2015年6月上旬
田園地帯を流れる川(用水路)沿いでスズメ (Passer montanus )の群れが堤防に集まっていました。
何か始めそうな予感がしたので、対岸から望遠で撮りつつ見守りました。
するとスズメ達はコンクリートブロックの斜面を続々と降りて行き、川岸の水に嘴を付けて飲み始めました。
水浴びをする個体はいませんでした。
私が見ているせいで警戒していたような印象。
実は5日前に、同じ場所で水浴するヒヨドリを見ています。
野鳥に人気の水場なのかもしれません。
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水浴後に身震いするヒヨドリ(野鳥)
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2015年6月中旬
私事ですが、sigma1920の名義で長年開設してきたYouTubeチャンネル が著作権絡みの?言いがかりをつけられて強制的に閉鎖されてしまいました。
This account has been suspended due to multiple or severe violations of YouTube's policy against spam, gaming, misleading content or other Terms of Service violations.
このアカウントは次の YouTube ポリシーに対する度重なる違反または重大な違反のため停止されています: スパム、誤解を招くコンテンツなどの利用規約違反
大ショックで怒り心頭ですが、頭を冷やして反論をまとめるために、これからここに下書きを記録しておきます。(推敲中)
二番目に開設したYouTubeチャンネル(sigma1920HD )は幸い無事です。
私の公開した動画がスパムですか? 身近な生き物の生態動画やハイスピード動画コレクションの一体どこが誤解を招く内容なのでしょうか?
理由がさっぱり分かりません。
心当たりがあるとすれば、著作権絡みの間違った不当クレームの数々です。
映像は全て私の完全オリジナルで、たまに付けるBGMはYouTube側が提供するもの(著作権処理済みの楽曲)を選んだだけなのに…。
BGMを付ける場合、私はいつも動画をアップロードした後で、YouTube上のaudioswapプログラムで音声を入れ替えてきました。
(私はYouTubeの古参ユーザーなので、audioswapという呼び方は古いかもしれません。)
YouTube上での私の活動は全てログに残っているはずですから、私のオリジナル動画にはBGMが一切含まれていないこと、audioswapを利用したことをYouTube側で調べたらすぐに分かるはずです。
楽曲でクレームの付いたYouTube動画からBGMを取り除いたりオリジナルの音声に戻す機能が最近になって提供されました。
「私が求めていた機能はこれだ!」と喜んで、忙しい合間に少しずつ復旧作業をしている最中に突然、最後通告が届いたのです。
皆さんも動画にBGMをつける際はくれぐれもお気をつけ下さい。
著作権処理の済んだ楽曲だと信じてaudioswapを利用したのに、楽曲提供者の都合や気紛れで後日クレームをつけられてしまうのでは堪りません。
「楽曲をこの中から自由に選んで」と言われたから喜んで選んだのに、後になって訴えるとはなんというマッチポンプですかね? 私を狙い撃ちにしたおとり捜査だとしても悪質で、全く意味が分かりません。
私の映像と組み合わせて曲を使われたくないという意向なら、尊重して元の音源に粛々と戻すだけです。
著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、これまで色々と問題を生じています。
過去に問題になったのは、虫や鳥の鳴き声とかカメラをズームする際のノイズ音です。
動物の鳴き声や羽音は種によってワンパターンで個体差があまりなく、多かれ少なかれ似ています。
たとえば音楽CDなどで鳴き声を効果音として含む曲があります。
おそらくそういう曲と似ているとして、私の撮った生態動画が問題になったことが何度もあります。
動物の鳴き声に著作権や特許が認められてしまうと、動物行動学で音声コミュニーケーションを自由に研究することが不可能になってしまいます。
ヒトの場合でもたとえば、赤ちゃんの泣き声や、拍手の音、扉をノックする音などは誰がやっても似てしまいます。
(最後の二例は、拍手やノックを独創的なリズムに乗せれば立派な演奏とみなされ著作権が発生するでしょう。私がここで言いたいのは拍手やノック音を一発だけで比べる場合、という意味です。)
赤ちゃんの泣き声や猫の鳴き声に対して誰か早い者勝ちで著作権を主張してしまうと、とんでもないことになるでしょう。
この点は改善されたようで、難癖をつけられることは最近減りました。
音声の次は映像について。
テレビ番組やDVD、他人のYouTube作品などから映像をコピーしたり編集して私のチャンネルにアップロードしたことは一切ありません。
「下手の横好き」でも生き物の行動を「自分で撮って動画に記録する」ことを一番の喜びとしているのに、他人の作品を盗用する理由がありません。
個人的に撮った大量の生態動画のアーカイブ(保管庫)としてYouTubeを利用しているので、チャンネルを閉鎖させられるようなリスクを負う理由がありません。
私が開設したYouTubeチャンネル内の動画は全て、私しぐまが撮影、編集、アップロードしたものです。
著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、色々と問題を生じていることがこれまで分かっています。
もし仮に音声ではなく私の動画そのものが第三者の映像コンテンツとマッチングしているという判定なら、完全に冤罪です。
海外・国内のTV番組に映像素材を提供したことがこれまで何度かあるので、もしかしたらその番組で一部使われた映像を元に本家の私を間違って訴えてきたのでしょうか?
