2022/12/13

ビニールハウスの骨組みに止まり羽繕いするキジバト♀♂(野鳥)

 

2022年8月中旬・午後15:20頃・くもり(雨上がり) 

山麓の農村部で水田の端のナス畑にビニールハウスの骨組みが建てられています。 
骨組みの棟にキジバトStreptopelia orientalis)の♀♂つがいと1羽のスズメPasser montanus)が並んで止まっていました。 
雷雨が止んだ後で、ビニールハウスの骨組みには水滴が付着しています。
私がカメラを向けて動画を撮り始めると、警戒心の強いスズメはすぐに飛び去ってしまいました。 

居残ったキジバト♀♂は各々が念入りに羽繕いしています。 
ときどき足を持ち上げて頭を掻きました。 
仲睦まじく相互羽繕いするかと期待して長撮りしたのですけど、そのためには2羽がもっと近づかないといけません。 

キジバトが喉をヒクヒクさせたりブツブツと嘴を動かしているのは、小声で鳴き交わしているのかな?  
周囲の蝉しぐれ(ミンミンゼミ♂とアブラゼミ♂)がやかましくて、キジバトのつぶやきがよく聞き取れませんでした。 
私が能動を歩いて少しずつキジバトに近づこうとしたら、最後は飛び去ってしまいました。(映像なし)

コアオマイマイカブリの幼虫を見つけた!

 

2022年8月中旬・午後13:20頃・晴れ 

里山で湧き水が貯まる泉の横の林床で見慣れない虫を見つけました。 
甲虫の幼虫だと見当がついたものの、かなり巨大です。 
体表が群青色にテカっています。 
オオヒラタシデムシの幼虫と似ているものの、体型が少し違います。 
調べてみると、マイマイカブリの幼虫と判明。 
ここ山形県南部に生息するマイマイカブリは、コアオマイマイカブリDamaster blaptoides babaianus)という亜種のはずです。
関連記事(3ヶ月前の撮影)▶ マイマイカブリと野ネズミが出る夜の河畔林【暗視映像:トレイルカメラ】

マクロモードでレンズを近づけ接写してみると、歩脚は胸部に3対(6本)でした。 
落ち葉の下に慌てて潜り込んでも、「頭隠して尻隠さず」の状態です。 
私が落ち葉をそっとめくると、腹端を反り返らせました。 
腹端にある1対の棘で刺そうとしているのか(威嚇?)と思ったのですが、ハサミムシのようには動かせないようです。 
周囲は二次林(雑木林)の灌木に覆われた緩斜面で、林床に木洩れ日が射しています。

プラスチック定規で採寸してみると、体長〜30mmでした。 
もっと大きく成長するのだそうです。
林床の落葉や落枝の下に隠れよう隠れようと逃げ回るのを追いかけて撮影しました。 

持ち帰って飼育しようか迷ったのですが、真夏に生き餌のカタツムリを大量に調達するのが難しそうなので諦めました。 
高価なエスカルゴを買い与える訳にもいきません。 
後で飼育法をネット検索してみると、昆虫ゼリーやイモムシ、タニシなどの代用食が試されているようです。 



【追記】
現場近くで後日、本種の成虫が活動していました。



2022/12/12

溜め糞場の下草に臭腺でマーキングするニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 溜め糞場の下草に軽くスクワットマーキングしただけで通り過ぎるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年8月中旬 

自動撮影カメラで見張っているスギ林道の溜め糞場sを通りかかるニホンアナグマMeles anakuma)の定点観察記録です。 

シーン1:8/13・午後20:11・気温25℃ 
アナグマが単独で林道を左から登場し、緩やかな坂を下って来ました。 
タヌキの溜め糞がある地点を迂回し、画面中央に見えるスギ大木の根元にあるアナグマの溜め糞場の匂いを嗅ぎ回ります。 
この個体は目の周りが黒く、股間に睾丸が見えるので♂のようです。 
 排便姿勢になりかけたのですが、落ち着かずに右へ移動しました。 
素人目には大便は排泄しておらず、もしかすると小便でマーキングしたかもしれません。 


シーン2:8/16・午前00:06・気温24℃ (@0:21〜) 
3日後の深夜、前回と同じく林道を左から歩いて来ました。 
タヌキの溜め糞場の手前で立ち止まり、おそらくマーキングしていたようです。 
右へ歩き出した時に、股間に睾丸が見えたので♂。 
この個体は目の周りが黒くなく、体毛が全体に白っぽい(アルビノ?)。 
以前は痛々しく後脚を跛行していたのですけど、すっかり回復したようです。 
ホンドタヌキの溜め糞場を迂回してスギ大木の根本へ行きました。
林床に散乱するスギ落葉の匂いを念入りに嗅ぎながら尻を下草に擦り付けてスクワットマーキングしました。 
直後に後脚で落葉を後方へ蹴り出す行動をしました。 
脱糞後のイヌが興奮して後脚で糞を埋める行動を彷彿とさせます。 
今回も溜め糞場sで排便はせずにマーキングしただけで、林道を右へ立ち去りました。 


アナグマの溜め糞やマーキング行動について、ネット検索で調べてみました。
ため糞[注 2]をする習性があるが、タヌキのような大規模なものではなく、規模は小さい。 

・主として夜行性の動物で、昼間は巣穴に潜んでいることが多い。 
・行動範囲はさ地域環境や食糧事情などによって変わるが、平均で1~4k㎡と言われ、肛門腺や尾部下腺からの分泌液、尿などを樹木などにつけて縄張りを主張する。 分泌液を相手の体に擦り付けたりする習性もあるが、これは互いの識別やコミュニケーションの為と考えられている。  (原文ママ)


アナグマは同じ場所にフンをする「溜め糞」をする習性があります。床下や納屋に溜め糞をされてしまうと、害虫や雑菌の発生、悪臭といった衛生被害をもたらします。また、アナグマはフンに臭腺から出した液をかけるため、他の動物よりも特に酷いにおいです。 



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