2020/03/02

ベニバナボロギクを訪花するヤドリバエ(Pentatomophaga latifascia)



2019年9月下旬・午前11:16

平地で広い田畑を横切る農道沿いに咲いたベニバナボロギクの群落で見慣れないハエが訪花していました。
黒い翅を広げて花に静止していますが、背側からしか撮れず口吻の状態が見えませんでした。
口吻を伸ばしても蜜腺に届かない気がします。
花粉を舐めていたのか、あるいは単に休んでいただけかもしれません。

そっと回り込んで側面から撮るべきか、それともハイスピード動画に切り替えるべきか…と私がもたついていたら、飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。
未採集、未採寸。
ハエ類に疎い私には所属する科も分からないので、どなたかこの格好良いハエ(アブ?)の名前をご存知でしたら教えてください。

黒い体に黄色い縞模様があり、狩蜂にベーツ擬態しているようです。
現場ではなんとなくカノコガAmata fortunei)という蛾を連想したのですが、落ち着いて写真を比較するとむしろスカシバ(蛾)の方が似てますね。



【追記】
いつもお世話になっている「みんなで作る双翅目図鑑」サイトの「画像一括閲覧ページ」を眺めていたら、とてもよく似た写真を見つけました。
Tachinidaeヤドリバエ科 Phasiinae ヒラタヤドリバエ亜科のPentatomophaga latifascia(和名なし)のようです。

茨城@市毛さんから以下のコメントを頂きました。
本種などが含まれるPhashinaeヒラタヤドリバエ亜科は,主にカメムシに寄生します.Shima(2006)のヤドリバエの寄主目録には,クサギカメムシチャバネアオカメムシが記録されています.なお,備考に本種は寄主の腹部に卵を粘着させると書かれています.

確かにこの辺りでクサギカメムシは幾らでも見かける普通種です。

【参考ブログ】田中川の生き物調査隊:ヤドリバエの一種



ハエsp@ベニバナボロギク訪花吸蜜?

ブッドレア(紫)の花蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♀



2019年9月下旬・午前11:20頃・晴れ

民家の裏庭の花壇に咲いたブッドレアウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome laodice japonica)が訪花していました。
半開きの翅を開閉しながら吸蜜しています。
右後翅が破損した個体でした。
紫の花穂を歩き回りながら一心不乱に吸蜜を続けています。

花からなかなか飛び立ってくれないので、先を急いでいた私は痺れを切らして撮影終了。


ウラギンスジヒョウモン♀:翅表@ブッドレア(紫)訪花吸蜜
ウラギンスジヒョウモン♀:翅裏@ブッドレア(紫)訪花吸蜜

2020/03/01

ゴイサギ幼鳥の群れが池の岸で小枝を相手に捕食の自主練(野鳥)



2019年9月上旬・午後18:00頃(日の入り時刻は18:02)

日没直前の溜池でゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥の群れが岸辺に多数集まっていました。
さほど深い池ではないのに、ゴイサギ幼鳥は皆、決して池の中央には行かずにコンクリートの護岸や浅い水際に留まっています。
その点が足の長いダイサギとは違います。

池の水面に浮いている落葉や落枝を嘴で素早く拾い上げては捨てる、という遊び(?)を飽きずに繰り返しています。
水中から小枝を咥えて引っ張り出すことも何度もありました。
おそらく巣立ち後の幼鳥が池の小魚などを自力で捕食できるように、遊びながら練習しているのでしょう。
水面にプカプカ浮く丸い木の実(クルミではなくトチノキ?)を相手に遊んでいる個体もいます。
その木の実は嘴で挟み切れない大きさらしく、苦戦しているのが微笑ましいです。
樹上で羽繕いした別個体から落ちたのか、鳥の羽毛も池の水面に浮いていました。
その漂って来る羽毛を使って捕食練習するかと期待したのですが、それは無視しました。


▼関連記事(3年前の夕方に撮影。単独個体)
小枝で漁の特訓をするゴイサギ幼鳥(野鳥)


画面手前の枯れ木で止まっていた個体が私に警戒して飛び立ち、奥の柳の枝に移動しました。
引きの絵(広角)にすると最大で計9羽の幼鳥が写っていました。(カウント漏れがありそう)
どの個体に注目すべきか目移りしてしまい、後半は散漫な映像になってしまいました。


※ 夕暮れに撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


ランダムに記事を読む