2022/02/04

山中の水場で水を飲むマヒワ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬〜11月上旬 

山中の水場を監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に見慣れない黄色い小鳥が写るようになりました。 
どうやら冬鳥として渡来したマヒワCarduelis spinus)のようです。 
参考サイト:マヒワとアオジの違いと見分け方 @野鳥情報.com

シーン1:10/31 午後14:09 
画面の左上隅の対岸でマヒワが水を飲んでから飛び去りました。 


シーン2:11/1 午後13:53・気温10℃ 
池に浮かぶ落枝に乗って何度も頭を下げて水を飲む後ろ姿が写っていました。 


シーン3:11/1 午後15:49・気温11℃ 
2時間後、先程と同じ落枝に乗って飲水を繰り返しています。 

不思議なことに、マヒワは水を飲むだけで一度も水浴してくれませんでした。 



吸蜜のためヒャクニチソウの花から花へ飛び回るクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後12:00頃・晴れ 

街なかの民家の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
訪花中のクマバチ♀を横から見ると、吸蜜するために口吻を伸ばしていました。 
花の盛りを過ぎたヒャクニチソウには花粉がもう残っていないようで、クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。 
11月に元気に採餌活動しているクマバチ♀を見るのは初めてかもしれません。
関連記事(3年前の撮影)▶ セイタカアワダチソウの花で休むクマバチ♀
ヒャクニチソウはもう枯れかけで、葉の緑色も花弁の赤紫色も色あせて薄くなっています。 
ハナバチ類は赤色系の花をあまり好まない(昆虫の視細胞で赤は見えにくい)はずなのに、蜜源が乏しくなる晩秋は好き嫌いを言ってられないのかもしれません。

クマバチ♀がヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:52〜) 
日差しが強く、絶好のハイスピード動画撮影日和です。 
吸蜜後は飛び立つ前に前脚で顔を拭うことがありました。
少し飛んだだけで隣の花に移動します。 
花弁が隣接している場合は、省エネのために歩いて移動しました。 

最後はNGシーンです。 
花から飛び立とうとしたクマバチ♀の爪先が管状花に引っかかり、無様に滑落してしまいました。 
幸い、隣接する花に落ちたようです。

 

2022/02/03

水浴中に川面で互いに突進し合うコハクチョウの謎【野鳥:ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後14:50頃・晴れ
前回の記事:▶ 川の浅瀬で盛大に水浴するコハクチョウの群れ【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

浅い川で水浴するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の小群(成鳥5羽+若鳥1羽)を240-fpsのハイスピード動画でも撮っていたら、興味深い行動が撮れていました。 

シーン1:(@0:00〜) 
水中に体を横倒しにして水浴びを始めた幼鳥(嘴がピンク色)が体勢を立て直すと、急に川面を突進し始めました。 
左右の翼を同時に羽ばたきながら川面を走るのは、離陸前の助走と似ています。 
幼鳥は画角の外に出てしまったのですが、私が慌てて流し撮りすると、いつの間にか成鳥(嘴が黒と黄色)も幼鳥と少し並走してから立ち止まりました。 
水浴中の群れに近づいた外敵を追い払うために、2羽が協力して威嚇したのでしょうか? 
ハイスピード動画の撮影中はレンズをズームアウトできないために、肝心の相手(追い払った仮想敵)が写っていません。 
一体何が起きたのか、恥ずかしながら私も今となっては覚えていません。
もしも異種間の興味深い小競り合いが勃発したのであれば、きっと私は野帳に記録したり、音声メモを動画に吹き込んだりしたはずです。 
もしかすると、水浴中の幼鳥が隣りにいた成鳥の機嫌を損ねて追いかけられたのかもしれません。 
幼鳥に追いついても成鳥は嘴でつつくなどの直接的な攻撃を加えませんでした。 

羽ばたきながら川面を凄い剣幕で突進。 

シーン2:(@0:45〜) 
騒動のきっかけは、またもや幼鳥の水浴から始まります。 
自分で川の中に横倒しにひっくり返り、もがくように水浴びをしています。 
起き上がると左右の翼を同時に羽ばたいて水面に打ち付けながら走り回ります。 
今回は直線的な突進ではなく、左に旋回しながら川面を走ります。 
元気の有り余っている幼鳥が、水浴のついでにはしゃいでいるのかな? 
それを隣で見ていた成鳥が、同じく激しく羽ばたきながら水面を走って幼鳥を追いかけ始めました。 
更にもう1羽の成鳥も同様に駆け寄ってきました。 
川ではしゃぐ若鳥を成鳥たちがたしなめているのか…?とどうしても擬人化してしまいます。 
それとも、川面が少し混み合っているので、自分が水浴するためのスペースを確保したいのでしょうか? 
コハクチョウの群れ内で互いに威嚇し合っているのか、何か攻撃的な誇示行動(ディスプレイ)のような気がしてきました。 
群れ内の順位を決める争いがあるのですかね? 
白鳥の性別を私は見分けられないのですけど、♂が激しく走り回って♀の気を引こうと必死でアピールしているのかもしれません。(求愛誇示?)
擬人化すると、男子が合コンを盛り上げようとしてやる団体芸のようなものなのかな?
夕方の水浴タイムが終わると、コハクチョウの群れ内での小競り合い(?)は見られなくなりました。 

 手元にあるハクチョウ関連の資料を読み返してみても、似たような行動の記述は見当たりません。
 毎日次々とオオハクチョウが越冬地に到着する頃には、家族同士でけたたましい口論が繰り返され、時には派手なけんかもする。勢力の強さは主に餌を採る権利と結びついているようである。けんかはふつう数分間つづき、翼の“手首”で相手を叩いたり、相手の肩をかんだりする。その間、幼鳥たちやほかのグループのハクチョウは喧しくはやし立てる。負けたほうはおとなしく退散するので、相手を傷つけるようなことはめったにない。日が経つにつれて順位が確立され、いさかいは少なくなる。概して、そのシーズンに早く到着した大家族がトップの座を占めることが多い。(嵯峨悌二『白鳥 (クォークスペシャル)』p91より引用)
喧嘩中の写真が載ってないので文章から想像するしかないのですが、私が今回観察した行動とは違うようです。 
今回のコハクチョウでは、相手を叩いたり噛んだりする直接的な攻撃は見られませんでした。
▼関連記事(7か月前の撮影) 
早朝の川で激しく争うコハクチョウの群れ(早春の野鳥)

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