2019/09/26

ソバカスキバガ(蛾)の飛翔力は弱い?



2019年6月下旬

公園の地面にかなり地味なミクロ蛾が止まっていたので、暇潰しにハンディカムの動画で記録しました。
左前翅の前縁が一部欠けています。
調べてみると、キバガ科のソバカスキバガGelechia acanthopis)と名前が分かりました。

補助照明の白色LED点灯しても、この蛾は動じませんでした。
静止蛾を撮っても動画ブログのネタにはならないので、飛び立たせてみましょう。
指先で触れると少しだけ飛んで逃げます。
しかし飛翔力(持久力)は弱いようで、短距離しか飛べません。
私が何度も繰り返し触れると、今度は走って逃げるようになりました。
立ち止まった場所に対して翅の紋様がしっかり保護色になっています。
もし動かなければ絶対に見つけられないでしょう。

もしかすると、交尾相手の探索など自発的に長距離を飛び回る前には入念な準備運動をして体温をあげてから飛び立つのかもしれません。
(小蛾では聞いたことがないですけど。)


土手で日光浴するハシボソガラスのペア(野鳥)



2019年6月下旬・午後14:23頃・晴れ

川と農地を隔てる土手の草むらで2羽のカラスがじっと休んでいました。
遠目にはカラスの精巧な模型(デコイ)を並べて置いてあるのか?と初めは不審に思いました。
(それにしても、一体何のために?)
それとも落鳥した死骸でしょうか?
そっと近づいてみるとハシボソガラスCorvus corone)のペアが嘴を開けて暑さに喘いでいました。
土手の草地からは陽炎が立ち昇っています。
もし本当に耐え難いほど暑いのなら、日陰を探すはずです。
日光浴で羽根を虫干ししているのでしょう。


▼関連記事
ガードレールに翼を引っ掛け日光浴するハシボソガラス(野鳥)

私が動画を撮りながら堤防上の道を歩いて接近しても、2羽のハシボソガラスはなかなか動きません。
病気や農薬中毒などで動けないのか?と心配になります。
嘴の中が黒いので、幼鳥ではなく成鳥と判明。
私に近い方の個体がようやく警戒して立ち上がり、面倒臭そうに歩いて逃げ出しました。
一方、もう1羽はその場で動きません。
日射病など暑さでへばっているのかな?
私が更に横移動して近づくと、ようやく大儀そうに立ち上がって歩き去りました。
飛んで逃げると予想したのですが外れました。
夏バテで飛び立つのもしんどいのでしょう。

撮影後に気温を測り忘れてしまいました。


ハシボソガラス2(野鳥)@土手+日光浴
ハシボソガラス2(野鳥)@土手+日光浴・全景

2019/09/25

イタドリの花を舐めるヤドリバエ科Calozenillia tamara



2019年6月下旬

平地の川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落で見慣れないハエが訪花していました。
透明な翅は根元だけ黒くなっています。
腹部は黒、胸部は灰色(?)で剛毛が生えています。

口吻を伸縮させて花蜜および花粉を舐めていました。
少し飛んで隣の株の花穂に移動すると、吸蜜を続けます。
私が撮影を止めて採集しようと殺気を出したら、飛んで逃げてしまいました。

なかなか格好良いハエで気に入りました。
いつもお世話になっている掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」で問い合わせたところ、ヤドリバエ科で未だ和名の無いCalozenillia tamaraの可能性が高い、と茨城@市毛さんからご教示いただきました。
寄主は未知のようです。

「吾輩はCalozenillia tamaraである。和名はまだ無い。」


ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜
ヤドリバエ科Calozenillia tamara@イタドリ訪花吸蜜

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