クレームをつけてくる人は、どの番組のどこがどう似ているのか、あるいは一致するのか、ご自身の作品(と称するもの)を具体的に見せてもらいたいです。
比べるものがないと反論のしようがありません。
真の著作権所有者である証拠として、YouTubeにアップロードする前のオリジナルの動画ファイルを提供できます。
私がYouTubeで一般公開している動画の多くは手ブレ補正処理を施した後のバージョンです。
未編集のオリジナル・バージョンにはやや手ブレが残っています。
これを持っているのは世界で私だけです。
当時の撮影メモ(フィールドノート)も提供できます。(クラウド上の文書ファイルなので、いつでも編集可能なため証拠としては弱いですけど、編集履歴が記録として残っているかもしれません。)
「ここで撮った」と覚えているものについては、現地に案内することもできます。
動画と一緒に写真も撮った場合は、その写真データ(EXIF付き)も提供できます。
場合によっては被写体の標本も保存してあります。
以上のような圧倒的な物証を元に、「私が撮った動画である」と主張します。
不当にクレームをつけてくる人には、これは出来ません。
私の動画に広告を付けるようにしている理由は、無料で管理してくれるYouTube(Google)に感謝を示すためです。
大量の知的財産を預けている身としては、YouTubeが倒産したりサービスを停止することが一番困ります。
色々な手練手管を駆使して莫大なPVを稼がない限り、広告収入が雀の涙にもならないことは皆さんご存知の通りです。
私の動画ブログは一般受けのしないマニアックな内容を扱っていますから、毎日ほそぼそと更新したところで閲覧数もたかが知れています。
毎日地道にオリジナルの動画コンテンツを更新することがスパム扱いされるのでしょうか?
2015年5月下旬
ヒオドシチョウの飼育記録#1
水辺(湿地帯)に生えたオノエヤナギ の木で葉を集団食害するヒオドシチョウ (Nymphalis xanthomelas japonica )の幼虫 を2箇所から採集してきました。
帰宅途中で落としてしまったようで、残る幼虫は4頭でした。
全て終齢幼虫だったことが後に判明します。
早速、一緒に採集してきた柳の枝を水差しにして飼育開始。
ヒオドシチョウ幼虫の食餌シーンは野外で去年、散々撮ってきました。(接写、微速度撮影など)
そこで今年は目先を変えて、夜食を摂るシーンを赤外線の暗視動画に撮ってみました。
夜になっても(22:02 pm、室温23℃、湿度43%)食欲旺盛で柳の枝葉を徘徊し、葉を蚕食しています。
ところで、ヒオドシチョウの幼虫を採集した際に、あの恐ろしげな棘状突起が指で触れても全く痛くないことに気づき、とても意外でした。
なんか「騙された!」と思いました。
イラガ幼虫など、触ると激痛が走る毛虫に擬態しているのでしょうか?
心理的なブラフ(こけおどし)の効果は抜群かもしれませんが、痛くないことがばれたら鳥なんか平気で捕食しそうです。
天敵(捕食者)に対する防御効果は実際にどうなのか?と不思議に思っていたところ、毛虫の毛の意味について「生きもの写真家 安田 守の自然観察な日々」さんのブログでタイムリーな記事 を見つけました。
その中で興味深い論文を紹介していました。
全文PDF をダウンロードして読んでみると、非常に興味深かったです。
Sugiura, Shinji, and Kazuo Yamazaki. "Caterpillar hair as a physical barrier against invertebrate predators." Behavioral Ecology 25.4 (2014): 975-983.
ヒオドシチョウ幼虫の棘状突起を見て個人的に思うことは、飛来する寄生蜂やヤドリバエ ♀が体に着陸できないようにして、少しでも寄生産卵を妨げるために発達したのではないか?という気がします。
鳥に対しては例えば実際にニワトリに与えてみて、防御効果を調べる実験ができそうです。
つづく→#2:夜に排便するヒオドシチョウ終齢幼虫【暗視映像】
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