2020/09/28

ミズキの幹を下るハムシダマシ科の幼虫



2020年7月中旬・午後14:45頃

河原の土手に自生するミズキの木で得体の知れない奇妙な虫を見つけました。
ダンゴムシやワラジムシを細長く伸ばしたような謎の黒い虫が2匹、ミズキの幹を横または下に向かってせかせかと歩いていたのです。
よく見ると、多足類ではなく6本脚が胸部から横に伸びているようです。(見えないだけで、短い腹脚もあるのかもしれません。)
何か甲虫類の幼虫だと思うものの、私にはさっぱり分かりません。
私の知識ではオオヒラタシデムシの幼虫が一番近いです。
マイマイカブリの幼虫か?と思ったりもしましたが、口器の形状が肉食性ではない気がします。

謎の虫を採寸できていませんが、ミズキの幹ですれ違うクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀やエサキモンキツノカメムシSastragala esakii)の5齢?幼虫と比べると大体の大きさが分かると思います。
アリは謎の甲虫幼虫とニアミスしても、獲物として狩ろうとはしませんでした。

採集して腹面や口器などをじっくり接写したかったのですけど、根際まで下りたところで見失ってしまいました。
触れたり捕獲したりしたらダンゴムシのように丸まった防御姿勢になるのかも、試してみたいところです。
実は撮影中にもっと気になる別の虫を発見したので、そちらに気を取られてしまったのです。(映像公開予定
ちなみに、ミズキの根際には多数の穴や凸凹があり、多数のダンゴムシやワラジムシが群がっていました。
この立木は未だ朽ちてはおらず枝には緑の葉を茂らせていますが、色んな虫が少しずつ材を食い荒らしているようです。
根際にはクロオオアリの巣穴もありました。

いつもお世話になっている幼虫図鑑サイトの「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」に投稿して問い合わせたところ、akaitoriさんより「ハムシダマシ科かも知れません」とご教示いただきました。
ハムシダマシ科の仲間は成虫もあまり馴染みがありません。
あまりに地味過ぎて、見かけても無意識にスルーしてしまっているのでしょう。
図鑑『くらべてわかる甲虫1062種』p89によれば、ハムシダマシ科の幼虫は朽木の中などで成長するのだとか。


エサキモンキツノカメムシ幼虫とすれ違う

2020/09/27

オレガノの花で採餌するクロマルハナバチ♀とセイヨウミツバチ♀



2020年7月中旬・午後14:55頃・くもり

民家の花壇に見慣れない赤紫の花が咲いていました。
手元にある『ハーブの図鑑』にも『庭の花図鑑』にも載っていなかったので、園芸植物に疎い私は名前を調べるのにかなり苦戦しました。
画像検索を駆使して、ようやくオレガノ(別名ハナハッカ)と知りました。
昔ハーブとしてオレガノの乾燥した葉をトマト料理に使ったことがあるのですが、鉛筆の芯のような味がして私の嗜好には合いませんでした。

オレガノがこんな花だと初めて知りました。





オレガノの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)およびセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。

吸蜜して回るクロマルハナバチはやや小型のワーカー♀で、後脚の花粉籠は空荷でした。
後からセイヨウミツバチ♀も2匹、飛来しました。

頭でっかちの花序が風で揺れ続けるため、虫を撮りにくい悪条件でした。







コンクリート護岸で翼を虫干しする遊び盛りのハシブトガラス幼鳥兄弟(野鳥)



2020年7月中旬・午後17:25頃・くもり

河原のコンクリートブロックで護岸された緩斜面に3羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が集まっていました。
ブロックの隙間からヨモギ?などの雑草が生え、蔓植物のクズが護岸の大部分を覆っています。
2羽は口内が赤い幼鳥でした。
何か採食している1羽の成鳥(親鳥)の傍らで、2羽の幼鳥がつきまとって餌乞いしているようです。
対岸からでは遠くて鳴き声を聞き取れませんでした。
1羽の幼鳥aが親鳥の真似をしてヨモギ?の葉を啄んでから、翼を少し広げてコンクリート護岸の斜面に座り込みました。(@0:37)
その体勢で羽繕いをしようとしてバランスを崩しました。

突然、親鳥が左へ飛び去り、幼鳥2羽が取り残されました。(@0:45)
どうやら親鳥が幼鳥へ巣外給餌したシーンを私は見逃してしまったようです。

雑草の生えていないコンクリートブロックが露出した部分で幼鳥aが再び翼を広げて座り込み、羽繕いを始めました。(@0:53)
快晴ではなく夕方の曇り空なのですが、おそらく昼間の太陽光で温められたコンクリートの予熱で羽根を虫干ししたいのでしょう。
蟻浴の可能性もありますが、特定の1箇所には固執しなかったので、虫干しだと思います。

もう1羽の幼鳥bが兄弟姉妹aにキスしたり割り込もうとしたり、嘴でつついたり、色々とちょっかいをかけている様子が微笑ましいです。
虫干し行動を少し真似することもありました。
もしかすると、ときどき相手の体を啄むのは、体に登ってきたアリを捕食しているのかな?
だとすると蟻浴説が一番しっくりくるのですが、遠過ぎて小さなアリは映像に写っていません。
幼鳥aが場所を少し変えて、羽根の虫干しと羽繕いを続けます。
もう1羽の幼鳥bは飽きっぽい性格のようで、護岸の上部に移動するとクズ群落で探餌採食を始めました。

後半は望遠レンズを装着し、少しだけ近づいてから続きを撮影。(@2:43〜)
相変わらず2羽の仲良し兄弟姉妹は羽根を虫干ししながら互いにちょっかいをかけています。
相互羽繕いというよりも、嘴でつついて遊んでいるようです。(ふざけてる)
護岸に生えた枯草の茎を試しに咥えて引き寄せようとパクパクしている嘴の中が赤いので、幼鳥と分かります。

※ 動画編集時にうっかり音声を消してしまい、無音になってしまいました。
動画編集ソフトをバージョンアップしたら、使い方が少し変わっていたのです。
対岸から望遠で撮ったので、川の流れる音にかきけされてカラスの鳴き声は聞き取れませんでした。


私がカラスの正面から撮ろうと更に左へ移動したら、警戒したハシブトガラス兄弟は虫干し行動を止めて通常の採食行動になってしまいました。

つづく→河原で探餌採食するハシブトガラス幼鳥の兄弟(野鳥)

カラスが身を伏せていた現場に行って、アリの巣またはアリの行列があるのかどうかを調べるべきでしたね。
また、コンクリート護岸の表面温度も測るべきでした。
しかし対岸に行くにはかなり遠回りして橋を渡らないといけません。
億劫で断念した私は修行が足りませんね。


▼関連記事(1、4年前の撮影)
ガードレールに翼を引っ掛け日光浴するハシボソガラス(野鳥)
トビ(野鳥)の蟻浴?





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