2023/06/02

スギ林道の溜め糞場に通うホンドタヌキ:2022年10月下旬〜11月中旬 【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬〜11月中旬 

里山のスギ林道にある溜め糞場sに通う夜行性ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
冬に備えてよく太り、あたたかそうな冬毛に覆われてひと回り大きく見えます。

定点観察を続けても、なかなかタヌキを個体識別できるようになりません。 
以前は尻尾の状態で「垂れ尾」と「フサ尾」と見分けられるかと思っていたのに、冬毛に生え変わる時期になると「フサ尾」ばかりになりました。 
それとも「垂れ尾」が来なくなったのかもしれません。 

同じ溜め糞場を共有していたアナグマはもう冬ごもりに入ったのか、全く現れなくなりました。


シーン1:10/24・午後17:37・気温8℃ (日の入り時刻は午後16:53) 
日没後の林道を右から登場したタヌキが自動センサーカメラの起動に反応して立ち止まり、カメラ目線になっています。 
暗視カメラが照射する赤外線が強過ぎて、白飛び気味になってしまいました。
カメラを警戒したのか、溜め糞場sの匂いも嗅がずに林道を外れて奥の斜面を下ってしまいました。 
こんな行動は珍しいです。


シーン2:10/27・午後17:54・気温8℃ (@0:14〜) 
3日後も日没後に林道を右から登場。 
日の入り時刻は午後16:50。 
なぜか溜め糞場sをチェックもしないで素通りしました。 


シーン3:10/27・午後18:00・ (@0:27〜) 
6分後にまたタヌキが写りました。 
一緒に行動する♀♂つがいの後続個体だと思います。 
しっかり個体識別できていませんが、2頭とも「フサ尾」でした。 
またもや溜め糞場sをスルーしました。 


シーン4:10/29・午後23:11・気温8℃ (@0:36〜) 
深夜に林道を右から歩いて来た個体が溜め糞場sの匂いを嗅いでから左向き(北向き)で固形糞を排便しました。 
そのまま左に立ち去りました。 
タヌキが溜め糞場sを利用したのは久しぶりです。 


シーン5:11/7・午後16:52 (@1:22〜) 
ここからトレイルカメラを旧機種に交換した映像になります。 
気温データが取得できなくなりました。 

日の入り時刻は午後16:38。 
日が暮れた晩に、いつものように林道を右から登場。 
溜め糞場sを素通りして、左へノソノソと歩き去りました。 


シーン6:11/9・午前3:53 (@1:34〜) 
2日後の未明に登場したタヌキは林道上で立ち止まって背後を振り返っていました。 
何か怪しい物音に警戒しているのか、それとも一緒に行動する後続個体を待っているのかな? 
今回も溜め糞場sを素通りして左へ。 


シーン7:11/10・午前1:28 (@1:54〜) 
カメラの起動が間に合わず、タヌキが林道を右に立ち去るところでした。 
溜め糞場に寄り道したならカメラの起動が間に合ったはずなので、今回も足早に素通りしたようです。 


シーン8:11/10・午前18:28 (@2:02〜) 
17時間後、同じ日の晩にまたタヌキがチラっと写りました。 
今回もカメラの起動が遅れたのか、あるいはタヌキが監視カメラの死角を通るようになったのかもしれません。 
林道脇の法面から降りてきた可能性もあります。 
溜め糞場を素通りして左へ。 


シーン9:11/11・午前5:27 (@2:16〜)日の出時刻は午前6:12。 
翌日の未明に、珍しくタヌキが左から登場。 
溜め糞場sの匂いを嗅いで跨ると、右向き(南向き)で排便しました。 
久しぶりに溜め糞場で排泄してくれました。 
やや硬そうな固形糞だったので、便秘気味なのかな? 
そのまま右に立ち去りました。 


シーン10:11/15・午前5:02 (@2:45〜)日の出時刻は午前6:16 
4日後の未明に左からタヌキが登場。 
最近トレイルカメラの起動が遅れがちなのは、タヌキが早足で通過するためか、それとも晩秋の低温でカメラの電圧が低下していたのかもしれません。 
立ち止まって身震いしてから右に立ち去りました。 
今回も溜め糞を素通り。 


シーン11:11/15・午後23:04 (@2:52〜) 
ぱらぱらと冷たい小雨が振る深夜に、タヌキが林道を左から登場。 
またもやカメラの起動が遅れました。 
溜め糞を素通りして右へ。 

カメラの電池が消耗していて、1分間に設定していた録画時間が途中で打ち切られるようになりました。 
それでもトレイルカメラは健気に出来る限り撮影を続けてくれます。 


シーン12:11/15・午後23:04 (@3:00〜) 
15分後に左から登場。 
未だ小雨が降っています。 
(鬱蒼としたスギ林の林床なので、実際の雨足よりも降り方が弱くなります。) 

