2010/12/19
ニトベベッコウハナアブの身繕い
2010年10月中旬
ススキの穂にニトベベッコウハナアブ♀(Volucella linearis)が止まって身繕いしていました。
後脚を擦り合わせています。
見れば見るほど、チャイロスズメバチに似ています。
擬態にしては随分マイナーな蜂をモデルにしたものです。
翅は前半部が黒く濁っています。
左右の複眼が頭頂部で接していないので♀だろうか。
口吻を収めた顔全部が鳥の嘴のように尖っているのが面白いです。
2:04に突然、一滴の透明な液体を排泄しました(再生ウィンドウのプログレスバーが邪魔で見え難い)。
訪花吸蜜編へ続く。
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オオシロカネグモ♀の避難訓練
(つづき)
網に葉を乗せる実験の最中に大きなアブが飛来しました。
おそらく私の血を吸おうと寄ってきたのでしょう。
重低音の羽音を聞くや否やオオシロカネグモ♀(Leucauge magnifica)は慌てて網から落下しました(ボリュームを上げて聞いて下さい)。
クモを狩るベッコウバチ(クモバチ)などの天敵が襲ってきたと思ったのでしょう。
引き糸にぶら下がって水面近くまで緊急避難したものの、危険は無いと分かったのかすぐ網に戻りました。
クモは私が網に葉を乗せようとした気配に驚いたのではありません。
パート4の動画で示したように、網に木の葉を繰り返し乗せても逃走反応は見られませんでした(対照実験)。
造網性のオオシロカネグモは振動覚だけでなく聴覚も優れていることが分かります。
シリーズ完。
網から落ち葉を除くオオシロカネグモ
(承前)
いくら待っても獲物が網にかからず、帰る時間が迫りました。
観察を打ち切りオオシロカネグモ♀(Leucauge magnifica)を採集して帰る前に、簡単にできる実験を一つ思い出しました。
水平円網に異物が付くとクモはどうするでしょう?
ちぎった木の葉を網にそっと乗せてやると、振動に敏感なクモは直ちに駆け寄りました。
すぐに獲物でないと知ると、周りの横糸を惜しげもなく切って木の葉を落としました。
おそらく網に異物が付いたままにしておくと肝心の獲物がかかったときに感知しにくくなるだろうし、網の存在が獲物に気づかれてしまうだろう。
クモは網に開いた穴を放置したまま(修繕せず)甑に戻りました。
実験を2回繰り返しても同じ結果でした。
(パート5に続く)
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