2024/04/10

ニホンアナグマの母子にヘルパー♂も付き添い家族総出で旧営巣地に一時帰還した夜【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月下旬・午前0:30頃・気温20℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma) 


シーン0:7/13・午後13:30頃・晴れ・気温37℃?(@0:00〜) 
シーン1:7/13・午後16:30頃・くもり(@0:04〜) 
明るい昼間の時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン2:7/22・午前0:28(@0:07〜) 
巣口RLの周辺を2頭の幼獣がうろついています。 
何かに驚いたのか、1頭の幼獣が左から慌てて巣内Rに駆け戻りました。(@0:35〜) 
しばらくすると、左から成獣2頭と幼獣3頭の群れが一緒にやって来ました。 
母親♀は横から見れば腹面に乳房や乳首があるので見分けられます。 
ヘルパー♂(1歳仔♂)も母子と一緒に採食行動しているのはとても珍しく、私は初めて見ました。 
久しぶりにニホンアナグマの家族が勢揃いで、生まれ育った旧営巣地に戻ってきたことになります。 
♀は巣穴Rに入りました。 


シーン3:7/22・午前0:28(@1:07〜) 
別アングルで設置した新機種のトレイルカメラでもほぼ同時に撮れていて、前後のストーリーを補完することができました。 
幼獣aが巣口Lを覗き込み、匂いを嗅いで点検しています。 
幼獣bが奥で佇み、右奥の獣道の方を見ています。 
その視線の先から複数個体の白く光る目がセットに近づいて来ます。 
それに気づくと、先着していた幼獣2頭は急に警戒し、各々が慌てて巣口L、Rに駆け込んで避難しました。 

ナグマ家族の後続部隊が獣道を辿って右奥から登場。 
ヘルパー♂、♀(右目<左目)、幼獣cdの順で縦列になって来ました。 
体格は、ヘルパー>♀>幼獣でした。 
そのまま巣口Rの方へ向かいました。 
巣穴Lに避難していた幼獣aも外に出て仲間を追って慌てて左へ。 


シーン4:7/22・午前0:29(@1:50〜) 
セットから右へ立ち去る個体と入れ替わるように、別個体が巣穴Rに入りました。 
しばらくすると、その巣穴Rから母親♀と幼獣1頭が外に出てきました。 
右から戻ってきたヘルパー♂および幼獣1頭が♀を出迎え、すれ違いました。 
家族全員でセットの右に立ち去りました。 
探餌徘徊の途中で旧営巣地に立ち寄っただけだと判明しました。 


これまでの観察から、当地のアナグマは「ヘルパー♂が母子の採食行動に付き添うことはない」と私は思い込んでいたのですが、今回の映像であっさり裏切られました。
鈴木欣司『アナグマ・ファミリーの1年』などの本で、♂も♀も幼獣もヘルパーも一緒に餌場に現れるという記述を読んでも、餌付け(人工給餌)という不自然な条件下で見られる現象に過ぎないのでは?と冷ややかに受け止めていました。
(たとえ私が餌付けをしなくても、誰か近隣住民がかわいいアナグマたちに餌付けを始めた可能性も否定できません。)
私もフィールドにもっと多数の監視カメラを密に設置すれば、アナグマ家族の行動がより深く理解できそうです。
アナグマ家族の転出先の巣穴を探すのが最重要課題です。


トリアシショウマの花で飛び回り採餌するオオマルハナバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年7月中旬・午後12:20頃・くもり 

ほぼ廃道状態になった里山の林道に咲いたトリアシショウマの群落でオオマルハナバチBombus hypocrita)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
吸蜜する蜂の後脚を見ると、花粉籠に白い花粉団子を満載していました。 
振動集粉するかと期待したものの、静かな山中で耳を澄ませても特有の振動音♪が聞き取れません。 

オオマルハナバチ♀がトリアシショウマの花穂から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 
空中でホバリング(停空飛翔)しながら左右の後脚を擦り合わせて身繕いし、体毛に付着した花粉を後脚の花粉籠にまとめます。

2024/04/09

ニホンアナグマの旧営巣地を尻尾の毛が少ない痩せこけたホンドギツネが昼間から徘徊【トレイルカメラ】

 



2023年7月下旬・午前10:10頃・晴れ・気温23℃ 

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)に明るい昼間からホンドギツネVulpes vulpes japonica)が現れました。 
二次林の林床に落ちた木漏れ日が眩しいです。 
痩せこけた野良犬かと思ったら、キツネでした。 
いくら夏毛とは言え、ガリガリに痩せていて、尻尾にも毛がほとんど生えていません。 
「細尾」と呼ぶことにします。
疥癬に感染した皮膚病の個体なのでしょうか? 
以前出会った疥癬症のキツネよりも症状が軽く、素人目には別個体だと思います。(回復したのかな?)

関連記事(2年前の撮影)▶  

アナグマの掘った巣穴Lの横を通り過ぎる際に匂いを少し嗅いだものの、中には入らずに立ち去りました。 
この特徴的なホンドギツネ個体(細尾)は、後に何度も登場することになります。





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