2021/01/29

池に浮かぶ流木に付いた藻を食べるコガモ♀(野鳥)

 

2020年10月上旬・午後16:40頃・くもり 

夕方の薄暗い溜池でコガモ♀(Anas crecca)の小群を見つけました。 
冬鳥として早くも渡来したようです。 
群れに♂が含まれていないのはなぜでしょう? 
エクリプスのコガモ♂も居ませんでした。 

1羽のコガモ♀が水面に浮いた流木に興味を示し、頻りに水面採食しています。 
嘴を素早く小刻みに開閉させて、流木の周囲に繁茂した藻などの有機物を濾し取っているのでしょう。 

カメラを向けている私の存在に気づくとコガモ♀の群れは警戒し、慌てて水面を対岸まで泳ぎ去ってしまいました。 

この池でカルガモ以外のカモ類を見かけるのは珍しいのですが、この日はなぜか常連のカルガモは不在でした。

山道で吸水・ミネラル摂取するメスグロヒョウモン♀

 

2020年10月上旬・午前11:55頃・晴れ 

急坂の登山道に沢の水が流れ込んで、舗装路の轍が濡れていました。 
水溜りというほど深くはないのですが、メスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が全開にした翅をやや開閉しながら濡れた路面で吸水していました。 
水を飲むだけでなく、ミネラル摂取も兼ねていると思われます。 
一瞬ルリタテハかと思って撮り始めたのですけど、メスグロヒョウモン♀でした。 
♀の吸水シーンは初見です。
▼関連記事(6年前の撮影) 
傘の柄を舐めるメスグロヒョウモン♂(ミネラル摂取)
翅の縁が前翅も後翅もボロボロに破損した個体です。 
山道を歩き回ったり向きを変えたりしながら、口吻を伸ばして濡れた路面を舐め続けています。 
乾いた路面に口吻の先が触れたときは、すぐに濡れた路面に移動して落ち着きました。 
もう少し水深の深い溝も近くにあるのに、地面が少し濡れているだけで充分なようです。 

私がもう少し近付こうと一歩踏み出しただけで、警戒したメスグロヒョウモン♀は飛び去ってしまいました。


2021/01/28

マリーゴールドの花を舐めるスズキフタモンハナアブ♀

 

2020年10月中下旬・午後15:00頃・晴れ 

山際の家庭菜園の片隅に咲いた色とりどりのマリーゴールドの花で見慣れない双翅目が訪花していました。 
図鑑『札幌の昆虫』で名前を調べてみると、スズキフタモンハナアブ♀(Ferdinandea cuprea)と判明。 
口吻を伸縮させて花粉や花蜜を舐めています。 
マリーゴールドの花から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

『あおもり昆虫記』のサイトに掲載されたスズキフタモンハナアブのページには「ブナ林に依存性があるアブのようだ」と記されています。 
幼虫の食性を知りたくなって調べてみると、英語版wikipediaに本種の独立したページが作られていました。 
それを読むと、ブナ科コナラ属やトネリコなどの樹洞や樹液に幼虫が見つかるらしく、腐食性またはスカベンジャーと考えられているそうです。 
今回の撮影現場はミズナラやコナラなどの雑木林が広がる里山の麓なので、納得しました。 (私のフィールドでトネリコは見た記憶がありません。) 
山地性のハナアブなのでしょう。

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