2011/01/08

巣に出入りする晩秋のオオスズメバチ




2009年11月下旬

10月上旬に初めて見つけたオオスズメバチVespa mandarinia japonica)の巣がそろそろ解散した頃かな?と、巣を掘り出すためにいそいそと杉林に向かいました。
前回怒った蜂に刺されて以来というもの、君子危うきに近付かなかったのですけど、11月下旬だというのに未だ蜂が活動していて驚きました。
辺りに生い茂っていた雑草が枯れて坑道?入口の様子が見易くなっていました。
地中というか朽ちた倒木の下に営巣しているようです。
地面への開口部は一箇所だけではない様子。
末期のコロニーには活気が無く、出入りしている数匹の蜂も空荷のようです。
蜂の攻撃性もすっかり無くなっていました。
巣の発掘はもう少し寒くなるまでお預けです。
つづく
 

スジアカハシリグモ幼体が脱皮に失敗



2009年11月下旬

色彩変異型のスジアカハシリグモDolomedes saganus幼体を10月に採集して以来、一ヶ月ちょっと飼育してきました。
気づくとガラス瓶の中で脱皮していました。
室温21℃。
確かに最近は食欲が無かったのですが、まさかこの時期に脱皮するとは全く想定外でした。
蓋の裏側に足場糸を掛け、ぶら下がった状態で脱皮中でした。
生餌として投入していた虫が狭い容器内で暴れて脱皮の邪魔をしているようなので、慌てて蓋を開けてやりました。 
背甲が割れ、腹部も脱げたものの、歩脚がどうしても脱げないでいます。
容器内の湿度が低かったせいかもしれません。
そのうち抜け殻に引っかかった左の歩脚3本(L1, L3, L4)の根元から透明な液体が滲み出しました。
これは脱皮の際に分泌される潤滑液なのだろうか、それとも歩脚が傷ついて体液が漏れ出したのだろうか。
苦境に手を貸してやるべきかどうか悩みましたが、もしかしたら歩脚を自切して脱出するかと思って見守りました。
やがて洩れた体液も乾き、クモはぐったりと動かなくなり死亡。
飼育下で越冬できず残念無念。
またもやスジアカハシリグモの成体を得られませんでした。
幼体の飼育は難しいなー。

飼育イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)こっちの水は甘いぞ♪



2009年12月上旬
イオウイロハシリグモ♀の飼育記録


9月に食卵して以来、イオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)が絶食しているので心配です。
生餌を与えても迷惑そうに逃げ回るだけなのです。
ハンガーストライキなのでしょうか。
越冬に備えて凍結防止のため意図的にお腹を空っぽにしているのだろうか。
それとも繁殖期を終えた♀クモは自然に食欲が落ちてそのまま死ぬ運命なのでしょうか。
いずれにせよ驚くべき飢餓耐性です。
普段は容器の壁に下向きにへばり付きひたすらじっとしていますが、数日おきに水を飲みに降りてきます。
スタミナを付けてもらうため水に蜂蜜を加えてみたら、とても気に入ってくれたようです。
すっかり冬を迎えた自然界ではもう寿命のはずですが、このまま室温で冬を越してくれるでしょうか。


≪追記≫
残念ながら、冬越しできず死亡しました。


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