2016/10/28
コンクリートの壁を舐めるサカハチチョウ夏型
2016年7月下旬
峠道の法面を補強するコンクリートの土留に夏型のサカハチチョウ(Araschnia burejana)が止まっていました。
初めは開閉していた翅を途中から閉じて静止しました。
翅を開閉しながら歩き回ったり、少し飛んではコンクリート壁面を移動しています。
よく見ると、口吻を伸ばして乾いたコンクリートの壁面を頻りに舐めていました。
サカハチチョウは濡れている場所を選んで舐めている訳ではありません。
表面に析出した塩分やカルシウムを舐めているのでしょう。
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食事
2016/10/27
マルバハッカの花蜜を吸うハラアカヤドリハキリバチ
2016年7月下旬
農村部の民家の花壇に咲いたアップルミント(=マルバハッカ)の群落でハラアカヤドリハキリバチ(Euaspis basalis)が訪花していました。
性別は?
アップルミント(マルバハッカ)の花 |
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訪花
コチャバネセセリ♂の吸い戻し(吸水と排尿)
2016年7月下旬
峠道の登り口で沢の水が流れ込んで常に路面が濡れている場所があります。
夏になるとここは蝶たちにとって格好の水場になるので、通りかかる度に何が来ているのか楽しみな観察スポットです。
道端の泥になっている部分は、もしかすると獣糞が少し混じっているのかもしれません。
まず初めに夏型のコチャバネセセリ♂(Thoressa varia)を紹介します。
ヒトの気配にかなり敏感で、すぐに飛んで逃げてしまいます。
おそらく同一個体が繰り返し水場に飛来していたので、私もかなりしつこく粘って吸水と吸い戻しの撮影に成功しました。
大量に飲んで排尿するだけなら夏のビアガーデンでヒトがよくやっていますね。
コチャバネセセリ♂はときどき腹部を前方に強く曲げて透明な液体を排泄していることが分かります。
泥や汚物に含まれるミネラル成分を摂取しているのですが、おしっこをかけて泥を溶かしながら吸水する行動がセセリチョウ科に特有の吸い戻しです。
濡れた路上を歩き回り朽木の欠片を見つけると、吸い戻しを開始。
再び少し歩いて、路上で吸水と排尿を続けます。
【追記】
『チョウのはなしI』p143によると、
セセリチョウ科の吸いもどし行動のことを述べておきます。これは、自分の排泄物そのもの、あるいは鳥獣糞に排泄物をのせて成分を溶解させて吸う行動です。その生理的な意味はまだよくわかりませんが、おそらくチッ素分の補給のためなのでしょう。
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