2012/11/26

シロオビクロナミシャク(蛾)@渓流横


2012年8月下旬

久しぶりに蝶だか蛾だか分からない虫に出会いました。
一瞬ダイミョウセセリかと思いましたけど違います。
調べてみるとシロオビクロナミシャクTrichobaptria exsecuta exsecuta
というこじんまりした蛾でした。
渓流沿いの葉に止まり、全開の羽をゆるやかに上下に動かしていました。




2012/11/25

アオゲラの喧嘩?と警戒声の声紋解析【野鳥】



2012年8月中旬

杉の幹に止まった2羽のアオゲラが何やら喧嘩のような行動をしていました。
AF頼みでは終始ピントが合ってないのですが、羽を広げて威嚇?しています。
途中でケケケケケッ♪とけたたましい鳴き声を発しました。

手前の杉木立が邪魔でよく見えません。
もう一本奥の幹で何事か行われています。
撮り易いアングルを求めて私が一歩でも横に動いたら間違いなく逃げられると思い、我慢してそのまま撮影を続けました。
アオゲラは幹に止まったまま顔を左右に振っています。

幹の周りで隠れんぼ?
最後は相次いで2羽とも飛び去りました。

とりあえず2羽の性別を知りたいところです。
つがいだとすると求愛行動かもしれません。

素人目にはなんとなく♀同士の喧嘩のような気がしますが、どうでしょうか?

日本列島の特産種アオゲラの♂は額から後頭にかけて全体が赤く、後頭部だけ赤いのが♀です。
てっきりキツツキ類の縄張り争いはドラミング行動という音声コミュニケーションで行われると思っていたのですが、ここまで接近して闘争に至ることもあるのでしょうか。

【追記】
巣立った幼鳥が幹に止まって親から餌をねだっている、という可能性は?(参考:『科学のアルバム:キツツキの森』p22



後頭部しか赤くないので♀?
アオゲラの鳴き声を声紋解析してみる

オリジナル動画のMTSファイルからいつものように音声パートをWAVファイルにデコードしてから、ケケケケッ♪と鋭く鳴いた警戒声?のスペクトログラムを描いてみました。
ノイズが多いですけど、辛うじて読み取れます。





フタモンクモバチ♀に狩られ麻痺状態のイシサワオニグモ♀を調べる




2012年8月中旬

フタモンクモバチ♀(旧名フタモンベッコウ;Parabatozonus jankowskii
)に狩られ巣に運ばれる途中で採集したイシサワオニグモ♀成体です。
前の記事はこちら→「イシサワオニグモ♀を曳くフタモンクモバチ♀
毒針で刺された獲物は翌日も完全に麻痺が残っています。
ピンセットで仰向けにすると、ゆっくりと歩脚を縮めました。
真夏の暑さでも何日も腐らず新鮮なので、蜂の子が食べる餌として安心して与えることができます。

腹面の外雌器を接写すると、昨日はあったはずの垂体が見当たりません。
クモバチに砂利道を引きずられた際に垂体が取れてしまったようです。
麻痺からの回復は望めず植物状態で餓死するだけなので、フタモンクモバチ♀と一緒にエタノール液浸標本にしました。

シリーズ完。







腹面:外雌器

前日現場で撮った腹面:外雌器+垂体?

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