2020/09/01

青いルピナスの花で採餌するクロマルハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2020年6月上旬・午後15:45頃・晴れ

ノボリフジ(別名ルピナス)の大群落がある平地の原っぱに通って、訪花昆虫を調べています。
この日は花がもうほとんど咲き終わり、蝶形花の多くは萎れ、実(豆果)が育っていました。
花穂の下部から順に咲き、受粉すると下から順に実がなることが分かります。

これまでの経験上、マメ科ルピナスの授粉を担う本命は未だ見ぬマルハナバチ類だろうと予想していた私は、この日も執念で探し回ります。
するとようやく、忙しなく訪花する1匹のクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀を見つけました。
正当訪花を繰り返し、蝶形花を器用にこじ開けると吸蜜しながら花粉を集めています。
蜂は後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を大量に満載しています。
原っぱにはオオジシバリやシロツメクサの花も咲いているのに、クロマルハナバチ♀はルピナスだけを選択的に訪花しています。
ルピナスの豊富な花粉が魅力なのでしょう。

クロマルハナバチ♀の採餌シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:17〜)
ルピナス花穂の周りをホバリングしながら空中で身繕いしています。

この撮影直後に、クロマルハナバチ♀が同じ原っぱの下層に咲くシロツメクサの群落で訪花を始めました。
同一個体が採餌中に蜜源植物を切り替えたことになります。
ルピナスで集粉した後に、シロツメクサで吸蜜しているようです。(餅は餅屋)


▼関連記事(同日同所で撮影)
採餌のためシロツメクサを訪花するクロマルハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】


ルピナスが咲き乱れる桃源郷のようなこの原っぱも、いつ宅地造成が始まって潰されるか分かりません。
念願だったマルハナバチ♀の訪花シーンを見届けることができて満足しました。




ニセアカシア林縁のホオジロ♂(野鳥)



2020年5月中旬・午後16:45頃・晴れ

堤防路沿いにニセアカシア(別名ハリエンジュ)の灌木が蔓延る一帯があり、その林縁でホオジロ♂(Emberiza cioide)を見つけました。
至近距離なのに、止まり木の枯枝からなかなか逃げません。
もしかして、近くに巣があるのでしょうか?

頻りに嘴を枯枝に擦りつけているのは、何か不満や不安の現れなのかな?
鳴いているようですが、すぐ横を流れる用水路の水音にかき消されて、残念ながらほとんど聞き取れません。

最後に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。




2020/08/31

アヤメを訪花するキマダラハナバチの一種【名前を教えて】



2020年6月上旬・正午頃・晴れ

農村部の道端で電柱の根元に植栽されたアヤメ※の小群落で派手な彩色の蜂が訪花していました。
吸蜜に来たはずですが、しがみついた花弁から滑落してしまい、そのまま飛び去りました。
一瞬の出会いを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
アヤメの花が招かれざる客(送粉者以外の虫)を寄せ付けないためにスリップしやすい仕掛けを花弁に備えているとしたら面白いのですが、そのような話は私の記憶にありません。

労働寄生するキマダラハナバチの仲間ですが、採集しないと私には種類を同定できません。
顔の正面をじっくり見せてくれず、性別も不明です。
もし映像から蜂の種名を見分けられる達人がいらっしゃいましたら、ぜひご教示願います。

※ 場所は畑の端ですけど、湿地帯ではなく乾いているので、カキツバタは除外できます。
余談ですが、アヤメの葉裏にミノムシ(ミノガ科の幼虫)の蓑がぶら下がっていました。






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