2022/11/03

トリアシショウマの花を舐めるオオハナアブ♂

 

2022年7月下旬・午後12:20頃・晴れ

山道沿いに咲いたトリアシショウマの群落でオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花粉・花蜜を舐めています。 
この組み合わせは初見です。 
「大ハナアブ」という名前とは裏腹に、小型の個体でした。 
クロヤマアリ♀とのニアミスを嫌がって、隣の花穂へ飛んで移動しました。 

食餌の合間に身繕いしました。 
左右の前脚を擦り合わせ、複眼と口吻を拭い、花粉を落とします。 
次に左右の後脚を互いに擦り合わせます。 
後脚を持ち上げて胸背を掻きました。 

ウグイス♂の囀りさえずり♪とニイニイゼミ♂の鳴き声が聞こえますね。
   

2022/11/02

夜霧の立ち込める池畔を野ネズミが徘徊【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年7月下旬・午後20:00頃 

トレイルカメラで山中の泉を見張っていると、夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が写りました。 
濃い霧が立ち込める対岸に登場した小動物の目だけが白く光って見えます。 
左岸の水際をチョロチョロと近づいて来たのは野ネズミでした。 
最後は左岸の斜面をピョンピョン登って姿を消しました。 

※ オリジナルのAVI動画ではなかなか趣のある夜霧だったのに、YouTubeにアップロードしてMP4に再エンコードしたら、画質がモザイク状に劣化してしまいました。 

フタモンアシナガバチの巣を襲い老熟幼虫を捕食するヒメスズメバチ♀

 

2022年7月下旬・午前9:45頃・晴れ 

民家の物置小屋の軒下に作られたアシナガバチの巣をヒメスズメバチVespa ducalis pulchra)のワーカー♀が襲撃していました。
木造の軒下からアシナガバチの巣柄が横向き(南向き)に伸びていて、六角形の育房がほぼ水平に作られています。 
巣盤の中央部には白い繭キャップで蓋をされた育房が見えます。 

ヒメスズメバチ♀は巣盤の外縁部の育房から丸々と太った老熟幼虫を引きずり出すと、その場で噛みほぐして体液を吸汁しました。 
他種のスズメバチ類とは異なり、ヒメスズメバチは獲物で肉団子を作りません。 
食べかけの獲物を惜しげもなく捨ててしまいます。 
もう満腹になったのか、ヒメスズメバチ♀は巣盤を触角で調べてから、飛び去りました。
自分の巣に帰って獲物の体液を吐き戻し、幼虫に給餌するのです。    
関連記事(3年前の撮影@今回の現場の近所)▶ フタモンアシナガバチの初期巣を襲うヒメスズメバチ♀

入れ替わりでフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が帰巣しました。 
巣盤の被害状況を検分するでもなく、呆然としています。 
アシナガバチはヒメスズメバチに反撃しても勝ち目がありませんから、巣の主は一時退散していたのです。 (三十六計逃げるに如かず、逃げるが勝ち)
ちなみに、ヒメスズメバチがアシナガバチの成虫を襲って捕食することはありません。
コロニーを全滅させてしまうと、獲物がいなくなってしまうからです。
戻った個体はワーカー♀ではなく、創設女王と思われます。 
残った育房の状況を写真に撮って調べると、この初期巣からワーカー♀は未だ羽化していない可能性が高いです。 

巣内に獲物が未だたくさん残っているのに、しばらく待っても同一個体のヒメスズメバチ♀が再襲撃に戻って来なかったのは意外でした。 

カメラを左にパンすると、同じ軒下の左隣に古巣が並んでいました(東向き)。
その巣盤にもヒメスズメバチ♀に噛みちぎられて全滅した形跡がありました。 
襲撃を受けた後にフタモンアシナガバチ創設女王が右隣に新しく巣を再建したのかな? 
造巣の向きが互いに90°違うので、二巣並行営巣ではないはずです。 
寄生蛾に食い荒らされたと思われる古巣の残骸も残っていました。

【追記】
4日後に営巣地を再訪すると、ヒメスズメバチに食い荒らされてコロニーは全滅しており、フタモンアシナガバチ創設女王は巣を見捨てて(廃巣)どこかに逃去していました。

天敵のヒメスズメバチがいることで、アシナガバチが増え過ぎずにバランスが保たれているのです。





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