2020/10/23

ヒメイワダレソウの花蜜を吸うヤドリコハナバチの一種♂

 

2020年7月下旬・午後12:00頃・くもり 

郊外の民家の庭先の花壇に咲いたヒメイワダレソウの群落で黒い小さな蜂が訪花していました。 
腹部中央部の体節だけが鮮やかな赤色で、とてもよく目立ちます。 
花の上を低空飛行で飛び回るものの、なかなか花に着陸しないので、狩蜂の探餌飛翔かと初めは思いました。
しかし、ようやくヒメイワダレソウの花で吸蜜しました。 
派手な体色はいかにも労働寄生種っぽいのでは?と思いつつ『日本産ハナバチ図鑑』で調べてみると、コハナバチ科ヤドリコハナバチ属(Sphecodes)の一種♂と判明しました。 
予想通り、コハナバチ科の他種に労働寄生するらしい。 
ほとんど背側しか撮れていませんが、一瞬見えた頭楯が白いので、おそらく雄蜂♂だと思います。 
ヤドリコハナバチ属は種数が多く、採集して標本を精査しないと同定は無理そうです。 
『独居から不平等へ:ツヤハナバチとその仲間の生活』p197によると、
ハナバチ類は、全動物界でも多くの労働寄生者を生み出した。
労働寄生種のハチは決まってなぜ派手な体色になるのか?という素朴な疑問が私はずっと以前から気になっています。 
いずれエボデボで解明されるのでは…?と夢想しています。

黄色いフレンチ・マリーゴールドの花蜜を吸うキアゲハ♂

 

2020年7月下旬・午後13:10頃・くもり 

農村部で休耕地の畦道に植栽されたフレンチ・マリーゴールドキアゲハ♂(Papilio machaon hippocrates)が訪花していました。 
翅を広げたままやや前傾姿勢になって口吻を突っ込み、がっつくように吸蜜しています。

 
▼関連記事(7年前の撮影:別種のマリーゴールド) 
マリーゴールドに訪花するキアゲハの飛翔【ハイスピード動画&HD動画】

2020/10/22

トウモロコシ畑で落ち穂を食すスズメの群れ(野鳥)

 

2020年7月下旬・午後17:30頃・晴れ(風が強い)

一部収穫が始まったトウモロコシ畑で夕方にスズメPasser montanus)が群がっていました。 
このトウモロコシは、おそらくヒトの食用ではなく、畜産飼料に使われるデントコーンではないかと思います。  
トウモロコシの株は根元から刈り取られていますが、熟した実のついた穂がなぜか何個も畑に転がっていました。 
その落ち穂を目当てにスズメが続々と集まっていました。 
幼鳥も成鳥も共に来ています。 
素人目には勿体無いと思うのですけど、デントコーンを刈り入れ(収穫)する作業の途中なのでしょう。 

鳥による作物の食害を防ぐために、鷹型の鳥追いカイトがこのトウモロコシ畑に夏から設置されていました。 
この日も凧が風で激しく揺れています。 
スズメは凧の近くには近寄らないものの、凧から少し離れたトウモロコシ株の雄花穂には平気で止まったり、刈り取り後の畑に舞い降りて採食したりしています。 
つまり、近隣のスズメは既に鳥追いカイトに慣れつつある印象を受けました。 
鳥害対策グッズの宿命で、凧の忌避効果も限定的なのでしょう。

   

トウモロコシ畑の地上に舞い降りたスズメは、保護色で非常に見つけにくくなります。 
幼鳥がトウモロコシ落ち穂の皮を嘴でめくってから、熟した実を啄み始めました。 
トウモロコシ落ち穂を巡って、たまにスズメ同士で小競り合いが勃発します。 
しかし餌が豊富なためか、「つつきの順位」というほど激しい喧嘩ではありませんでした。

▼関連記事(1年前の撮影) 
収穫後の畑に捨てられたトウモロコシを拾い食いするハシボソガラスとスズメの群れ(野鳥)
スズメが居なくなってから食痕の写真も撮りました。

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