2010/12/29

コガタスズメバチ女王の外被作り開始



2010年6月上旬・気温25℃

コガタスズメバチVespa analis insuralis)初期巣の定点観察。
育房数は7室となり、前日から2室増設されました。
外被の建築も始まりました。
創設女王の仕事の早さには驚くばかりです。
外で巣材を集めて帰巣すると女王は巣盤下に止まり、しばらく巣材ペレットを噛みほぐしこねています。
作り始めの外被の縁に巣材を付け足し、大顎で粘土細工のように薄く延ばしていきます。
左右の触角で外被を両側から挟むように触れつつ後退しながら作業を進めています。
厚さを測っているのだろうか。
ろくに休む間もなく、次の巣材集めに飛び去ります。

つづく
 


コガタスズメバチ創設女王の営巣開始



2010年6月上旬

建築用のアルミ製足場の下にコガタスズメバチVespa analis insuralis)の初期巣を発見。
女王の活動が見られずどうやら古巣のようです。
昨年何らかの事情で女王が死んだか営巣を中止したのでしょう。(駆除された?)
この日は古巣を採集するつもりで訪れたら、なんと隣で別のコガタスズメバチ女王が新しい巣を作っているところに遭遇。
2日前には無かったので、まさに作り始めホヤホヤです。
こちらは足場の側面に巣柄を固定してあります。
未だ外被も無く剥き出しの巣盤は5室の育房から成り、中に産卵済みでした。
外被が無い段階ではアシナガバチ類(同じスズメバチ科)の初期巣と似ています。
女王は外から集めてきた巣材を噛みほぐしては育房の天井部や壁に付け足し、せっせと延ばしていました。
触角を激しく動かして計測しながら大顎を器用に使っています。
匠の技を間近で堪能できて幸せでした。
顔を見るとオオスズメバチと違い頭楯下端の突起が3つあることがコガタスズメバチの特徴です。
どうやら巣材はすぐ近くから調達してくるようで、外出してから30秒ぐらいで戻ってくることもありました。
作業の合間に休むときも未だ巣盤の天井部が狭くて、抱卵姿勢を取りたくても出来ないでいる女王の姿が微笑ましい。
ここは温室のようになっていて落ち着いて観察できる絶好のロケーションなので、これから定点観察を続けます。
二つの巣の間隔は約16cm(巣柄の距離)。
つづく
 


ハルジオンの花蜜を吸うギンモンマイコモドキ♂(蛾)




2010年6月上旬

ハルジオンの花で食事中のミクロ蛾。
虫我像掲示板にて問い合わせたところ、写真鑑定でギンモンマイコモドキ♂(Pancalia isshikii)とご教示頂きました。
本種は雌雄で紋様が異なり、「♀の前翅は一様に黒、♂の前翅は中央部に暗橙色の鱗粉を散らす」のだそうです。
昼に活動するミクロ蛾は艶やかで美しい種類が多いですね。




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