2020/04/02

ジョウビタキ♂(冬の野鳥)



2019年10月下旬・午前11:15頃

冬鳥がもうやって来る時期になりました。
桜並木と農業用水路に挟まれた笹薮の茂みにジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)を見つけたので隠し撮り。
地面に打ち込まれた鉄パイプの天辺に止まり、ときどき尾羽を上下に震わせながら辺りをキョロキョロ見回しています。

撮影中にSDカードの容量が限界を迎え、尻切れトンボの映像になってしまいました。
ちなみに桜(ソメイヨシノ)の木は、上部の枝から紅葉が始まっていました。


ジョウビタキ♂(野鳥)@鉄パイプ天辺

2020/04/01

キタテハと共に土を舐めるヒメアカタテハ



2019年10月上旬・午前11:00頃・晴れ


▼前回の記事
土を舐めに集まるキタテハ秋型(ミネラル摂取)


平地の農道に1頭のヒメアカタテハVanessa cardui)も飛来すると、先客の秋型キタテハPolygonia c-aureum)2頭の近くで地面を舐め始めました。
集団吸水の様相になりましたが、農道の表面は乾いています。
やはりミネラルを摂取しているのでしょう。

翅を開閉するリズムはヒメアカタテハが一番早く、キタテハはゆったりしていました。
互いに絶妙なパーソナルスペースを保っているように見えるのが興味深く思いました。

採集した蝶の標本(死骸)を数頭分、地面に置いて待つと、生きた蝶も誘われるように集まって来そうですね。
いつか機会があれば実験してみたいです。

日高敏隆『群となわばりの経済学(岩波グラフィックス〈9〉)』によれば、

水場に集まって水に含まれたわずかの塩分を吸収しているチョウたちも、実験的に調べてみると、その場所や水や塩分そのものにではなくて、そこにいる仲間の姿にひかれて集まってくるのだ。(p9より引用)



▼関連記事
ヒメアカタテハは苔を舐めるか?



ヒメアカタテハ:側面@砂利道+土舐め
ヒメアカタテハ:正面@砂利道+土舐め
ヒメアカタテハ:翅表@砂利道+土舐め
キタテハ秋型2+ヒメアカタテハ@砂利道+土舐め

水路底のコケに連結打泥産卵するアキアカネ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年10月上旬・午前11:25頃

平地の農耕地(田畑)を流れる用水路で連結した赤とんぼの♀♂ペアが産卵していました。
収穫の済んだこの時期、農業用水路に水はほとんど流れていません。

同定のために撮った写真をよく見ると、アキアカネ♀♂(Sympetrum frequens)のようです。
♂の腹背は橙赤色でいわゆる赤とんぼでしたが、♀は腹部が淡褐色のままの個体でした。

水路の底を連結態で低く飛びながら、緑の苔(種名不詳)に覆われた石を目掛けて繰り返し産卵しています。
この場合は、連結「打水」産卵ではなく連結「打泥」産卵と呼ぶべきかもしれません。

「打苔」産卵という用語は無いみたいです。




アキアカネ♀♂の連結打泥産卵を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:27〜)
♀が全身を使って振り子のように前方の目標物に腹端を打ち付けて産卵しています。
湿った苔だけでなく水際の泥や小石にも産卵していました。
水面ならどこでも良い連結「打水」産卵とは明らかに違います。
なぜか最後はとんぼ返りして飛び去りました。


一方、ノシメトンボ♀は空中で苔の上から卵を放出していました。(打空産卵)

▼関連記事
スギゴケ?の上で連結打空産卵するノシメトンボ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】


アキアカネ♀♂:側面@水路底:苔+連結打水産卵
アキアカネ♀♂:背面@水路底:苔+連結打水産卵

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