量に居ることが分かっています。
残るミッシングリンクは繁殖行動です。

今回は池に親カエル(成体)の姿を1匹も見つけられませんでした。 
私が繁殖池に来たので水底に堆積した落ち葉の下などに逃げ込んでしまったのか、それとも今季の繁殖活動(カエル合戦)は既に終わって解散した後なのかもしれません。

残念ながら今季はアズマヒキガエルの繁殖行動(カエル合戦)を見逃してしまいました。 
どうやら今年はヒキガエルの繁殖期が例年よりも早く始まったようです。 
頻繁に定点観察したくても、ここまで登ってくるのが体力的にきついです。
無人カメラを設置してヒキガエルの繁殖行動(産卵)を動画に記録したくなりますけど、変温動物の両生類がいくら激しく動き回ってもトレイルカメラの温度センサーは反応してくれないので役に立ちません。
次善の策として、来年はインターバル撮影(タイムラプス)で記録してみようかな? 
財力があれば、携帯電話と連動して遠隔操作できるライブカメラを設置してみたいところです。


つづく→
 

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