2013年6月中旬
街なかを流れる川沿いでムクドリ(Sturnus cineraceus)が群れていました。
羽ばたいて飛ぶシーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
堤防の段差から横の地面に飛び降りて採食する者もいれば、左手の川底に飛び降りる者や、堤防に飛来する者もいます。
歩行は両足を交互に前へ出してトコトコ歩きます。
最後は一斉に飛んで右手へ逃げて行きました。
【追記】
ムクドリは群れで行動する習性があり、その名も“群れる鳥”に由来している。(『ネオン街に眠る鳥たち:夜鳥生態学入門』p99より)
2013年9月下旬
ニホンザルの死骸を土に還す者たち:#06
並行して別のニホンザル(Macaca fuscata)の死骸Rの顔に注目し、微速度撮影してみました。
もう一台のカメラ(旧機種)を使い、金網越しに10秒間隔のインターバル撮影を行いました。
約3時間半撮り続けた計1,215枚の写真から早回し映像を作成しました。
自然光下では明るさが一定せず、どうしてもチラチラした映像になりますね。
顔中の穴という穴(口腔、鼻腔、眼窩)の奥で活発に屍肉(猿の脳)を食しているウジ虫がときどきドバーッと大量に穴から溢れ出る様子がなんとも凄まじいですね…。(※追記参照)
ところでこの早回し映像で、とても意外な虫が繰り返し死骸を訪れていることにお気づきでしょうか?
ハエやシデムシ類に混じり、なんとミツバチが何匹も集まって猿の眼窩や鼻腔に潜り込もうとしています。
この行動は全く予想外で、心底びっくりしました。(驚愕のミステリー!)
一体何が目的で腐乱した死骸に来ているのでしょうか?
つづく→#07(ニホンザルの死骸に集まるミツバチの謎)
※【追記】
川瀬七緒『潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官』というミステリを読んでいて非常に興味深い記述を見つけました。
もちろんフィクションですし、ヒトとサルの死骸で違いがあるのかもしれませんが、個人的な覚書として残しておきます。
口の中の損傷がひどかったのは、一斉に孵化したウジが集塊になったからだと思う。ウジが塊になると、真ん中は気温よりも20度は高い温度になる。ウジは50度を超えると熱死するから、塊をぐるぐる回りながら場所を移動して、体を冷やしながら食べたものを消化する習性があるの。
【追記2】
川瀬七緒の推理小説の元ネタと思われる本、Madison Lee Goff『法医昆虫学者の事件簿』(文庫版)を読んで出典を確認しました。
卵はすべてほぼ同じ時に産みつけられるので、ほぼ同じ時に孵化し、ウジは大きな塊をなして集結して摂餌するようになる。(中略)摂取する前に組織を破壊する点では、ウジの集塊は単独のウジよりもはるかに効率的である。こうしたウジの集塊はまとまりを失わず、死体のあいだを一つの部隊として動きまわる。 (文庫版 p65より引用)
三齢の前期には、ウジは活発に死体を食べ、ウジの摂餌活動に特徴的な緊密な集塊を形成しその状態を維持する。 (p74より)
ウジは自分で体温調節ができないから、周囲の温度が摂氏50度を超えると熱死の危険性があり、したがって、集塊の中心部であまり長く過ごさない。かわりに、ウジは集塊の中をぐるぐると巡回し、摂餌するときには内側に移動し、温度が危険なほど高くなると周辺部へ移動して体を冷やしながら食べたものを消化する。しばらく体を冷やしたあと、再び集塊に入っていってこのサイクルを繰り返す。この過程で、彼らはウジの集塊の中心部の温度よりも低い温度のところでかなりの時間を過ごすのである。 (p85-86より引用)
2013年9月下旬
鎮守の森(スギ林)の林床に生えたサラシナショウマの群落でトラマルハナバチ♀(Bombus diversus diversus)が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
実はこの個体は直前に、トリカブトにも訪花していました。(映像はこちら。)