2021/06/03

早春の池に現れたヤマアカガエルとマツモムシは互いに捕食するか?

 

2021年3月中旬・午後13:50頃・晴れ
前回の記事:▶ 雪深い早春の池で背泳する越冬明けのマツモムシ
未だ残雪に覆われた山腹の池を3日後に再訪してみると、遂にヤマアカガエルRana ornativentris)が長い冬眠から目覚め、繁殖活動を始めていました。 
1匹のヤマアカガエル♂が日当たりの良い岸辺で水にじっと浸っています。 
産卵のために後からやって来る♀を待ち伏せして、いち早く抱接するためです。 
前脚は浅い水底に付け、大きく広げた後脚は水中に浮いています。 
鼻腔をスピスピと開閉させて鼻呼吸しています。 
眼球をときどき引っ込めるのは、水を飲んでいるのでしょうか。 (瞬きの代わり?)

しばらくすると、水面下をマツモムシNotonecta triguttata)が背泳ぎで近寄って来ました。 
ヤマアカガエルの背後から忍び寄ったように見えたので、もしかすると越冬明けで空腹のマツモムシはカエルを襲って吸汁するのかな?と期待しました。
ところが残念ながら、何事もなくマツモムシは離れて行きました。 
獲物として大き過ぎるのか、あるいは静止していたカエルの存在をマツモムシは認識できなかったのかもしれません。 
逆にヤマアカガエルがマツモムシを捕食することはあるのかな? 
マツモムシはアカガエルの目の前には行かなかったので、安全圏だったのでしょう。 

マツモムシの食性を調べても、カエルの成体を襲うとは書いてありませんでした。
肉食性である。小魚やオタマジャクシのような小型の水生脊椎動物、他の水生昆虫のような小型水生節足動物、水面に落下した昆虫などを捕らえ、針状の口吻を突き刺して消化液を送り込み、溶かした肉質を吸汁する(体外消化)。(wikipediaより引用)
その後もかなり長時間、この池でヤマアカガエルの繁殖行動を観察したのですけど、捕食行動は全く見られませんでした。 
繁殖期のヤマアカガエルはとにかく「食い気よりも色気」なのでしょう。 
産卵を済ませたヤマアカガエルは再び春まで冬眠するらしいので、凍結防止のため体内に消化物を入れたくない(食欲がない)のかもしれません。
一方、マツモムシの捕食行動は一度だけ観察できたのですが、その獲物は…。(映像公開予定)

2021/06/02

雁行陣を組んで塒に帰る白鳥の群れ(冬の野鳥)

 

2021年3月下旬・午後17:50頃・晴れ 

白鳥の群れが夕方の空を続々と北東に飛んで行きます。 
そろそろ越冬地から繁殖地への渡り(北帰)が始まる時期かもしれませんが、昼間の採餌場から集団塒に帰る途中だと思います。 
コハクチョウCygnus columbianus bewickii)かオオハクチョウCygnus cygnus)、見分けられませんでした。 
 8、8、7羽の群れがそれぞれV字型の雁行陣を組んで飛んでいました。 
意外と低く飛んでいるので、ちょっと驚きました。
白鳥は群れで飛びながらときどき鳴き交わすのですが、今回は動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げても鳴き声を聞き取れません。 

ヤブガラシの花で吸蜜するオオハヤバチ

 

2020年7月中旬・午後16:00頃・くもり 

河原の堤防に繁茂するヤブガラシの群落で大型の見慣れないハチが訪花していました。 
忙しなく飛び回り、花蜜を舐めて回っています。 
胸背に茶色の毛が密生し、腹部は真っ黒なので、ハチというよりもムシヒキアブ科の仲間(例えばオオイシアブ)に見えました。 
翅が4枚なので、双翅目(ハエの仲間)ではなく、膜翅目(ハチの仲間)です。 
キンモウアナバチと迷ったのですが、オオハヤバチ(別名トガリアナバチ;Tchytes sinensis sinensis)と分かりました。
▼関連記事(17日後の撮影) 
ヤブガラシの花蜜を吸うオオハヤバチ

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