2024/11/04

ヤツデの花蜜を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。 
ヤツデの散形花序を歩き回りながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
左右の複眼が離れていることから、♀と分かります。 
もっと多数が集まっていたのですが、撮影できたのは2匹の♀です。 

今回のヤツデは両性花だったのに、オオハナアブ♀の体にヤツデの花粉が全く付着していませんでした。 
訪花昆虫が雄しべの葯から花粉を全て取り尽くした(食べ尽くした)後だったのでしょう。 

関連記事(6年前の撮影)▶ ヤツデの雄花で吸蜜するオオハナアブ♀


ヤツデの花序に離着陸する瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:06〜)
訪花中に別個体のオオハナアブが飛来して目の前でホバリング(停空飛翔)すると、平気なときもあれば、ラストシーンのように慌てて花から滑落するように逃げる(飛び去る)ときもあるのが興味深く思いました。
蜜源植物をめぐる占有行動があって体格差で勝負が決まる、という単純な話ではなさそうです。

 

2024/11/03

トレイルカメラに気づいて大雪の積もった獣道を引き返す初冬のホンドギツネ【暗視映像】

 

2023年12月中旬・午後20:35頃

平地のスギ防風林で、風倒したスギの根元に掘られた巣穴でニホンイタチMustela itatsi)が越冬しているようなので、トレイルカメラで見張っています。 
大雪が降り止んだ晩に、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)がやって来ました。 
この地点でキツネは初登場になります。

奥から手前に向かって来ようとしたのに、見慣れないトレイルカメラの存在に気づいたらしく、露骨に警戒しています。 
すぐにまた左に戻って姿を消した(獣道を引き返した)ので、ホンドギツネは全身像を現してくれませんでした。 

残念ながら、今回のキツネはイタチの越冬用巣穴を調べる間もなく逃げてしまいました。 
タラレバの話になりますが、もしも怪しい監視カメラに邪魔されなかったして、キツネがイタチの巣を襲って捕食する可能性はあり得るのでしょうか? 
野ネズミもイタチの巣穴に居候している(分岐したトンネルで棲み分けている?)可能性があるので、キツネは獲物として手強いイタチよりも野ネズミを狙いそうです。 



ニホンカモシカの溜め糞場で見つけた緑色の糞粒と黒色の糞粒

 



2023年12月中旬・午後13:55頃・くもり 

早春までトレイルカメラで定点観察していたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1に久しぶりに来てみました。
里山の山腹に植林されたスギ林の上端部の林床で、すぐ横に渓谷(深くえぐれた沢)があります。
シシガシラという常緑のシダ植物の間に糞塊が2つ見つかりました。 

艶のある深緑色の新鮮な糞粒は、ユキツバキエゾユズリハなど何か常緑灌木の葉をカモシカが食べた後に排泄した糞だと思われます。 
糞分析の専門家(達人)は顕微鏡で検鏡して、未消化の葉の断片から食べた植物の種類を見分けることができるのだそうです。
最近では糞の試料からDNAバーコーディングを分析することで、食べた植物を一気に調べることが(理論的には)できるようになりました。

その隣に残されていた、黒い糞粒の山(糞塊)は少し古い(排便後に日数が経過している)のでしょうか?
採寸代わりに、熊よけスプレー(長さ20cm)を溜め糞の横に並べて置いて写し込みました。 

気温が下がった初冬の時期には、昆虫全般の活動が低下します。
(ほとんどの昆虫が休眠越冬に入るります。)
今回もニホンカモシカの溜め糞sr1に糞虫やハエ類などは1匹も来ていませんでした。

以前は(早春の時期には)スギの木の根元(右下)に、茶色に変色したかなり古い糞塊があったのですが、それはもう分解されて土に還ったようで、探しても見つかりませんでした。

他のプロジェクトで忙しい夏の間は観察できず、空白期間が生じました。
トレイルカメラを再び設置して、溜め糞場sr1に通ってくるカモシカを冬の初め(根雪が積もる前)から監視することにしました。
ニホンカモシカは基本的に群れを作らずに単独で暮らしています。
タヌキのように複数個体のカモシカが溜め糞場srを共有しているのか、それとも同一個体のカモシカが繰り返し使っているのか、という点にとりわけ興味があります。 



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