2020/07/03

キブシつぼみの開花運動:雄花序【7200倍速映像】



2020年3月下旬

早春に咲くキブシの開花運動を微速度撮影するために、記憶を頼りに里山へキブシを探しに行きました。
林道沿いに並んだキブシの灌木から蕾のついた枝を採取してきました。
蕾は未だ固く閉じているものの、よく見ると上の蕾から少しほころんでいます。







室内の花瓶に活け、キブシの花芽を30秒間隔で丸3日間、接写しました。(インターバル撮影)
計8617枚の連続写真を元に作成した7200倍速の早回し速度をご覧ください。
予想通り、総状花序の上から下に順に咲きました。
個々の花をよく見ると、雌しべおよび雄しべを有する雄花序でした。

次に機会があれば、もう少し広角で花序全体を収めて微速度撮影をやり直したいものです。
また、雌しべしか無い雌花序の開花も微速度撮影してみるつもりです。
つぼみの段階で雌雄を見分けられるか自信がないのですが、雌花序は雄花序よりも短いらしい。




↑【おまけの動画】
早回し速度を落とした1800倍速映像をブログ限定公開しておきます。




ツタウルシの実を食べるアカゲラ♂(冬の野鳥)



2020年2月中旬・午後15:15頃・くもり

平地の雑木林で啄木鳥の鳴く声が聞こえます。
落葉したハンノキの幹を登りながらアカゲラ♂(Dendrocopos major)がキョッキョッ♪と断続的に鳴いていました。
逆光で分かりにくいのですが、後頭部が赤いので♂ですね。(@1:12)

ハンノキ高木に巻き付いた蔓植物の果実を食べに来たようです。
蔓のあちこちにかたまってついた小さな丸い実(核果)を啄んでいます。
被写体の前後に茂みがあるため、カメラのオートフォーカスAFがなかなか合わず撮影に苦労しました。

※ 鳴き声が聞き取りにくかったので、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


さて、この蔓植物の名前は何でしょう?
完全に落葉していて特徴が乏しいです。
てっきりイワガラミやツルアジサイかと思ったものの、枯れた装飾花が1枚も蔓に残っていないのは変です。
ちなみに常緑の蔓植物ツルマサキもハンノキの幹に巻き付いていたのですが、ツルマサキの赤い実とは明らかに違います。


6月中旬に現場の雑木林を再訪しました。
ハンノキの枝には鬱蒼と葉が茂っていました。
予想していたイワガラミの花は咲いていませんでした。
残念ながら謎の蔓植物の花は既に散り終わった後で、未熟な実がついていました。
蔓から枝葉をナイフで切って採集し、持ち帰って図鑑と見比べるとようやくツタウルシと判明しました。
無知ゆえに私は無謀にも素手で枝葉を採集したり、(つぼみかと思って)未熟果を爪で割って調べたりしてしまいました。
ところが、なぜかその日は全くかぶれませんでした。
ツタウルシでもなかったのでしょうか?
私の皮膚はツタウルシの毒性分ラッコールに対して耐性がある特異体質なのか?と安心していたら、2日後から急激に痒みを伴う多数の発疹、ミミズ腫れ、水疱が両腕に出て、酷い目に遭いました。
これでもうツタウルシの名前は絶対に忘れません。
過去にも山野を歩いた後に似たような激しいかぶれ症状が出たことが何度かあり、それも知らず知らずのうちにツタウルシに触れたせいだろうと今になって分かりました。
それでも懲りずに、来春は改めてツタウルシの花と送粉者を観察しに行くつもりです。


ツタウルシ:3出複葉
ツタウルシ@ハンノキ幹
ツタウルシ:未熟果+前年の核果

2020/07/02

雪が残る畑の地中から食物を掘り出すハシボソガラス(冬の野鳥)



2020年2月中旬・午後12:45頃・晴れ

例年なら厳冬期なのにこれほど積雪量が少ない今年は異常な暖冬です。
郊外の畑で採食中のハシボソガラスCorvus corone)を見つけました。

わずかな残雪で覆われた畑を嘴でほじくり返したカラスは、浅い地中から何か薄茶色の物体を掘り出しました。
シャーベット状に凍った食物を嬉しそうに咥えて飛び去りました。
予め食料を貯食(冷蔵保存)していた可能性もありそうです。


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