2023/07/08

幅3mの水路を軽々と跳び越える野生ニホンザル♀♂

 

2022年11月下旬・午後15:40頃・くもり 

山麓を流れる用水路沿いで野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の小さな群れと遭遇しました。 
成獣は顔と♀の尻、♂の睾丸が紅潮していることから、発情期が始まったようです。 

計5頭の小群が水路に沿って遊動を始めたのですが、私を迂回しながらすれ違うために幅3mの用水路を軽々と飛び越えました。 
立ち幅跳びの見事な身体能力を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
後脚は対岸に届かなくても、護岸の縁に掛けた前足で体重を支えて着地しています。 
晩秋に農業用水路の水は流れておらず、底に落ち葉が少し溜まっているだけでした。 

1頭のニホンザル♂が黒い首輪を装着していました。 
テレメトリー調査のためにGPSを付けられた個体です。 
GPSの首輪は充分に軽く、装着していてもニホンザルの負担にならないようです。 

歩き去る♀成獣の尻に付着していた白い粘液は、おそらく交尾後の精液なのでしょう。
ニホンザルの精液痕を見たのは初めてです。
しかし体外射精したのだとしたら、交尾経験の乏しい若い♂が焦って早漏したのかもしれません。
交尾の様子を実際に観察するには一足遅かったようで、残念でした。



地面を舐めてミネラル摂取するイチモンジチョウ

 

2022年7月中旬・午後14:55頃・晴れ 

里山の尾根道でイチモンジチョウLimenitis camilla japonica)が翅を全開に広げて地面に止まっています。 
日光浴しているのかと思いきや、口吻を伸ばして乾いた地面を舐めていました。 
地面は濡れておらず、吸水ではなさそうです。 
少し飛んで移動しては、あちこちの地面を味見して回ります。 
ミネラル成分を摂取しているのでしょう。 
私にはイチモンジチョウの性別を見分けられないのですが、フィールドガイド『日本のチョウ』によると、イチモンジチョウは♀♂ともに地上で吸水するのだそうです。(p207より)

関連記事(8、10年前の撮影)▶  
土を舐めるイチモンジチョウ 
石を舐めるイチモンジチョウ

2023/07/07

晩秋のスギ林道で夜な夜な餌を探し歩く野ネズミは寒さで動きが鈍い?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月中旬〜下旬 

里山のスギ林道でタヌキの溜め糞場sを監視する自動センサーカメラに写った野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 
この地点では野ネズミに給餌していませんが、落ち葉に覆われた林道で夜な夜な餌を探し歩きます。 
今回はタヌキ溜め糞sの周辺には執着しないで、他のエリアを徘徊しています。
ちなみに、画面の右下に野ネズミの巣穴があることが分かっています。 


シーン1:11/19・午後23:56・(@0:00〜) 
心なしか野ネズミの動きが鈍いのは寒いからですかね?  
尺取り虫の動きを連想しました。 

旧機種のトレイルカメラでは動画撮影時に気温のデータを取得できないのが残念です。 
起動直後に写真を1枚だけ撮って気温データを取得し、その後は動画に切り替えるという手法もあるのですが、それだと録画を始めるまでのタイムラグが長くなってしまいます。 
タイムラグが許せない私は気温測定を諦めて、初めから動画のみで記録するように設定しています。


シーン2:11/21・午後17:01・(@0:46〜) 
日の入り時刻は午後16:27。
日没後に登場した野ネズミが林道を右に立ち去る様子がチラッと写りました。 


シーン3:11/21・午後18:41・(@0:56〜) 
同じ日の晩、林道の真ん中でなぜか立ち止まり、対面のスギの幹の方を向いています。 
本当に体が冷えて寒いのなら震えて発熱(シバリング)するかと予想したのですが、映像では震えているようには見えません。
雪が積もっても冬眠しないで元気に活動する(冬ごもりするだけ)野ネズミは、寒さには強いはずです。
ようやく活動を再開すると、のろのろした尺取り歩行から急加速して左に消えました。 

※ 映像素材が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

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