2022/07/05

動物の死骸を運んで逃げるハシボソガラス(野鳥)

 

2021年9月下旬・午後14:00頃・晴れ

山麓の農村部で廃屋の庭にあるケヤキ樹上にハシボソガラスCorvus corone)が止まっています。 
何か動物の腐乱死骸を嘴に咥えているようなので私がカメラを向けると、途端にカラスは警戒して枝葉の陰に隠れてしまいました。 
私としてはカラスの屍肉食を咎めているつもりは全くないのに、カラスは死骸を持って飛び去ってしまいました。 

慌てて追いかけると、ハシボソガラスは近くのカキノキに止まり直していました。 
柿の実が橙色に色づき始めています。 
カラスはまたもや私の目を恐れているようで、餌を咥えたまま枝から枝へピョンピョン跳んで枝葉の陰に隠れようとします。 
これほど警戒するということは、近所の農家のヒトと普段からよほど敵対的な関係にあるのではないかと疑ってしまいます。 
私としては死骸の正体をなんとか突き止めたいのですが、手前の電線も邪魔でカラスにピントが合わず、フラストレーションが溜まります。 

死骸を咥えたままカキノキ樹上から再び飛び立つと、今度は少し離れたビニールハウスの骨組の梁に着地しました。 
しつこいパパラッチから離れたカラスはようやく落ち着いたようで、屍肉を啄み始めました。 
今度は手前の灌木が邪魔でカラスにピントが合いません…。 
(映像はここまで) 
もっと見通しの良い撮影アングルを求めて私が横に少し移動したり近付こうとしたら、完全に逃げられてしまいました。 

逃げ回るカラスを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、死骸の正体は分からず仕舞いで残念でした。 
車に轢かれたロードキルではないかと思うのですが、野ネズミなのか子猫あるいはタヌキなのか…?

2022/07/04

雨夜の河畔林で跳ね回る夏毛のニホンノウサギ【暗視映像:トレイルカメラ】

前回の記事:▶ 雪の減った晩冬の河畔林で夜跳ね回るニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】
2022年4月下旬〜5月中旬

河畔林に出没する野生動物をトレイルカメラで記録しています。 
雪はもうすっかり融けました。
たまにやって来るニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が純白の冬毛から夏毛に変わりました。
関連記事(9年前の撮影)▶ 夏毛のニホンノウサギと山道で遭遇

シーン1:5/13・午前1:46・小雨 

雨がポツポツと降る夜に、謎の獣がニセアカシア立木の奥を左へ歩き去りました。(赤い矢印の示す位置に注目) 
カメラの起動が遅れて全身像が写っていません。 
戻って来た獣はニホンノウサギでした。 
赤外線の暗視映像でノウサギの夏毛は黒っぽく写ります。 
タヌキの溜め糞場rvを走って横切りました。 
同一個体(?)がすぐにまた引き返してきて、カメラの前を逆に横切りました。 
どうして雨夜の林床を慌てて右往左往しているのか分かりません。 
肉食獣やフクロウなどの捕食者に追いかけられているのかな?
もしかして、2頭が追いかけっこしているのでしょうか? 
一瞬の記録を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 


シーン2:4/29・午前3:38・晴れ 
ノウサギらしき小動物が、立木の奥を左から右へ跳んで移動しています。(赤い矢印の示す位置に注目) 
耳が長いのでノウサギでしょう。 


シーン3:5/2・午後19:57・晴れ 
ニホンノウサギが立木の奥を右から左へピョンピョン徘徊しています。(赤い矢印の示す位置に注目) 


シーン2、3はノウサギの姿がしっかり写っていませんし、晴れた夜に撮れたおまけの映像なので、時系列が前後しました。 




2022/07/03

川岸の止まり木を先客から乗っ取るカワウ(冬の野鳥)

 

2021年12月下旬・午後13:30頃・晴れ

雪国では冬になると街中の雪を川に捨てるようになります。 
その雪解け水で川が増水したせいか、岸に並ぶカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の止まり木(倒木)が減っていました。(沈んだ? 流出?) 
それでも4羽のカワウが倒木でのんびり羽繕いしたり休んだりしています。 
少し奥に見える2本の長い倒木には雪が積もっていました。 
その長い倒木に晩秋にはカワウが鈴なりに並んでいたのに、積雪期になるとなぜか1羽も止まらなくなりました。
関連記事(1月前の撮影)▶ 昼間と同じ止まり木を塒とするカワウ、夕方に飛び去るカワウ(野鳥)
 
冠雪した斜めの止まり木は不安定で、着地する気になれないのかな? 

川面で遊泳する1羽の個体に注目しました。 
(それまでは潜水漁を繰り返していたようです。) 
何度も嘴を水でゆすいでから、軽く水浴びしました。 
そして下流に向かって助走すると、飛び立ちました。 
低空で飛ぶと滑空し、コロニーの横の川面に着水しました。 
川岸の細い倒木から先客を追い出して川面から飛び乗りました。 
背後から止まり木を乗っ取られた先客は、特に激しく抗議したり喧嘩したりすることもなく、別の止まり木に移動しました。 

すぐにまた別個体のカワウが上流から飛来し、急降下するとコロニーの横の川面に着水しました。 
この個体はカルガモが休んでいた倒木に狙いを定めると、先客を追い払って川面から飛び乗りました。 
もう少し混み合ってくると、川岸の止まり木を巡って小競り合いが勃発しそうです。 

これで川岸に集まったカワウは計6羽になりました。

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