2021/03/16

道草(の種子)を食うハシボソガラス(野鳥)

 

2020年11月中旬・午後14:35頃・くもり 

山間部の道端の草むらでハシボソガラスCorvus corone)が長々と採食していました。 
枯れかけた背の低い雑草を嘴でかき分けながら何か小さい物を啄んでいます。 
どうやら何か草の実(種子?)を啄んでいるようです。 
手前に生えたアメリカセンダングサのせいで肝心のカラスにピントがしっかり合いません…。 
横の車道を車が通りかかる度にカラスは逃げ腰になるものの、同じ場所で採食を続けています。 
人馴れした個体なのか、それともよほど魅力的な餌がそこにあって執着しているのでしょう。 

撮影中はてっきりアメリカセンダングサの種子を拾い食いしているのかと予想したのですが、よくよく考えてみると、アメリカセンダングサの種子は動物散布型(いわゆる「ひっつき虫」)ですから、地面に数多く落ちているはずがありません。
あんなに鋭い棘があって喉越しが悪そうな種子をカラスが好んで食べるとも思えません。 

ハシボソガラスは途中で草むらを離れて近くに立っているコンクリート電柱の辺りで続けざまに何か虫を捕食しました。(@1:16および@1:26) 
再び道端の草むらに戻って採食を再開。

どうしても採食メニューが知りたくなった私が動画を撮りながら歩いてカラスに近づくと、食事を中断し飛んで逃げて行きました。 
現場検証するとカナムグラが地面に生えていたので、その種子を食べていたのかもしれません。

体内寄生で運動機能が侵されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫

 

ナシケンモン(蛾)の飼育#4

▼前回の記事 
体内寄生されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫がベニバナボロギクの葉を蚕食【10倍速映像】
2020年10月下旬・午後

飼育下のナシケンモンViminia rumicis)の終齢幼虫が食草のベニバナボロギクを徘徊する動きがどうも鈍く、ぎこちない気がしてなりません。 
ピクッピクッと奇妙なリズムで動き、蠕動運動でスムーズに前進していません。 
採集時にもそう思ったのですが、体内寄生されていることを確信しました。 
寄生バチの幼虫に体内組織を徐々に食い荒らされて、遂に筋肉や運動神経系も侵されたのでしょう。 

比較対象として、9年前に野外で撮影した個体は、スムーズに蠕動・前進していました。 
(ただし、体内寄生されていない正常個体であることの確認はしていません。) 

 ▼関連記事(9年前の撮影:気温12℃) 

『イモムシハンドブック』によれば、ナシケンモン幼虫の体長は終齢で32〜40mmとのこと。 
この個体は体長〜23mmと発育が悪い状態でした。 

ベニバナボロギクの花や実は全く食べませんでした。 
つついて刺激すると擬死するのですが、回復するまでの時間も長い印象です。(映像なし) 

※ 動画編集時にいつものようにコントラストではなく彩度を少し上げました。 

つづく→#5:


2021/03/15

オニノゲシの葉で身繕いするコマユバチの仲間?

 

2020年10月下旬・午後15:20頃・くもり 

道端に自生するオニノゲシの群落で見慣れない小さな蜂が化粧していました。 
晩秋はフィールドで見かける虫がめっきり減ったので、身繕いシーンをマクロレンズで接写してみました。 
オニノゲシの葉縁の鋸歯に止まり、両足を擦り合わせています。 
その後はオニノゲシの葉を徘徊し始めました。 

たぶん寄生蜂だろうと予想はつきます。
なんとなくコマユバチ科の一種ではないか?という気がするのですが、真面目に検討した訳ではありません。 
未採集、未採寸。 
性別も不明ですが、♀なら寄主探索行動ですし、♂なら探雌行動のはずです。 
脚は鮮やかな橙色で関節部分は黄色なのが目を引きます。 

寄主となりそうな芋虫・毛虫の類はもとより、アブラムシすらオニノゲシの群落で見つかりませんでした。 

オニノゲシの花期が終わり、実が膨らんでいる状態でした。 
白い綿毛も一部で出来ていました。 
つまり、蜂がもともと吸蜜目的で訪花したとは考えられません。

このオニノゲシの群落で寄生蜂を2種類も見つけたのは果たして偶然でしょうか? 
寄主を調べないことには、謎解きの端緒も掴めません。 
 ▼関連記事(同日に同じ場所で撮影) 

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