2024/07/25

ホトトギスの花でホシホウジャク(蛾)が吸蜜ホバリング【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後16:10頃・晴れ・日の入り時刻は午後17:01 

郊外の道端の花壇に咲いたホトトギスの群落で薄暗い夕方にホシホウジャクMacroglossum pyrrhosticta)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
横の車道を車が走ると怖がって逃げるものの、すぐに花壇へ舞い戻って吸蜜を続けます。 
蜜源植物としてホトトギスにかなり執着していて、同じ花壇に咲いたシュウメイギクのピンクの花には見向きもしませんでした。 

ホシホウジャクの吸蜜ホバリングを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:10〜) 
停空飛翔しているホシホウジャクは激しく羽ばたいているのに、空中で頭部がほとんど揺れていないことに驚嘆します。 
わずかな揺れ(ズレ)が生じても、しなやかな口吻でサスペンションのように吸収しています。 
ホトトギスの花から口吻を引き抜くと先端がゼンマイ状にクルクルと丸まり、次の花の手前に来ると長い口吻を伸ばして探り当て、奥に差し込みます。 
停飛中は脚を胴体に沿わせるように畳んで空気抵抗を減らしていました。 
次の花へ向かうために方向転換する前の動作として体をひねっています。 

同一個体が花壇に結構長い時間留まってくれたので、高画質のFHD動画、ハイスピード動画、同定用のストロボ写真と必要な素材を全て撮ることが出来ました。 
しかし写真のシャッタースピードが1/125秒では全然遅くて、高速羽ばたきをきっちり止めて撮ることができませんでした。 
(写真撮影を後回しにしたので、シャッタースピードを上げようとしたら飛び去ってしまいました。) 
それでも写真からホシホウジャクとなんとか同定することが出来ました。
シュウメイギクの花がホトトギスの隣に咲いている。

2024/07/24

スギ林床で野ネズミの残り香を嗅ぎ回るホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月中旬 

シーン1:10/20・午後14:45・くもり(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で、明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
画面の左上で風倒木の切株が朽ち果てています。 
 切株の手前を左右に走る溝(涸れた水路)に古い手押し車(一輪車)のフレームが錆びたまま放置されています。 
このフレームの中にニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpがあり、黒い軟便が溜まっています。 


シーン2:10/20・午後21:20(@0:04〜) 
晩に単独で現れたホンドテンMartes melampus melampus)が林床に堆積したスギ落ち葉の匂いを頻りに嗅ぎ回るものの、アナグマの溜め糞stmpには近寄りませんでした。 

その辺りには野ネズミの巣穴があるのですが、広葉樹の落ち葉を数枚被せて巣口を隠してあるおかげか、天敵のホンドテンに巣穴を発見されずに済んだようです。 



野ネズミを狩れなかったテンは、朽ちた切株にも立ち寄らず、身を翻して右下に立ち去りました。 


つづく→

路上で車に轢かれたオニグルミの落果を拾い食いする3羽のハシブトガラス若鳥(野鳥)

 

2023年10月上旬・午前11:50頃・晴れ 

郊外で三羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)若鳥が林縁の道端に集まっていました。 
車道の左は雑木林、右は田んぼになっています。
三羽烏は何か路上に散乱した黒っぽい物を嘴でこそげ取って食べています。 
車に轢き殺されたカエルの死骸でも食べているのかと初めは思ったのですが、よく見るとクルミの破片を拾い食いしていました。 
1羽のハシブトガラスが路肩で見つけたオニグルミの落果を丸ごと咥えて奥に飛び去りました。 
軽トラが通りかかると慌てて飛んで退避します。 

現場検証すると、緑色のオニグルミ落果が車に踏み潰されて中の殻ごと粉々に砕けていました。 
近くの路肩には無傷のオニグルミ落果が転がっています。 
見上げると、雑木林に自生するオニグルミの木の枝先に奇数羽状複葉と果実がついていました。 
この木から風で落ちたオニグルミの落果が車に轢かれたと分かりました。

クルミ堅果の美味しい中身を食べるには、硬い殻をなんとかして割る必要があります。
クルミの硬い殻を車に踏み潰してもらうために、ハシブトガラスがオニグルミの落果をわざと路上のわだちに置いていたとしたら非常に面白いのですが、私の知る限り、当地のカラスにそこまでの知能はありません。 
路上に何か落ちていたら、運転者は普通、避けて通るはずです。 
地域によっては、信号機のある交差点で停車した大型車のタイヤのすぐ前にクルミを置いて、車にクルミの殻を踏み潰して割ってもらうカラスがいるのだそうです。
今回は車に轢かれたオニグルミの破片を運良く見つけたハシブトガラスが食べているだけだと思います。 
カラスの若鳥は成長すると、見様見真似で硬いクルミの殻を空中から投げ落として割り、中身を食べるようになるのですが、そのための学習段階なのでしょう。

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