2020年3月中旬・午後
里山で沢の水を堰き止める砂防堰堤が例年より水量が激減していました。
異常な暖冬で里山には雪がもうほとんど無く、沢に雪解け水がほとんど流れていないのです。
これから生き物の暮らしにどんな影響を与えるのか、心配になります。
砂防堰堤に柳の灌木が生えていて、その根際の浅い水中にヤマアカガエル(Rana ornativentris)が産み付けたと思われる卵塊を見つけました。
ゼラチン質の卵の中で黒い胚が育っていますが、オタマジャクシは未だ孵化していませんでした。
ここは日当たりが悪い谷筋なので水温が低いのでしょう。
▼関連記事(同じ日に山麓の水溜りで撮影)
ヤマアカガエルの卵塊とオタマジャクシ
来年こそは早春に繰り広げられるヤマアカガエルの繁殖行動や産卵行動を忘れずに観察してみたいものです。
2020年4月下旬・午後15:45頃・晴れ
郊外の住宅地の庭でカワラヒワ♂(Carduelis sinica)が何かをしていたので私がカメラを向けると、警戒して近くの庭木(樹種不明)の枝先に避難しました。
私がフリーズしてしばらく待つと警戒を解いてくれ、民家の裏庭に舞い戻ってくれました。
砂利に覆われた狭い庭には春の雑草が疎らに生え始めています。
カワラヒワ♂は草の種子を啄んで食べ始めました。
動画をよく見ると、花が咲き終わって倒伏したタンポポの実を嘴でほぐして種子を食べているようです。
カワラヒワは種子食性ですが、冠毛が未発達の未熟な種子も食べるとは徹底してますね。
私の方をちらちらと見て警戒しつつも、一箇所に居座ってひたすら食べ続けています。
完食する前に満腹になったのか、庭を徘徊し始めました。
私の視線を嫌い、最後はラッパスイセンの白い花が咲いている群落の背後に隠れてしまいました。
撮影中は採食メニューがよく分かりませんでした。
直後に現場検証しようと思ったのですけど、他人様の敷地に勝手に踏み込む訳にはいきません。
仕方がないので、横の公道から庭に生えた目ぼしい雑草の写真を撮りまくって帰りました。
しかし映像をじっくり見直したら、キク科植物の黄色い花、おそらくセイヨウタンポポだろうと判明しました。
食事中のカワラヒワ♂の背後にオニノゲシと思われる鋸歯が鋭い若葉が生えていますが、花が咲き終わるには未だ時期が早いだろうと考え、除外しました。
▼関連記事(1、7年前の5月に撮影)
・タンポポの種子を食すカワラヒワ♂(野鳥)
・土手でセイヨウタンポポの種子を食すカワラヒワ♀♂(野鳥)
・駐輪場でセイヨウタンポポの種子を食すカワラヒワ♀♂(野鳥)

2020年3月中旬・夕方
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が単独で落葉樹(樹種不明)の横枝に腰を下ろしていました。
小枝を左手で引き寄せて樹皮をかじっています。
咀嚼する口から何かを吐き出したようですが、手ブレが酷い映像でよく分かりません。
口の周りが白っぽく汚れています。
画面の手前にはキブシ灌木の黄色い花芽が多数ぶら下がって見えますが、ニホンザルは全く興味を示さず食べようとしませんでした。
やがて私を警戒したのか、猿は立ち上がって木を下り、遊動する群れを追いかけて行きました。
※ 動画編集時に彩度を少し上げています。