2022/06/24

脱糞後に電柱から飛ぶノスリ(冬の野鳥:HD動画&ハイスピード動画)

 

2021年12月下旬・午後13:10頃・くもり 

広大な刈田の端に立つ電信柱の天辺にノスリButeo japonicus)が止まっていました。 
周囲を見渡して、刈田に潜んでいる野ネズミなどの獲物を眼光鋭く探しています。 
ここはお気に入りの止まり木(止まり場)のひとつで、ノスリが止まっているのをよく見かけます。
初めは完全に後ろ姿で、私に気づいていないようです。
途中から横を向き、振り返って私に気づいたようです。 

しばらくすると電柱の天辺で足踏みしながら向きを少し変え、白っぽい液状便を後方に放出しました。 
脱糞シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
排泄の瞬間、尾羽を上げるのでピンク色の総排出腔がよく見えました。 
脱糞後は下げた尾羽を左右に振ります。 
脱糞で体重を軽くしたので、じきに飛ぶだろうと予想できました。 
電柱から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@1:42〜) 
すると案の定、右に向きを変えてから電柱を蹴って右へ飛び去りました。 
広げた翼の下面が白いことから、この猛禽はノスリと判明しました。 

ノスリは少し飛んだだけで、近くの落葉したメタセコイア(=アケボノスギ)の梢に止まり直しました。 
これほど細い枝先にも止まれるとは驚きです。  
左隣のメタセコイア樹上の中程にカラスの古巣がありました。 
もしもカラスが最近作りかけた巣なら、親鳥が近くに居てノスリをモビング(擬攻撃)で追い払うはずです。
関連記事(5年前の撮影)▶ メタセコイア樹上の巣で抱卵・転卵するハシボソガラス♀(野鳥)

2022/06/23

若いニホンザルの優劣行動:雪山でマウンティング、木登り、木揺すり誇示

 

2022年1月上旬・午前10:55頃・晴れ 

雪山を遊動する2頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が出会うと、1頭が相手の背後から迫り、マウンティングしました。 
マウントした♂が腰をスラストしてないので、交尾行動ではなく群れ内での順位や力関係を確認するためのマウンティングでしょう。
関連記事(2、7年前の撮影)▶  
収穫後のリンゴ園で交尾するニホンザル♀♂ 
野生ニホンザルの交尾
この時期はもうニホンザルは発情しておらず、交尾しないはずです。 
2頭とも股間の外性器や尻が赤く膨らんでいませんから、性的に未熟な若いペアのようです。
短いマウンティングが済むと、優位の♂が左へ、劣位の♀(?)が右へと別れました。 
大雪が積もった林床で各々が落枝を採食したり、のんびり休憩したりしています。 

優位の♂がふと見上げる視線の先を追うと、いつの間にか劣位の♀が落葉樹によじ登っていました。 
下から追いかけるように優位♂も登ってきました。 
逃げるのを止めた劣位♀に追いつくと、軽く噛みついたように見えました。
樹上で伏せて服従の意を示していた劣位♀の背中を優位♂が踏みつけながら追い越したのにはちょっと驚きました。 
樹上での変則的な形のマウンティングなのかな?
よほど優劣関係を力で示したいのでしょう。

落葉樹の梢に登った優位♂は、二股の枝を両手で掴みながら揃えた両足で飛び跳ねて幹を激しく揺らしました。 
これは近くでしつこく撮影している私に対する威嚇の誇示行動(ディスプレイ)と思われます。
関連記事(7、11年前の撮影)▶  
野生ニホンザルの木揺すり行動(威嚇誇示) 
クリ樹上で威嚇誇示する野生ニホンザル
一連の映像をどこからどこまで切り取るべきか、このブログ記事や動画に何とタイトルを付けるべきか、ちょっと悩みました。 
前後の文脈であったり群れ内での2頭の関係性も考慮しないといけませんが、素人には手に余ります。 
短いマウンティングと樹上の踏みつけ行動は2頭間の優劣行動だと解釈しました。 






2022/06/22

硬い球を拾って運び上げ、つついて遊ぶハシボソガラス(冬の野鳥)

 

2022年12月中旬・午後13:35頃・くもり 

河川敷でハシボソガラスCorvus corone)が何か丸い物体を拾うと飛び上がって近くの電柱の腕金に止まりました。
 (動画はここから。) 
初めはてっきり色づきの悪いリンゴの果実なのかな?と私は思いましたが、どうやら人工物で汚れたボールのようです。 
嘴で球をつついて調べるために左足で踏んで押さえつけようとしても、丸い球は不安定です。
まるで日本サッカー協会の公式エンブレム(3本足で玉を転がして遊ぶヤタガラス) のようなポーズに一瞬なりました。
テニスの軟球のようにグニャグニャしておらず、質感が硬そうで表面がツルツルしています。
どうやらプラスチックのボールのようです。 
玉に1ヶ所だけ開いた穴にカラスは下嘴を挿し込んでなんとか咥えました。 
そのままボールを持って飛び上がると、横に建つビルの庇(テラス?)に止まり直しました。 
安全な場所でボールを弄んでいるようですが、私からは死角になり、ボールが見えなくなりました。 
撮影している私はリンゴをこっそり貯食したのかな?と思ったのですが、映像を見直すと遊びの行動でした。 
好奇心が強いハシボソガラスが拾ったボールで独り遊びしているのでしょう。 
テラスに球を置いてコツコツつついても、固くてカラスの嘴では割れないようです。 
もしかすると、このテラスの片隅にはカラスが拾い集めた宝物(ガラクタ)がたくさん隠されているかもしれませんね。

その間、別個体のハシボソガラスが更に一段高い屋上の角に止まって一部始終を見守っていました。  

クルミ割り行動のように、この後でハシボソガラスが硬球を空中から舗装路に投げ落として割ったら一層興味深いのですが、そこまで見届けられずに私は撮影を打ち切りました。

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