2022/04/01

排便後に吹雪で埋もれるホンドタヌキの溜め糞【暗視映像:トレイルカメラ】

 



2021年12月中旬・午後18:43・小雪 

ニセアカシア河畔林の溜め糞場にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が現れ、排便して立ち去りました。 
風が強く、雪が横殴りで降っています。 
雪は降り始めたばかりのようで、林床には未だ雪が積もっていません。  
タヌキの毛皮がぐっしょり濡れているということは、降り始めの雪は雨に近いみぞれのような状態なのかもしれません。

強風が吹くと、トレイルカメラを固定している立木がゆっくりと左右に大きく揺れます。
この振動が原因でセンサーが誤作動を起こし、無駄撮りが増えました。
せっかくなので、カメラの誤作動で撮れた映像を利用して、吹雪が降り止むまでの様子をお届けします。 

約5時間後(午後23:53)、吹雪が降り続いています。 
林床には結構雪が積もり、タヌキの溜め糞は新雪で完全に埋もれました。 
排泄したばかりの新鮮な糞は体温で暖かかった(ホカホカ)はずですが、吹雪の夜にすぐ冷えたようです。 

翌日の夜明け前(午前05:09)になっても吹雪が降り止みません。 
ニセアカシア立木の幹にも横殴りの雪が付着していました。 

その日の深夜(午後23:48)に撮れた映像では、雪がようやく降り止んでいました。 
河畔林にはかなり雪が降り積もっています。 

吹雪が降る荒天時に野生動物は全く出歩かないようで、トレイルカメラには何も撮れていませんでした。 
低温で撮り損ねたのではなく、新雪に野生動物の足跡は残されていません。




2022/03/31

河畔林の溜め糞場に夜現れるホンドタヌキ:12月中旬【トレイルカメラ:暗視動画】

 


川沿いの落葉したニセアカシア林に残された溜め糞場に夜な夜な通うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 

シーン1:12/11・午後19:03  
立木の奥の隙間から立ち止まったタヌキがこちらを覗いています。 
どうやらトレイルカメラを気にしてるようで、溜め糞をチェックせずに右へゆっくり歩き去りました。 

シーン2:12/12・午前5:55 
夜明け前に再びタヌキが現れました。 
朝霧がうっすらと立ち込める中、溜め糞場の周囲の立木の匂いを嗅いでいます。 
溜め糞場(赤外線の暗視映像では黒く写っている部分)に来ると、糞の匂いを嗅いだだけで通り過ぎました。 
すぐにまた戻って来たものの、結局排便せずに右へ立ち去りました。 
(別個体の可能性もありそうです。) 


シーン3:12/14・午後20:18 
立木の奥を左に歩いて行く姿が撮れていました。 
溜め糞に興味を示さず素通りしました。 
タヌキが川沿いを下流に向かって行くのは珍しいです。 


シーン4:12/15・午前4:37 
この日もタヌキは溜め糞場をチェックしただけで、排便せずに右へ立ち去りました。 


シーン5:12/15・午前6:08 
約1.5時間後にホンドタヌキが再登場。 
個体識別できていないので、同一個体が戻って来たのか、別個体なのか、不明です。 
風の匂いを頻りに嗅ぎながら、溜め糞へ慎重に近づいたものの、トレイルカメラを見上げて気にしています。 
画面奥を流れる川の方からカモ類の鳴き声がガーガー♪と聞こえてきます。 
タヌキは左に立ち去りました。 

この溜め糞場で最近タヌキが排便しなくなったのは、トレイルカメラの存在を嫌がったり警戒したりしているのでしょうか? 
トレイルカメラが夜に起動すると赤外線LEDが2つ点灯するので、タヌキには赤い目が2つ怪しく光って見えるのかもしれません。 


シーン6:12/16・午前6:11 
夜明け前の河畔林に朝霧が立ち込めています。 
タヌキの登場シーンは撮れていませんが、カメラに背を向けて脱糞中でした。 
溜め糞場を変更したのかと心配だったのですが、久しぶりに排泄シーンを撮れて一安心。 
トレイルカメラの存在にようやく慣れてくれた(諦めた)のかもしれません。 
脱糞後は立木の奥に姿を消しました。 


シーン7:12/16・午前6:29 
18分後、霧が更に濃くなりました。 
画面左の立木の奥を右へ歩くタヌキ?がちらっと写りました。 
さっきと同じ個体が戻って来たのかな? 


シーン8:12/16・午後17:41 
同じ日の日没後にタヌキが再登場。 
溜め糞に跨って排便中でした。 
霧が晴れているのでしっかり写っているのですが、横向きで排泄したために肛門は見えません。 
用を足したタヌキは回り込むと画面奥の立木の奥に行き、右へ歩き去りました。 

どうやら1頭が排便すると、次に来た個体も対抗して溜め糞で排便するようです。 
冬は糞の分解速度が遅いので、複数個体のタヌキが連続して排便する結果、溜め糞はどんどん大きくなります。 
逆に、溜め糞場で誰も縄張りを主張しなければ、通りすがりに匂いを嗅ぐだけで立ち去るのかもしれません。 
つまり複数個体が同じ溜め糞場を利用していても、排便頻度に波があるようです。 


シーン9:12/16・午後22:41 
5時間後に再登場。 
立木の間から頭を突っ込んで溜め糞の匂いだけ嗅ぐと、左に立ち去りました。 
異状なしと判断して新たに排便しなかったということは、最近(数時間前に)排便したばかりの個体ではないかと想像します。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(霧の日には特に有効) 





2022/03/30

杉林の林道を深夜に歩くニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年12月中旬・午前00:15頃・晴れ 

里山でスギ植林地の林道に残されたタヌキの溜め糞場をトレイルカメラで監視していると、ニホンカモシカCapricornis crispus)が真夜中に通りかかりました。 
林道の中央ではなく、スギ並木に近い道の左端を選んで歩いていました。 
ホンドタヌキの溜め糞を踏まないように林道の真ん中を避けたのかと思ったのですが、眼下腺マーキングのためだと後に分かってきます。(動画公開予定) 

※ 後半のリプレイは、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しました。



 

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