2020/11/15

ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うキボシアシナガバチの雄蜂♂

 

2020年8月上旬・午後14:30頃・ 晴れ

 河畔林の林縁に咲いたヨウシュヤマゴボウの群落でキボシアシナガバチ♂(Polistes nipponensis)が訪花していました。 
今回は雄蜂♂の吸蜜シーンが撮れました。 
顔色が白く、触角が長くて先端がカールしているのが雄蜂♂の特徴です。
▼関連記事(3日前の撮影) 
ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うキボシアシナガバチ♀
冒頭で訪花中にキボシアシナガバチ♂がハナグモ?(蜘蛛)の幼体とニアミスしたものの、あまりの体格差にクモの方が怖がって逃げました。

2020/11/14

喉を震わせて体温を冷やす炎天下のカワウ(野鳥)

 

2020年8月上旬・午後14:50頃・快晴 

川岸の倒木に計5羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の群れが止まって休んでいました。 
各々が羽繕いしたり、代わる代わる液状便を排泄したり、止まり木でのんびり過ごしています。 

よく晴れているのに、翼を広げて羽根を乾かす日光浴の行動をしていませんでした。 
翼を閉じてたままで弛んだ白い喉をブルブルと震わせている個体が気になりました。  
カワウの群れに私が少し近づいて対岸から撮ってみても、やはり複数の個体が白い喉を膨らませ、ブルブルと震わせ続けています。 
嘴は半開きの状態です。 
私を警戒している行動なのでしょうか? 
川の流れる音や草刈り機の騒音のせいで、カワウが喉を震わせながら鳴き声を発しているかどうか聞き取れませんでした。 
黒い羽毛を身にまとっているカワウは、日向にじっとして居ると体感温度がもっと暑いはずです。 
なんとなく、炎天下で体温を冷やすため(体温調節)の行動ではないか?と予想しました。 
イヌが口を開けて舌を垂らしてハァハァ呼吸するように、カワウも喉をブルブルさせて唾液の気化熱で体温を下げようとしているのでしょう。 
しかし、そんなに日向が暑いのなら日陰に移動すれば良いのに…と思ってしまいます。 
群れの全員が喉を震わせている訳ではなく、一部の個体がやっていました。 
川から止まり木に早く上がった個体から順に、炎天下で暑くなってしまうのでしょう。 
この喉震わせ行動をサーモグラフィカメラで動画に撮ってみたいのですが、高嶺の花です…。 
肝心の気温を測り忘れてしまいました。 
川面からの照り返しがカワウの黒い羽毛に映り、なかなかフォトジェニックですね。  

ネット検索で調べてみると、私の予想は当たっていました。
口を開ける 
干潟のような日影のない環境で、ま夏の暑い日中に鳥を観察していると、口を開けたままでじっとしている姿がよく見られます。いかにも暑さにあえいでいるような、このしぐさは、口を開けることで口の中からの水分の蒸発を増し、体温を下げるための行動なのです。鳥は汗をかかないので、この行動が大切な体温調節のしくみになっています。カワウなどが口を開けたまま、喉をぶるぶる震わせているのも、同じ意味を持った行動と考えられています。平塚市博物館HPより引用)

▼関連記事(2年前の撮影)


昨年はカワウを真夏に観察してなかったので、この行動を見逃していたようです。

カラスはカワウと同じく黒装束ですし、餌を運ぶための喉袋も発達しているのに、喉を震わせて暑気払いする行動がカラスで見られないのは不思議です。 
鳥類でも特定の系統でしかこの行動は進化しなかったのかな?




オオイタドリの花蜜を吸うコガシラアブの一種♂?【名前を教えて】

 

2020年8月上旬・午後15:05頃・晴れ 

堤防路に沿って咲いたオオイタドリの群落で小さな見慣れないアブが訪花していました。 
たまたまマクロレンズを装着していたので、そのまま接写します。 
黒い口吻を伸ばして吸蜜しています。 
オオイタドリの花穂から飛び立つと、ホバリング(停空飛行)で次の花を探索します。 
吸蜜中は羽ばたきを止めているものの翅を開いたままなのが、アブにしては珍しく思いました。 
全身が黒光りしていて、複眼も黒色でした。 
アブに疎い私には、果たしてハナアブ科かどうかも分かりません。 

胸背が顕著に盛り上がっていることから、過去の記憶が蘇りました。 
もしかするとコガシラアブ科の仲間でしょうか? 
しかし6年前に撮ったセダカコガシラアブ♂(Oligoneura nigroaenea)とは顔つき(白紋)が違いますし、口吻もそれほど長くありません。 
今回の個体は発達した左右の複眼が接しているので♂かと思ったのですが、コガシラアブ科だとすればそうとは決めつけられないのだそうです。 
コガシラアブ科は頭部が非常に小さいことに由来するが、複眼は大きく、♂♀共に左右が接している。頭部の幅は通常胸部の半分以下で、胸部は一般に強く隆起し、頭部はその前下方についている。翅基部の胸弁は非常に大きく、頭部より広い。幼虫は寄生性で、各種のクモ類につくという。全世界に45属450種以上が知られ、国内には13種が分布している。(「カタツムリの自然観撮記」サイトより引用) 

動画撮影を優先した結果、同定用の写真を撮ったり採集したりする前に、逃げられてしまいました。 
マクロレンズを外して普通に撮った方が良かったかも知れません。 
一期一会の虫撮りではなかなか思い通りに行かなくても仕方がありません。
 動画からこのアブの名前を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

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