2012年4月中旬
雪深い渓流にかかる杉の倒木に黒っぽい小鳥が止まって鳴いていました。
せっかくの美声(囀り)が雪解け水の流れる音でかき消されてしまっています。
後ろ姿で尾羽を振り振り。
少しだけ飛んで切り株の上に移動しました。
最後は上流へ飛んで行きました。
初めて見る野鳥でしたが、ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)ですね。
2012年4月下旬
キジ♂(Phasianus versicolor)がアカマツの倒木に登り、しきりに縄張り宣言の鳴き声を上げていました。
ケンケーン♪と絶叫する前後に必ずその場でバサバサバサッと激しい羽音を立てます。
以前、この母衣打ち行動(ドラミング)の声紋解析を試みました。
今度はハイスピード動画に撮ってみました。
残念ながらカメラの仕様でハイスピード撮影中の鳴き声は録音されていません。
遠目から狙ったので画質もいまいちです。
キジ♂は時々キョロキョロと辺りを見渡しています。
俯向いて首を左右に振ると、首を曲げて羽繕いを始めました。
ようやくこちらを向いて軽く伸び上がりました。
(姿勢を正し胸を張る)
今にも鳴きそうな衝動の高まりが傍目にも分かります(前兆)。
スローモーションで見るとキジ♂は鳴きながら4回、ドラミングは9回羽ばたきました。
声紋解析でも羽ばたき回数は数えられそうですけど、まさに百聞は一見に如かず。
続けて撮ったTake2でも鳴きながら4回、ドラミングで9回羽ばたきました。
羽ばたく回数が同じなのはこの個体の癖なのか、それとも全てのキジ♂に共通した作法なのでしょうか?
YouTubeで検索してみると別の動画を見つけました。
私の動画よりはるかに高画質で美しいハイスピード映像です。(by massie3103さん)
このキジ♂は鳴く直前に4回、ドラミングで6回羽ばたいているのが分かります。
ドラミングの羽ばたき回数が違いますね。
2012年4月中旬
外で採集してきたネジロカミキリ(Pogonocherus (Eupogonocherus) seminiveus)を方眼紙に乗せて採寸。
脚を擦り合わせて付着したゴミを取ろうとしています。
自慢の長い触角も脚でしごいて磨きます。
カミキリムシの性別を見分けるのにいつも自信がないのですけど、♂はもっと触角が長いと思うのでこれは♀ですかね?
お化粧が済むと歩き始めました。
最後は翅を広げて飛び立ちました。
関連記事→「ネジロカミキリの飛び立ちをハイスピード動画撮影」
撮影後は昔に買った昆虫ゼリーを与えてみました。
しかしゼリーの水分が失われているせいか、見向きもしません。
諦めて外に解放してやりました。