2022/02/26

交尾中に連結飛翔で逃げるミドリヒョウモン♀♂

 

2021年9月中旬・午後15:05頃・晴れ 

日当たり良好の山道を私が汗水たらして登っていると、ミドリヒョウモン♀♂(Argynnis paphia)の交尾ペアが驚いて私に向かって飛んで来ました。 
邪魔されずに落ち着いて交尾できる場所を求めて飛び去りました。
約1/6倍速(15%)のスローモーションでリプレイすると、今回は♀が主導権を握る連結飛翔(←♀+♂)でした。 

古い資料(1972)ですが、保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』には「交尾中における飛翔習性」と題した章があります(p88〜89)。
(ミドリヒョウモンの)交尾飛翔は←♂+♀、←♀+♂の両型。(p214より引用)
この表記に従うと、今回の事例では♀が飛翔し、♂は交尾したまま♀に連行され飛翔しなかったので、←♀+♂となります。 

関連記事(1、7年前の撮影)▶  
交尾中に連結飛翔するミドリヒョウモン♀♂ 
交尾中のミドリヒョウモン♀♂:←♂+♀タイプの連結飛翔


これでミドリヒョウモン両タイプの交尾飛翔(←♂+♀、←♀+♂)2タイプの実例を動画で記録することが出来ました。

交尾中に危険に気づいた方が先に飛び立ち、そのまま主導権を握り、パートナーを連れて飛び去るのでしょう。 

チョウの種類によっては交尾飛翔の主導権を握る性が決まっているのだそうです。(逆の例は見られない)

 Donzel (1837) は「交尾中の飛翔形式は一つの属のすべての種類について一定しており、従って属の限界を決定する重要な特徴となり得る」と強調しており、後世これはDonzel説と言われている。

 日本では、1948年、白水隆が詳しい総説を発表したことがあるが、その後観察例が多く追加されたが、まだ交尾飛翔例がまったく観察されていない属も少なくない。(同書p89より引用)

近年出版されたチョウ関連の書籍でこのトピックが扱われている本を知らないのですが、この説は廃れてしまったのですかね? 

2022/02/25

飛びながら池の水を飲むコウモリ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年11月中旬・午後17:38・気温7℃
前回の記事(@10月下旬):▶ 山中の水場に夜な夜な飛来するコウモリ(その3:飲水)【トレイルカメラ:暗視映像】

トレイルカメラで監視している山中の水場にコウモリ(種名不詳)が久しぶりに登場しました。 
未だ冬眠してなかったようです。 
奥の森から飛来すると、池の水面スレスレを何度も飛び交います。 
水面に波紋が広がったので、このときおそらく素早く口を水面に付けて水を飲んだのでしょう。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



2022/02/24

水場の崖で採食するヤマガラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬 

山中の池の崖になっている岸をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で監視していると、ヤマガラSittiparus varius)が登場しました。 

シーン1:10/28・午前10:30・気温8℃ 
崖の土や木の細根を嘴で啄んでいます。 
採食メニューを見分けられませんが、植物の種子や小さな虫などを食べているのでしょう。
一声鳴いてから右へ飛び去りました。 


シーン2:10/30・午前10:50・気温9℃ 
画面左下(水際)に伸びた木の細根にヤマガラが飛来して止まりました。 
周囲の安全を確認してから池に降り立ったようですが、残念ながらカメラの死角に行ってしまい、ヤマガラの水浴・飲水シーンを撮ることができませんでした。
もう1台のトレイルカメラにも写っていません。

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