2023/05/22

スギ林道の溜め糞に含まれる種子を探す野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬 

自動撮影カメラで見張っているスギ林道に登場した野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 
気温が遂に5℃を切り、かなり寒いはずなのに、野ネズミは未だ元気に活動しています。 
同じ日の深夜未明に3回も撮れていました。 


シーン1:10/25・午前0:36・気温5℃ 
赤外線の暗視映像が白飛び気味になってしまいました。 
タヌキの溜め糞場sにしばし滞在しているのは、獣糞に含まれる未消化の種子を探してるのかな? 
植物の種子散布の成功率に野ネズミも影響しているはずなのですけど、本に書いてあるほど頻繁には溜め糞場には来ません。
最近はタヌキがあまり排便しに来なくなってしまったので、種子の供給があまり無いようです。
最後は画面の左下に移動して消えました。 


シーン2:10/25・午前2:56・気温3℃ 
2時間20分後に野ネズミが再登場。 
スギの木の根元でアナグマの溜め糞場に立ち寄ってから、下草の生い茂る道端で餌を探しています。 
最後はスギの木の裏側に回り込んで姿を消しました。 

しばらくすると、いつの間にか林道の中央に戻ってきていました。 
スギの落ち葉に覆われた林道をそのままチョロチョロと右へ移動して行きます。 

この地点で野ネズミは神出鬼没ですが、画面の右下隅の辺りに野ネズミの巣穴があることが後に判明します。 



オニグルミの落果を採集(クルミ拾い)

 

2022年10月下旬・午後16:25頃・晴れ 

川沿いの堤防の下の遊歩道を歩いていると、オニグルミの木から熟して落ちた果実(落果)が落ち葉に混じって散乱していました。 
落果の多くはカラカラに干からびていました。 
シワシワの果皮が残っていてもパリパリに乾燥していたので、かんたんに剥がして中の殻果が得られます。 
初めは落果を足で軽く踏んで路上で転がすようにして果皮を剥いていたのですが、だんだん面倒になり、手で果皮を剥がすようになりました。 
果皮に大量のタンニンを含んでいるので手が真っ黒になりますが、後で手を洗えば平気です。
こうして採集したばかりの核(殻果)の表面が真っ黒に汚れているのもタンニンが付着しているからです。 
きれいに水洗いすれば、「胡桃の実」らしくなります。 
後で思えば、最後にカメラを上にパンして、落葉したオニグルミの木も写すべきでしたね。 

大量に拾い集めたオニグルミの堅果をバンダナに包んで持ち帰りました。 
クルミの実は先端が鋭く尖っているので、ビニール袋に入れると薄いビニールをすぐに突き破ってしまいます。 
丸々とした栽培品種のクルミとは異なり、野生のクルミは痩せていて、両端が尖っています。 
硬い殻を割って中の美味しい種子(子葉)を自分で食べても良いのですが、野ネズミやニホンリスなど野生動物への給餌実験に使うことにします。 


河畔林でオニグルミの落果が大量に残っているということは、貯食する野生動物の生息数が少ないのかな?と思ったりしました。
しかしクルミを採集中に、堅果の殻に残された古い食痕を見つけました。 (写真掲載予定)


【追記】
私は勉強不足でオニグルミしか知らなかったのですが、今季拾い集めた大量のクルミ堅果の中に、ヒメグルミも少し混じっていたようです。
てっきり出来損ないのオニグルミかと思い込んでいました。
それから、カシグルミという木も街なかやフィールドで少数ながら見つけることができました。
カシグルミはテウチグルミと言う別名の通り、その堅果の殻は薄く、ヒトの手でも容易に割ることができるのだそうです。
今まで私は全て「オニグルミ」と決めつけていたのですが、もっと精度を上げて見ていくようにします。
ちなみにサワグルミという種類については、私は未だ縁がありません。

参考サイト:樹の散歩道「クルミいろいろ 何やら名前がややこしい

2023/05/21

秋になり河畔林の溜め糞場を再び利用するようになったホントタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月下旬

河畔林の溜め糞場rvにタヌキが来なくなったので、夏の間はトレイルカメラを撤去していました。 
ところが秋になって久しぶりに様子を見に来たら、溜め糞場が復活していました。 
そこで再び監視カメラを設置することにしました。 
こうした溜め糞場の季節消長は、タヌキ自身の生活リズムの変化を反映しているのだと思うのですけど、トレイルカメラの存在をタヌキが嫌がっている可能性もあります。 


シーン0:10/20 
冒頭のシーンは明るい昼間に撮った現場の様子です。 
久しぶりでカメラの固定角度を少し失敗してしまったのですが、ニセアカシアの立木に囲まれた地面に黒々とした溜め糞が残されています。 
河畔林の奥(画面上部)には右から左に流れている川面が、茂みの隙間から見えています。 


シーン1:10/21・午前5:32・(@0:05〜) 
明け方に現れたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が溜め糞場rvには立ち寄らず、川沿いの獣道を左へ(上流へ)歩き去りました。 
途中でちょっと立ち止まって川の方を見やりました。 
ちなみに、この日の日の出時刻は午前5:50。 


シーン2:10/23・午前4:02・(@0:18〜) 
2日後の未明にタヌキがまた登場。 
カメラの起動が遅れてしまい、溜め糞場rvから藪を通り過ぎて奥の獣道へ行く後ろ姿が写っているだけでした。 
溜め糞の匂いを嗅いだり排便したりしないで素通りしたはずです。 
川沿いを上流へ(左奥に)向かいました。 


シーン3:10/24・午前2:04・(@0:25〜) 
翌日の深夜に登場したタヌキは溜め糞場rvの右で立ち止まり、藪を透かして川の様子を窺っていました。 
川沿いの獣道へ立ち去りかけたものの、再び溜め糞場に戻ってくると、三度目の正直でようやく排便してくれました。 
トレイルカメラに対する警戒をやっと解いてくれたのでしょうか? 
タヌキはイヌ科なのに、イヌとは違って排泄直後に後足で地面を掻いて自分の糞に土をかけることはありません。 
溜め糞は近所のタヌキ同士で匂いによるコミュニケーションをとるために同じ場所に排便するものなので、隠さずに堂々と残しておくのです。 


シーン4:10/26・午前4:05・(@1:20〜) 
監視カメラが起動した時には、溜め糞場rvで北を向いたタヌキがカメラ目線で脱糞しているところでした。 
健康そうな固形便を大量に排泄すると、左に立ち去りました。 
我々ヒトの衛生感覚とは違い、タヌキは排便中に古い糞を足で踏んでしまっても、気にしないようです。 
その後で獣道を歩き回る足跡に自分たちの糞便臭が付くはずですが、匂い付けとして好都合なのでしょう。 


シーン5:10/26・午前4:30・(@1:49〜) 
約25分後に、おそらく別個体と思われるタヌキが溜め糞場で排便していました。 
左に立ち去る際に小声で「クゥーン♪」と鳴きました。 (ヘッドフォン推奨)
近くにつがいのパートナーが待っているのかな?


シーン6:10/27・午後23:15・(@2:03〜) 
翌日の深夜、左奥の獣道から2頭のホンドタヌキが連れ立って溜め糞場rvに登場しました。 
今回は溜め糞の匂いを嗅いだだけで立ち去りました。 
画角外ですが手前の少し離れた位置にも実は溜め糞があるので、そこで排便したかもしれません。 


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