2019/07/10

キノコ?を食べるハシブトガラス(野鳥)



2019年5月上旬

池の畔にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来しました。
嘴に何か茶色い大きな塊を咥えています。
キノコですかね?
対岸で撮っている私に気づくと慌てて飛び去りました。
一瞬の出来事なので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。

しばらくすると、いつの間にか同じ場所にハシブトガラスが戻って来ていました。
なぜか池の岸がお気に入りの食事場所なのでしょう。
2週間前に同じ場所で観察したハシブトガラスと同一個体かもしれません。

▼前回の記事(15日前の撮影)
包装袋を開けてクッキーを食べるハシブトガラス【野鳥】

どうやら貯食している訳ではないようです。
今回は茶色の硬そうな塊を嘴で小さく千切って食べています。
例えば麩菓子ならばもっとサクサクと砕けるはずですから、野生のキノコのような気がします。
キノコの内部に潜んでいる虫が目当てなのかもしれません。
背を向けて食事をしているので、メニューが何かじっくり見せてくれません。
振り向いたカラスの喉袋が大きく膨らんでいるということは、その場で自分のために食べたのではなく、巣に運んで雛または抱卵中の♀に給餌するのでしょう。
池の畔から飛び立つと、対岸の電線に止まり直しました。
身震いしてから嘴を電線で拭いました。
すぐにまた飛び立ちましたが、木々が邪魔で見失ってしまい、巣の位置を突き止められませんでした。

カラスがキノコを食べるなんて私は知りませんでした。
インターネットで検索してみると、NPO法人札幌カラス研究会代表理事によるカラスのブログ記事がヒットしました。

キノコを食べる生き物は昆虫だけではない。カラスもキノコを食べる。よく見掛けるのは毒キノコと言われる「ベニテングタケ」である。好んで食べているように思えて仕方がない食べ方によって初めて食べる物なのかそうでないのか判る。通常生き物達は毒のある物は食べないと思われがちだが、カラスを始め鳥にはある程度の毒を分解できる物質を持ち合わせていると聞いた事がある。考えてみたら「毒があるから食べない」と言っていては生きては行けないかも知れない。多の昆虫も食べている訳なのでどうやら人だけが食べたら良くないのかも知れない。現にベニテングタケにはたくさんの昆虫が張り付いている。
ただし、今回私が見たカラスの採食メニューがキノコだとしても、明らかにベニテングタケではありません。
キノコに疎い私でもそれぐらいは分かります。
サルノコシカケの仲間かな?(当てずっぽう)
このキノコをカラスはどこから取ってきたのでしょう?
次はカラスがキノコを採食する現場を観察してみたいものです。

ハシブトガラス(野鳥)@池:岸+キノコ?採食
ハシブトガラス(野鳥)@池:岸+キノコ?採食

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便




マメドクガの飼育記録#14



▼前回の記事
桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫

2019年5月上旬・室温24℃

育ち盛りのマメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ花後の果柄を食べながら、規則正しく定期的に脱糞しています。
排便した時刻を記録すると約30分間隔と分かるので、次の排泄時刻を予測できて撮影の準備が楽になります。

果柄の下側にしがみついていた最後端の腹脚(尾脚?)を離して腹部後端を持ち上げると、肛門から黒色または濃緑色(黒っぽい深緑色)の糞をポトリと排泄します。
排便後はゆっくりと姿勢を戻します。

最後のシーンでは、急に仰け反って海老反りの体勢になり、左右に身を捩ると自分の毛束を利用してブラッシング(毛繕い)を始めました。(@2:20)
この身繕い行動は、脱皮直後に見られた「海老反り起毛運動」(私が勝手に命名)と同じです。
体に付いたゴミを払い落とそうとしているのでしょう。
海老反り姿勢から一度元に戻しかけてから再び腹端を持ち上げて黒い糞を排泄しました。

イモムシ・毛虫の糞の形状は、後腸の断面の形状を反映して俵のような塊が花びらのように割れているのが普通です。
しかしこの個体は、終齢幼虫なのに糞が花びらのように割れていない(不明瞭)点が珍しく思いました。
桜の花後の子房や果柄という普通ならマメドクガ幼虫が食べないような粗食のメニューを与えているからでしょうか?
いかにも食物繊維が多く含まれていそうな糞です。

つづく→#15:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】


2019/07/09

春の川面で採食する冬鳥コガモ♀♂の群れ(野鳥)



2019年5月上旬

街中から流れてきた用水路が水門を通って川の本流に合流する辺りコガモ♀♂(Anas crecca)の群れが居ました。
川面をクルクルと忙しなく泳ぎ回りながら、水面に浮いている餌を採食しています。

前回コガモを見つけたのと同じ最上川ですが、ここは少し上流の地点になります。
冬鳥とされているコガモは、果たしてこのまま当地に残って繁殖するのでしょうか?


気になるのは、前回コガモ♀♂の群れを見つけたのも上記下線部のような場所でした。
私は未だ観察例が少ないので、偶々かもしれませんが、コガモは川の流域でもそのような場所が好きなのですかね?

コガモ♀♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食
コガモ♀♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食
コガモ♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食

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