 一緒に行動する♀♂つがいが互いに離れてしまったのでしょうか? 
溜め糞sの匂いを嗅いでから跨がり、右を向いたまま(南向き)やや軟便を排泄しました。 
用を足すと、そのまま右に立ち去りました。 


シーン13:11/16・午後16:48 (@3:34〜)日の入り時刻は午後16:30 
翌日の日没後に左から登場。 
溜め糞sの匂いを嗅ぐと、横に少しずれた地点で右を向いたまま(南向き)脱糞。 
その後は右に歩き去りました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


ブタナに訪花するナミハナアブ♂

 

2022年11月上旬・午後13:30頃・晴れ 

河川敷の遊歩道沿いに咲いたブタナの群落でナミハナアブ♂(Eristalis tenax)が訪花していました。 
共にありふれた普通種ですが、この組み合わせは意外にも初見です。 

左右の複眼が頭頂で接しているので♂と分かります。 
ブタナ頭花の上でグルグル方向転換しながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を食べています。 
食餌の合間に身繕い。 
左右の前脚を擦り合わせ、付着していたブタナの黄色い花粉を舐め取ってしまいます。 
複眼にも少量の花粉が付着しているのに、それは落とさずに吸蜜を再開。 

よく晴れているものの、秋風による風揺れに悩まされました。


関連記事(1年後の撮影)▶ ブタナの花を舐め身繕いするナミハナアブ♀

2023/06/01

秋の山道で夜な夜な餌を探し歩く野ネズミはタヌキの溜め糞場を素通り【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年11月上旬

山林の斜面をトラバースする細い山道に残されたタヌキの溜め糞場dをトレイルカメラで見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な写りました。 
斜面の上から谷側を見下ろすようにカメラを設置してあります。 
山道の下側はスギを植林した区画で、上側は雑木林になっています。 
雑木林の落葉広葉樹からの落ち葉が林床に降り積もっています。

シーン1:11/4・午前3:08・(@0:00〜) 
画面の赤丸に注目して下さい。 
小雨がぱらつく未明に、野ネズミが落ち葉に覆われた林道をチョロチョロと徘徊しています。 
最後は手前の斜面を登って姿を消しました。 
黒々として見えるタヌキの溜め糞場dに野ネズミは近寄りませんでした。 


シーン2:11/5・午前5:56・(@0:29〜) 
翌日の日の出前に野ネズミが林道の路肩を左に徘徊していました。 
ちなみに、日の出時刻は午前6:05。 
道端に転がっている太い丸太(倒木を伐採した物)に飛び乗り(@0:45〜)、しばらく休んでから、左に飛び降りました。 
タヌキの溜め糞dには近寄りませんでした。 
遠くで早起きのカラスが鳴いています♪。 


シーン3:11/7・午前0:25・(@1:04〜) 
いつの間にかトレイルカメラの設置角度が斜めにずれていました。 
画面の右手前にユキツバキの灌木が映り込むようになりました。 
山道の奥(谷側)にスギ林が広がっている様子がよく見えます。 

シーン2から2日後の深夜、野ネズミが林道を右から登場。 
深い落ち葉の中を泳ぐように左に移動してから、姿が見えなくなりました。


シーン4:11/7・午前2:13・(@1:34〜) 
約1時間50分後の深夜、野ネズミが山道を右から左へ移動。 
タヌキの溜め糞dの上を飛び越えて走り去りました。 


シーン5:11/7・午前3:10・(@1:42〜) 
更に1時間後、再び山道を右から左へ野ネズミが移動。 
溜め糞場dを素通りして左へ立ち去りました。 


溜め糞に含まれる植物の種子を採食するかと思いきや、野ネズミは全く興味を示しませんでした。 
トレイルカメラの設置場所をいくら変えても、本で勉強したこと(先人の研究結果)と結果が違うので、戸惑っています。 
溜め糞に含まれる未消化の種子に野ネズミが魅力を感じていないということは、他に餌が豊富にあるのでしょう。 
少なくとも私の見ているフィールドでは、野ネズミはタヌキの溜め糞場から更に二次散布者として種子を更に分散させたり、種子捕食者として関わることはあまりないようです。 


※ 映像が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


【追記】
余談ですが、現場でトレイルカメラを固定したイタヤカエデの根元に小さな樹洞があり、その中にオニグルミの堅果が1個転がっていました。
拾って調べると、アカネズミの食痕でした。
この樹洞は、野ネズミが餌を食べる隠れ家なのでしょう。

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