2024/12/26

カタクリの花を眺めながら春の山道を登る

 

2023年4月下旬・午後12:00頃・晴れ 

里山の斜面にカタクリの大群落が満開に花を咲かせていました。 
ウグイス♂(Horornis diphone)がどこか近くでホーホケキョ♪ときれいな囀り(さえずり)を披露していました。 
まさに春の風物詩ですが、期待した訪花昆虫は全く見当たりませんでした。 
静かに進行している昆虫の大絶滅が本当に心配です。 

山道を登りながらカタクリの花畑を動画に撮ってみました。 
ちょっと酔いそうな映像になってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

早春に咲くカタクリの花は、スプリング・エフェメラルのひとつです。 
この里山ではかつてカタクリの大群落が春のちょっとした観光資源になっていました。 
コロナ禍のロックダウンで山林を誰も整備しなくなると、あっという間に雑木林の下生えが藪となったり倒木が散乱したりして、カタクリの群落は衰退してしまったようです。 
一方、冬に雪崩が多発する急斜面では樹木が育たない(植物遷移が進行しない)ため、そこを通る登山ルートではカタクリの群落が健在です。 
定期的に適度に攪乱される地形でないと、カタクリの群落は安定して維持できないようです。 
里山を林業家が再整備すれば、カタクリの花畑を復活させるのは難しくないはずです。 
カタクリはアリによって種子が散布される植物としても有名です。

2024/12/25

イタチの越冬用巣穴の横を真冬に通り過ぎる雪国のホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年1月下旬・午前5:05頃・日の出時刻は午前6:42 

平地のスギ防風林でニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴のひとつである「根曲がり巣穴a」を自動センサーカメラで見張っています。 

夜明け前にホンドギツネVulpes vulpes japonica)が現れました。 
雪面は凍結しているようで、雪の結晶がキラキラと光って見えます。(赤外線を反射) 
左の獣道から来たらしいキツネが、雪面の匂いを嗅いでから左に引き返しました。 
もしかすると、前日の朝(約20時間半前)に来たホンドテンの残り香があるのかもしれません。 

根曲がり巣穴の存在にキツネは気づいていない様子です。 
他の野生動物と違って、キツネはイタチの巣穴に不法侵入したり顔を突っ込んで匂いを嗅いだりすることもありません。
(無視している? イタチの匂いを忌避している?)


つづく→

水溜りの泥を舐めてミネラル摂取するツバメシジミ♂

 

2023年9月中旬・午後15:30頃・晴れ

田園地帯の農道に水溜まりができていました。 
その岸にツバメシジミ♂(Everes argiades hellotia)が止まって、乾きかけた泥を舐めていました。 
ツバメシジミの吸水行動は初見です。 
しかし近くにいたキタキチョウ♂の集団吸水の撮影に集中していた私はツバメシジミ♂に気付くのが遅れてしまい、ズームインしたときには口吻を伸ばしていませんでした。 
飛び去る直前に腹端を下げて接地させたのは、排尿行動ですかね? 
地上では翅をしっかり閉じているので、性別不明でした。 
飛び立つ羽ばたきを1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、翅表が紫青だったので♂と判明。

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