2021年10月中旬・午後12:25頃・くもり
里山の林道上に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞aでセンチコガネを撮り始めたら、またもやメタリックに輝く微小な謎の寄生蜂が写っていました。
今季あちこちで溜め糞の調査をすると繰り返し登場するので、とても気になっています。
いつも他の大きな被写体を撮った映像に偶然写っていたという記録ばかりです。
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黒く乾燥したタヌキの溜め糞上に2匹の寄生蜂?が来ていて、何やら思わせぶりな行動をしたのです。
センチコガネの左上にご注目。
松ぼっくりの上と落枝の上にメタリックな微小蜂?が2匹止まって羽ばたいています。
1匹が羽ばたきながら歩いて近づき、もう1匹に飛びかかりました。
これは求愛行動なのでしょうか、それとも喧嘩(縄張りの占有行動)かな?
せっかく決定的な瞬間が撮れそうだったのに、撮影中の私は寄生蜂?の存在に全く気づいていません。
溜め糞に来ている虫が逃げないように、少し離れた位置から望遠マクロで撮影しています。
カメラのバックモニター(液晶画面)やファインダーを通してセンチコガネに集中していると、微小蜂にはどうしても気づけないのです。
我ながら腹立たしいのですが、早々に撮影を切り上げてしまいました。
動画の前後に撮った溜め糞の写真を見返しても、謎の微小蜂は写っていませんでした。
来季こそは溜め糞に来る謎の微小蜂の行動をマクロレンズでじっくり接写したり、採集して正体を突き止めたいものです。
本当に蜂の仲間(膜翅目)なのかどうかも自信がなく、もしかするとハエの仲間(双翅目)かもしれません。
【追記】
翌年、注意してタヌキ溜め糞を見て回ると、メタリックに輝く微小昆虫の正体はハエでした。
したがって、この記事の映像に写っているのも寄生蜂ではなさそうです。